イケメン首相のその後　の雑感

昨年、前内閣を不信任に追い込んでスペイン首相になった、左派系で「美男子」の二つ名を持つペドロ・サンチェス。しかし、少数与党にもかかわらず、

・他党からの閣僚起用がない
・女性や同性愛者や政治経験のない著名人など、やたらと閣僚の人選が尖っている
・内閣成立してすぐ取り掛かったのが、国論を二分するであろう　フランコ総統の墓の移動

と、多数派形成する気がまるで見られなかったので、こんなので政権が持つのかしらと思っていた。

スペイン首相、総選挙実施発表へ　13日の予算案採決否決なら＝政府筋
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=5495571
で、少数与党ゆえに予算案が通りそうになくて、カタルーニャやバスクの独立派議員に融和的姿勢を見せたら、保守派がブチ切れてデモ。独立派も足元を見て、予算案拒否の構え。首相側も、予算が通らなかった場合の解散総選挙をチラつかせているという話。何だかなあと。

まぁ世論調査では「解散総選挙をすると保守や右派が有利」なので、そっち側は解散総選挙ウェルカムとして、カタルーニャやバスクの議員はどうするのだろうか。極右と連立した保守政権よりは、今のサンチェス政権のほうが　与しやすいとは思うのだけれども。

そういえば、本来は昨年内での移動を予定していたフランコの墓だけれども、遺族からの提訴とかいろいろあって伸びていたみたいで、最後に見たニュースでは「今年１月中の移動予定」となっていたけれど、２月１３日現在も移動したというニュースは見かけない。まぁ正直それどころではないのだろうと。サンチェス政権が倒れたら、有耶無耶になってしまいそうだなと。