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2019年02月01日23:07

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《言ったもん勝ち・行わないもん勝ち》《ちー+! 086》

《言ったもん勝ち・行わないもん勝ち》

人も会社も国も、言葉は発するが何もしない。
何もしないのではなく時間が無い。
時間が無いのでは無く、時間が無い理由を作るのに躍起になっている。
まあ、一言には面倒なんだろうね。

俺はテレビを好んで観る事は少ないが、たまにニュースを目にすると登場人物・地域・ナレーターの顔触れだけが変化した、中身の変わらない内容が毎回繰り返されている。

連続して観れば感覚がマヒして微妙な変化に気付く事が難しくなるが、間隔を経て眺める内容は何かしら変化がある筈だ…と、思いつつ、実際問題変わっている所が見当らないから不思議なものだ。

近所だろうと遠方だろうと、顔見知りの子供を久々に確認する度にその成長度合いに驚きの声を上げるもので、どれだけ時間に関心が無くとも『時間の流れ』を簡単に感じる事は間近にあるものだ。
日本という国だって同じで、少し前はそんな変化が見て取れた。

…けど、ここ数年は何も変化が認められない。

最近、時間潰しにアンケート回答をはじめてみたが、これまでのメディアの話の通り、どうやら日本の経済は回復の兆しの方向に進んでいるらしい。
…けど、回復の方向に向かっているにも関わらず、一般層の生活困難ぶりは拍車を掛けている訳で、この原因は好景気時代にあった金銭の流れが下層部まで流れず、意図的に各上層部で塞き止められている事が原因かと思って早十数年となるが、…まあ、多分この思いは間違っていないだろう。

分かり易いのは賞与関連の話で、近年はウナギ登りでその額が増えているというのに、目で探せる周辺では実際に額の増えた賞与の話は耳にせず、返って減ってしまった話の方が多いくらいだ。

増えたが変化なし。でも、調査結果では確実に増えている。じゃあ、その増えた分はどこに行っているのか?

言わずもがな、有権者の人為的操作だろう。人にくれてやるなら俺が貰う。これが答えだ。

もちろん、上層部と下層部とでは、その人数差も大きいため、仮に50%50%で振り分けたとしても、受け取るその差額はいちいち激しい結果となるが、多分、大きくは外れていないと思う。

でもまあ、心情を理解すれば、渡す方もまた人間。自分の手持ちに出来る可能性のあるモノを惜しみなく人に回せる気持ちで満たされた人なんてそうそう多くはなく、そちらが自然だ。というか、人に惜しみなく物を渡せる考えを持つ方が、今の時代では病的に見えてしまうだろう。

結果的にある所にはあり、ない所にはない、と、そんな感じになる訳だが、ない人間が金を使えない事は言うまでもない。
じゃあ、ある人間が金をガンガン使うかといえば、これもまた変に限界がある。大体、食事一つとっても毎回の一食に数万以上好んで使う人物はそんなにに居ないだろうし、たまには高級食材に飽きてインスタントラーメンに気が向いても不思議じゃない。
車の趣味があったとしても、体は一つ。コレクションに数台を持つ人間は俺の周囲でも目にするが、だからといって余る金を使い切るような真似はしない。
これは金に糸目を付けている話ではなく、人一人の管理の限界がその程度という話だ。
つまり、あり余るお金を使い切れない。

これじゃ資金が国内を巡る訳もなく、無くて使えない層と、あっても使い切れない層に分かれてしまう。しかも、集約場所も限られる。

ある分に越した事はないとはよく言うが、実はそんな事もないというのが俺の考え。

どれだけ優秀な会社であっても、何故かあっさりと倒産する企業が近年目立つが、これを不思議と思えば日本の未来は暗いだろう。

出すべき金を惜しんだ結果、人が働く意味を失ったのが潰れた企業の実態だ。

これを日本全体の未来に当てはめると、収入が思うように得られない一般層は、やがて高収入を求めて現在の職を連鎖的に離れるだろう。
でも、実際にはそんな簡単に事は運ばず、やがて望まない消滅を辿る事になる。

人が社を離れれば、会社が回転しない。でも、求人を行った所で簡単には事は運ばず、結果的に上層部が動く事になる。
…が、現場を理解していた時代と現在のギャップが生じ、業務が追い付かないままに成す術もなく時間切れ。

…で、倒産。

この連鎖の始まりが今現在だろう。

そしてこの連鎖はきっと加速し、法律で言えば望まない『1強』が実現する。

管理をする上ではあらゆる意味で簡略化されて好ましく、不正も働き難くなる時代の到来となるだろうが、1強はすなわち職の口を最小限に抑える効果もあり、失業者が大量に出現する事にもなる。

なんだか最近は失業者が減った事を喜んだ話を何回か聞くが、辛うじて就職できた人間から言わせれば悲惨の一言だろう。現世地獄の始まりといっても過言じゃない。

だって、企業がこれまで時給を1人当たり1000円払っていたところ、それぞれが1000円貰える訳ではなく、1人当たりの単価が500円になってしまうのだから。
人数を確保したい企業は『人数が居ればそれでいい』のだ。でも、人数が増える分の資金増は考えたくもない。ならば、単純に一律にしてこれまでの平均値を維持しよう。となる訳だ。文句があるヤツはすぐに辞めるだろうし、続くヤツは文句が無いものだとして割り切ろう。
極端な話ではあるが、まんざらでもない話がそうだと思う。

当然、見合わない給与形態に働き手が生活に追い付かず、続くわけがない。
でも、なんだかんだと理由を付けて支払額の増額を考えない結果、企業は自ら衰退し、取り返しのつかない事態に…。
そんで国は税金の巻き上げが思うようにいかず、更に強行姿勢で民間に頼る。…というか、強要する。

たまに見るテレビの中の政界は実に良い事を並べているように見える。
本音を言えない立場、言葉を選ばなければいけない立場、いつでも失脚を試みるセコイ仲間たち、そして敵となる陣営。難しい言葉を積極的に使い回す事で強要不足の民衆を振り払い、自然とは言えない毅然とした態度で正当性を高め続け、優越感に浸る。
誰もが自分の立場最優先で、他人に気を使う余裕が無い。とりあえず可決に漕ぎ着け、押印を目指す。
というか、金が入ればソレでいい。お山の大将もいい所で、甚だしい。
でも、テレビからはそう伝わっている。正当性そのものが不透明で、多くの民衆に対してフェアではない。


何と言うか、国は強制の方向性を間違えている気がするね。
抵抗の出来ない民間を叩くのではなく、ダンマリと自分の理想ばかりを追い求める有権者を叩くべきだと思うんだ。

テレビの中の政界はそれなりの会議を繰り広げて結果内容をメディアに流しているが、民間が必要とする最重要は結果ではなく、その経過だと思うんだ。

限られた人間しか立ち入れない話し合いの中では限られた考えしか出てくる事はない。
斬新さはなく、同じ能力頼みの似たり寄ったりの言い合い。
様々な会社のカラ残業、カラ会議は今までも見て来たが、政界もまた形だけの会合に過ぎないのだろう。だから効果的ん変化が無く、必ず好んで後手を取る。

たまにでもいいから、一般を交えた会議でもあれば、日本は人の見方というものに変化が見られると思うんだよね。

限られた人間の限界は少し前に高みに達した訳だから、このままであれば、後は墜ちるのみ。そんで、今はその助走段階。

言うだけで理想が叶うなら問題無い。言ったからには行動していかないと。そして言うからには我が身に照らし合わせて言わないとね。

他人任せは日本人の最大の特技。そんな特技を持つ政界陣営。
問題視するまでもない当たり前の今現在。

この先どうなる事やら。


《ちー+! 086》

第一章 仲間たちとの行進曲 3-48

【拠点ネメス・ネメス城下町北区域】
『クルリダ=エイシェン 旅の友』

 時間を見計らったチータスとナルミは、金貨1枚分の両替を目的にタバチのペットショップに足を運んでいた。
 …とはいえ、民宿あじさいの真正面に構えるショップのため、移動時間はまったく気にする必要が無い。
「何回来ても…怖いなぁ…」
「いや、まだ2回目だし。…でもこえぇ…。まるでゴーモン部屋だよ」
 店内を見回し、か細い声で怯えるナルミに同意するチータス。
 昨日と変わる様子のない品揃えは、その取り扱い内容が獣を軸としたペットショップという事で納得の域に達したものだが、知らなければ一生見る事もなかったであろう特殊な武装品の数々は、その存在だけで言い知れぬ不安を感じて止まなかった。
「早いところタァ呼んで、さっさと両替えして帰ろうよ」
「そ…そうよね。…た、タバチさん…、居ますかー?」
「そんなんじゃ聞こえないよ。すぅ〜………っ。タァーッ! 出てこぉーい!」
「ちょっと! それじゃ押し入りじゃない! 親が出てきちゃったらどうするのよ!?」
「あ。…考えてなかった…」
 薄暗い店内で漫才をする2人の耳に、声が届いたのはその直後だった。
「…アラレちゃんなの?」
 昨日タバチが辿って店内に姿を現した通路の向こう側から女性の声が届いた。
「ごめんなさい、ちょっといま手が離せないの。ターちゃんに用かしら? 入って来ていいわよ」
 中年を思わせるその声からしてタバチの母親だろう。こちらの事を誰かと勘違いしているようだが、言い方からしてタバチと随分と仲が良い相手と勘違いされたようだ。
「入っていいってよ。…いいのかな?」
「いいわけないじゃない。入っていいのは『アラレちゃん』って人よ」
 どこをどう受け止めればそういった考えに行き着くかは理解出来ないが、これもまたチータスの天然がもたらす反応という事は昔から叩き込まれている。
ナルミは落ち着いてチータスに言うと、次に通路の奥に向かって声を掛けた。
「あの、すいません、人違いです。わたしたちは昨日タバチさんと知り合って、ちょっとした約束をしていて今日会う事になっているのですが…」
「…あら、ごめんなさい。ちょっと待ってて下さいね…」
 再び奥から声が届き、2人は言われるがままに待つ事にした。
「…なんか、拍子抜けね。『アラレちゃん』って人はいつも元気なのね」
「どうして?」
 ぼんやりと呟くようなナルミの言葉にチータスが不思議がる。
「だって、ちぃのあんなに大きな声に驚きもしない反応よ? 普通はびっくりして何事かと思う所よ」
「そんなものかな? あたしから言わせればタァも元気そのものじゃん。なに言うにしてもハキハキしてたし」
「言われてみればそうかも。…でも、ちぃのあんな呼び掛けはダメだよ。慣れた人に向かって言うのとは訳が違うんだから」
「むぅ〜。…………そだね」
 反省の色はさほどでもないが、一応は理解してもらえたらしい。
 そうこうするうち、またも通路の奥から声が届く。
「ごめんなさい! こんなに早く来ると思ってなくて、ちょっと広場に出てました!」
 今度の声はタバチだった。昨日知ったばかりの声ではあるが、城下町に来て間も無く、数少ない知った声の1人という事には間違いない。
 向こう側で店内照明の調整を施したのだろう。薄暗かった空間に光度が増したようで、重く薄暗かった様子に変化が現れる。
「おはよー……おぉ!?」
「おはようござ…どうしたんですか!?」
 近付く足音に向かって声を掛ける2人の挨拶は、その姿を見たと同時に途切れてしまう。
 通路の向こう側から出て来たのは間違いなくタバチだった。
しかし、普段着とは思えない分厚い衣服はつぎはぎだらけでしかもボロボロ。至る所に見える裂け目からは綿が飛び出ており、全体が土埃で汚れているのか、まるでたった今まで外で引きずり回されていたかのような姿である。
「…あ! …すいません! たった今までペットの相手してたもので…。見た目が派手ですよね!? ちょっと待ってて下さい!」
 2人の唖然とした表情で察したタバチは、そう言って昨日同様、その場で急いでボロの衣服を脱ぐと、やはりこれも昨日同様、その場の丸めて投げ捨てた。
 ボフ…といった落下音に続き、砂埃が舞い上がる…。
「ペット…? ああ…、そっか」
「可愛がるにも簡単な装甲が必要なんですね…」
レンタルの獣…、確か『戦闘獣』といっただろうか、『クルリダ=エイシェン 旅の友』では、そういった戦いに身を投じる獣を貸し出している事を思い出した。
「汚い恰好で出迎えてしまってすいません! あの子たちはいつでもきわめて元気できわめて甘えん坊でして! 時間がある時にはストレス解消のために一緒に遊んであげてるんですよ!」
 どこかに必死さが伝わるタバチの声色だが、その心境をタバチにではなく獣たちに焦点を合わせると何となく理解出来た。
 ただでさえ冒険者を守り、戦いもする獣たち。その存在がどれだけの力を持っているかは見当もつかないが、旅の途中で冒険者と一緒に戯れる事は…、まず無いだろう。
「ところで、お2人のご用は両替えでいいんですよね?」
「…あ、そうだった! 金貨持って来たよ。出来るかな?」
 本題に触れたのはタバチ。その言葉を聞いてタバチのショップに来た事を思い出し、チータスは金貨を取り出した。
「はい! ちゃんと準備してもらいましたから! いま持ってきますね!」
 脱ぎ捨てた衣服の存在など忘れた様子のタバチは、そう言うとすぐに踵を返して通路の奥に消えてしまった。
「獣使いって、獣の遊び相手も命懸けなんだね」
「わたしも同じこと考えてたわ。この服のボロボロって、ネコやイヌで言う所の『軽い』甘噛みとか爪痕でしょ? じゃれてる時の…」
 無残にも破れ、汚れた衣服をなんとなく眺め、2人はタバチが再び姿を現す間にそんな内容の話を続けた。
「じゃれつかれて怪我とかしないのかしら?」
「てか、食われそう」


《あとがき》

一部が好景気じゃ意味ないね。
数字だけじゃ全ては見えないもんだ。
『平均』というのも随分と曖昧な表現だ。
片方が全資金の99%を所有し、もう片方が1%の所有でも、平均すれば『2人とも50%ずつ所有している』という事になるんだからね。

目くらましにならないアホな表現だ。
少しでも分かりやすくするなら『最大値と最低値』だろう。
正当な不平不満が表面化するだろう。

不正でねじ伏せられるのだろうが…。

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