「若さ」第４７２号
※ 四方山話 ※
◎ 天井裏の荷物 ◎
もう１０年以上も見たことも無い天井裏の物置場へ昇りました。
昨年９月に生まれた孫の初節句にお雛様を飾るという。
長女の時は七段飾りを、次女にはタチビナを買っていたのですが、マンションだから自分の時のタチビナが良いという。
ちょっと早いけど節分に取りに行くという。
丁度私の誕生日（傘寿）でゆっくりしようかと思っていたところへの注文でした。
婿殿が来た時に・・・という案は却下されて、決死の作業！？となりました。
梯子の中ほどから１�屬曚匹療薫羈犬魍�けて、手前から少しづつ降ろし始めましたが、肝心のお雛様は奥の方。
遂にはもう機会もないことだからと全部を降ろしてしまおうということで、大きな物は綱を掛けて降ろす大作業となりました（下で受け取って積み上げる方も大変だったでしょう）。
それでも約１時間程で天井裏は空になりましたが、６畳の空き部屋は廃品の山となっています。
お雛様はまた帰って来て貸倉庫並みに使われることと思いますが、私の物は全て廃棄と覚悟しています。
登山用具や油絵の道具・想い出の作品や未使用のキャンパスなどです。
油絵は、趣味の仲間と約３０年ほど続けていました。
今も会は継続しておりますが、５０代で地方への転勤を機に退会しました。
稚拙な作品には永久保存に値しないことは自覚しておりますが、好学・多才な仲間との活動・交誼には楽しく得難い期間であったと感謝しています。
講師の国画会・宮木薫先生（故人）には家族ぐるみの付き合いで、御自宅で泊まり込みの忘年会もありました。
年に一度の発表会（都内の画廊）、 四季折々の写生・旅行（伊豆や信州など）、 夜の定例練習会では、飲み会になることも多く、モチーフの鱈や野菜が鍋に早変わりしたこともありました。
ダンシャリは自分では出来ない、それは何の価値もない物でも、想い出が詰まっており捨て切れなかった物であったからでしょう。
東京、浦和、高松、横須賀などと一緒に過ごしてきた道具・作品ですが、今回は思い切って別れを告げる覚悟です。
◎ 卵かけ御飯 ◎
大きな日課でもある散歩には、幾つかの収穫があります。
スポーツジムやランニングマシンでの体力造りもありますが、私は健康のためにも散歩が最高と評価しています。
天候次第でコースを変えながら毎日６０００歩〜８０００歩といったところです。
「２時間以内に帰って来なければ、捜索願を・・・」と言いながら、鞄には水、携帯電話、カメラ、手帳などを入れております。
全くの我流ながら「若さ」への投句は、殆ど散歩中の見聞が題材・ヒントとなっています。
声を出す機会の少ない老人の生活をカバーするために？、出来るだけ大きな声で歌を唄います。
昭和中期の歌謡曲が主体ですが、踊りの入らない福田こうへい等の曲も用意しています。
これから春先になると「キジ」や「カワセミ」の動きが活発になるので、カメラの出番も多くなります。
風の強い日には、里山一周コースが多いのですが、その一寸足を延ばした所に「養鶏場」があって、産みたての卵を売っています。
年末年始は予約が多くなかなか「赤の大玉」などは買えないのですが、平日には「赤の大玉」を５個、１０個でも買えます。
たまには、卵かけ御飯も美味しいものです。
大玉１０個で３２０円は、散歩の土産になっています。
❀ 人生の三楽 ❀
既に何回か紹介したことがありますが、江戸時代・正徳２年（１７１２）に貝原益軒が８３歳の時に書いた『養生訓』の一節です。
『およそ人間には三つの楽しみがある。
一つは道を行ない心得ちがいをせず、善を楽しむこと。
二つは健康で気持よく楽しむこと。
三つは長生きして長くひさしく楽しむことである。
いくら富貴であっても、この三つの楽しみがなければ真の楽しみは得られない。
それゆえに富貴はこの三楽にいれていないのである。
もし善を楽しまず、また養生の道を知らないで、身に病いが多く、短命となるひとは、この三楽を得られない。
ひととして生まれたからには、この三楽を取得する工夫がなくてはならない。
この三楽がなければ、どのように富貴であっても楽しめないのである。』
※ 今日は何の日 ※
２日 昭和１２年（1937） ３３代目内閣総理大臣に林銑十郎（３２代・廣田）。
２日 平成１６年（2004）「二式大型飛行艇」解体・移設・安全祈願式。（昭和７年、海軍が制式採用。昭和５５年７月２０日一般公開。要目：長さ28.1m、幅38.0m、乗員10人、最大速度453.2km/時、最大航続距離7,200km、離水距離295m）船の科学館から防衛省・鹿屋基地へ移管。
３日 節分、立春の前日。陰陽道で季節の変わり目で邪気（災害）を払う行事。豆まき。奈良春日大社の節分万灯籠などの行事。
３日 関門海峡・和布刈神社のワカメ刈り神事。起源は和銅３年（７１０）。
３日 昭和４７年（1972）札幌オリンピック開会（第１１回冬季）開会宣言：昭和天皇。３５カ国・地域参加、１，００６人参加。６競技・３５種目。金１（笠谷）、銀１、銅１、計３。メダル数１１位。２月１３日閉会。
３日 平成２５年（2013） １２代目市川団十郎（６６）肺炎で逝去。
４日 立春、暦の上では２４節気の一つ。数えて88日目を八十八夜。210日目を二百十日という。
４日 昭和２０年（1945） ヤルタ会談。米・ルーズベルト、英・チャーチル、ソ連・スターリン３巨頭がソ連のヤルタで会談、ソ連の対日参戦を密約。
４日 昭和４１年（1966） 全日空ボーイング７２７機が東京湾に墜落（着陸時）。札幌雪祭り客ら乗客・乗員１３３人全員が死亡（当時・世界最大）。
４日 平成２４年（2012） ローザンヌ国際バレエコンクール第４０回大会で菅井円加（１７歳、和光高校２年：東京都町田市）が優勝。
７日 安政２年（１８５５）日露和親条約が下田で締結された。北方４島を日本固有の領土と認める。昭和５６年「北方領土の日」（２月７日）制定。
７日 昭和１８年（1943） ガダルカナル撤退（陸軍）。海軍（山本五十六司令長官撤退作戦指揮・１３，０５０人救出）（太平洋戦争16.12.8.~20.8.15.)。
７日 昭和３３年（1958） 「宗谷」第二次南極観測、米海軍砕氷艦「バートンアイランド」と会合し、協力して本観測の実施を試みるが天候が続かず（２月２４日、第１次越冬隊員１１人と犬７頭を収容し､第２次越冬隊を断念）。
７日 平成１０年（1998）長野オリンピック開会（第１８回冬季）開会宣言：平成天皇。７２カ国・地域参加、２，３０２人参加。７競技・６８種目。金５、銀１、銅４、計１０。メダル数７位。２月２２日閉会。
※ 季節の句 ※
炬燵出て 古郷こひし 星月夜 池西言水
火にぬれて 叉手に白魚 汲まれけり 中山道春
黄昏て 皆が追いゆく 枯葉坂 若さ
「若さ」第４７２号
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