「若さ」第４７１号
※ 四方山話 ※
◎ 全豪オープン・大坂が優勝 ◎
テニスの全豪オープン第１３日が１月２６日、メルボルンで行われ、女子シングルス決勝で第４シードの大坂なおみ（２１歳、日清食品）が、第８シードのペトラ・クビトバ（２８歳、チェコ）を、７−６、５−７、６−４で下して初優勝し、４大大会２連勝を果たしました。
大坂は男女を通じてアジア勢初の１位となりました（２８日発表）。
大坂は昨年、全仏で３回戦、全英で３回戦、全米で初優勝しており、今回の全豪・優勝は、４大大会連続制覇となり、女子では史上最強の女王、セリーナ・ウィリアムズ（36歳・米）以来の快挙です。
今大会の経過を見ると、
１回戦：マグダ・リネッテ（ポーランド）に６−４、６−２で勝ち。
２回戦：タマラ・ジダンセク（スロベニア）に６−２、６−４で勝ち。
３回戦：謝淑薇（台湾）に５−７、６−４、６−１で勝ち。
４回戦：アナスタシヤ・セバストワ（ラトビア）に４−６、６−３、６−４で勝ち。
準々決勝：エリナ・スビトリナ（ウクライナ）に６−４、６−１で勝ち。
準決勝：カロリナ・プリスコバ（チェコ）に６−２、４−６、６−４で勝ち。
決勝戦で対決したクビトバは、強盗に襲われて左の利き腕負傷を克服しての出場で、左へ逃げる強力なサーブを武器に、全セットをストレートで勝ち上がっていました。
１セットを６−７で取り、２セットも順調に勝っていましたが、後半にミスが出て、５−７で落としました。
３セットも混戦気味でしたが、後半のラリーを制して、６−４で優勝を決めました。
大坂なおみ選手の、全豪での獲得賞金は約４１０万豪ドル（約３億２千万円）で、生涯獲得賞金は、約１０６３万ドル（約１１億７０００万円）となっています。
昨年９月９日、テニスの世界４大大会・全米オープン女子シングルスで大坂なおみ選手（２０歳）が優勝しました。
４大大会シングルスでの優勝は、男女を通じて初めての快挙でした。
優勝戦で戦ったのは、大坂選手の憧れの的でもあった元世界ランク１位のセリーナ・ウィリアムズ（３６歳・米国）でした。
大坂選手は、平成９年１０月１６日生まれで２１歳です。
大阪市出身で、父はハイチ出身のレオナルド・フランソワさん。
母親は日本国籍の環（タマキ）さん。米・フロリダ州在住で、１歳年上のまりさんもプロ・テニスで一緒に生活しています。
大坂選手は、３歳でテニスを始め、プロ転向は２５年（2013）、身長・１８０ｃｍ、体重・６９ｋｇです。
大坂選手への評価（１月２７日・朝日新聞・抜粋）。
『「秘める力 発展途上の魅力」 恐らく、もっと強くなる。４大大会連勝と、世界ランキング１位を同時に射止めてなお、大坂は発展途上の魅力にあふれている。
昨夏の全米オープン初優勝を、ひと夏のきらめきの「点」だとするなら、１年の成績の合算である世界ランキングの頂点は、安定感を表す「線」の価値がある。』
◎ 全豪オープン・男子では ◎
女子の大坂と並んで快進撃を続けていた錦織圭（世界ランキング９位・２９歳、日清食品）は１月２３日、男子シングルス準々決勝に進みました。
相手は、世界ランキング１位のノバク・ジョコビッチ（セルビア、３１歳）でした。
フルセットまでもつれた３試合を勝ち上がってきた錦織でしたが、第２セットの５ゲーム目。
バックハンドのストロークが外れると、錦織は脱帽して審判に棄権（右太ももの痛み）を伝えました。
錦織圭は、ジョコビッチに１５連敗となりました。
無敵の？ジョコビッチは２７日、最終日の決勝で世界ランキング２位のラファエル・ナダル（スペイン）と対戦し、６−３、６−２、６−３、のストレート勝で、３年ぶり７度目の優勝を果たしました。
ジョコビッチは、昨年のウィンブルドンに続く、４大大会３連勝で、優勝賞金４１０万豪ドル（約３億２千万円）を獲得しました。
４大大会男子シングルス優勝回数では、
�．侫Д妊蕁次淵好ぅ后烹横芦鵝◆ ´▲淵瀬襦淵好撻ぅ鵝烹隠群鵝◆ ´�ジョコビッチ（セルビア）１５回、 �ぅ汽鵐廛薀后癖董烹隠寛鵝◆ ´ゥ┘沺璽愁鵝聞襦烹隠臆鵑箸覆辰討�り、
全豪ではジョコビッチが７回でトップです。
☆ 大相撲春場所 ☆
大相撲春場所は１月２７日、千秋楽を迎え関脇・玉鷲の１３勝２敗で初優勝で終わりました。
一人横綱で頑張っていた白鵬も１１目から３連敗して休場となり、世代交代の様相は否めませんが、優勝した玉鷲は、白鵬より年上の３４歳２カ月と聞いて驚きました。
高年齢での初優勝は、旭天鵬の３７歳８カ月に次ぐ２番目で、優勝を決めた２７日に第２子誕生というのも話題になりました。
期待の日本人力士は奮わず、結びの一番で新関脇・貴景勝が勝てば１２勝３敗で、１場所で大関昇進も期待されていましたが、高校の先輩でもある大関・豪栄道にいい所なしで簡単に押し出しで敗れ、その場で昇進の夢は来場所以降に持ち越されました。
高齢とは言え流石に優勝の玉鷲については、１日も休場が無いというのに敬服し、改めてその主な来歴を書いておきます。
玉鷲一朗。本名・バトジャガル・ムンフオリギル。モンゴル・ウランバートル出身。
１８歳で来日し、片男波部屋に入門。 平成１６年（2004）初場所で初土俵を踏み、 ２０年秋場所で新入幕。 ２７年春場所で新小結。 ２９年初場所に新関脇に昇進しています。
デビューからの連続出場１１５１回は現役力士で最多。 幕内通算４１０勝４４５敗。
身長：１８８ｃｍ、１７２ｋｇ。得意は突き押し。 共に突き押しを得意とする、２２歳の貴景勝と３４歳の玉鷲が大関への昇進争いをすることになります。
◇ 通常国会始まる ◇
１月２８日、第１９８国会（通常）が開会しました。
会期は６月２６日（水）までの１５０日間です。
与野党共に余り緊張感のない開会のように感じますが、春の統一地方選挙、夏の参議院選挙に向けて、少しは全国がウゴメク迫力が出て来ればと思っています。
※ 今日は何の日 ※
２６日 昭和３３年（1958）客船「南海丸」 ４９４総トン淡路島南方で沈没乗客１３９人、乗員２８人、計１６７人全員死亡。
２７日 平成２０年（2008）大阪府知事に弁護士タレント橋下徹（38歳）。
２７日 平成２３年（2011）鹿児島、宮崎県境の霧島連山・新燃岳（しんもえだけ・１４２１ｍ）が昭和３４年（１９５９）２月以来５２年ぶりに噴火。
２８日 昭和１８年（1943）特務艦「宗谷」はブカ島で米潜水艦からの魚雷攻撃を受けたが不発弾となり撃沈を免れた。
２８日 明治４５年（1912） 白瀬 矗ノブ中尉 第２次南極探検の最南地点から帰途。南緯８０度５分、西経１５６度３７分（大和雪原と命名）。海南丸（機付帆船・２０４トン・１８馬力）ロス海鯨湾から上陸。
２９日 昭和３２年（1957） 「宗谷」第一次南極観測、オングル島に公式上陸し、「昭和基地」と命名、日の丸を掲揚した（宗谷から２５ｋｍの位置）。
３０日 大正１５年（1926） ２５代目内閣総理大臣に若槻禮次郎（第１次）。
２月 誕生石：アメシスト（紫水晶）。 誕生花：フリージア（花言葉・無邪気）。
１日 昭和２８年（1953） ＮＨＫ東京テレビ開局（千代田区内幸町・放送会館）。菊五郎の舞台を放送。受信契約数８６６台。受信料は月額２００円。
１日 昭和３３年（1958） 「宗谷」第二次南極観測、パックアイスに囲まれ約１か月漂流・難航し、左スクリュー・プロペラの１枚を折損。
※ 季節の句 ※
山茶花や 黄昏どきの 蔵ざしき 安藤林蟲
足跡が 沖を見ている 冬の海 青野迦葉
寒日向 墓標に花の 散歩かな 若さ
「若さ」第４７１号
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