…休日である。朝一で、洗濯。
午前中、DVDでヴァレリオ・ズルリーニ監督のイタリア映画「鞄を持った女」を。
午後は、シルヴァン・ショメ監督のフランス映画「ぼくを探しに」を観ました。…夕方、ブラブラと自由が丘TSUTAYAに行く。
☆「鞄を持った女」(1961)監督 ヴァレリオ・ズルリーニ 出演 クラウディア・カルディナーレ、ジャック・ペラン、ルチアーナ・アンジェリロ、レナート・バルディーニ、リカルド・ガローネ、コーラッド・パニ、ジャン・マリア・ヴォロンテ
アイーダはミラノのナイトクラブで働くシングルマザー。子供は施設に預けてあり、週に一度しか会えない。
クラブで知り合った男を愛してしまうアイーダは、男に誘われるまま彼の車に乗る。男の家はパルマにあったが、家に着く前に男はアイーダと彼女の鞄を置いて立ち去ってしまう。
途方にくれた彼女は、なんとか男の家を探し当てるが、屋敷から現れたのは男の弟である16才の少年ロレンツォだった……。
前々から観たかったイタリア映画の一本です!…ようやく鑑賞出来て、うれしいッ♪
世馴れた蓮っ葉な若い女に恋してしまった、お金持ちのお坊っちゃんのハナシです、簡単に言えば。(笑)
…いやぁ、良かったですねぇ!
クラウディア・カルディナーレ、当時23歳。きれいですねぇ。ワイルドな魅力、全開ですねぇ!!!
しかし!…もっとオドロキなのは、当時20歳のジャック・ペラン。
16才の、上流階級のうぶな純情少年を演じて、まったく不自然さが無いッ!
いやぁ、驚きましたねぇ!!!
…この頃までのイタリア映画っつうのは、本当に良いですよねぇ。
『あなたは彼の兄に
ひどい目に遭わされた。
いずれ裁きはあるはずです。』
『そうね。…でも、ロレンツォは?』
☆「ぼくを探しに」(2013)監督 シルヴァン・ショメ 出演 ギヨーム・ガイ、アンヌ・ル・ニ、ベルナデット・ラフォン、エレーヌ・ヴァンサン、ルイス・レゴ、ファニー・トゥーロン、ケア・カン、シリル・クトン、ジャン=ポール・ソラル
ポールは2才の時に両親を亡くしたショックから、言葉を発することができなくなってしまう。しかし、2才の時に何が起きたかは、ポール自身もちゃんとは覚えていない。ただ覚えていることは、母親は優しくて父親はおっかなかったということだけ。
そんなポールは33歳になったある日、同じアパートに住むマダム・プルーストと出会う。彼女はちょっと怪しい人で、飲むと過去の記憶を辿ることができるというハーブティーを調合していた。
ポールもそのハーブティーを飲むことになり、彼は徐々に過去の記憶を取り戻し、真実へと迫っていく……。
フランスのアニメーション作家シルヴァン・ショメの初めての長篇実写映画であります!
ずいぶん以前に、ショメのアニメ作品「ベルヴィル・ランデヴー」を見て、エラく感動した記憶があったので見てみました〜。
“ 誰かのせいで不幸なひとへ ”
『すべては記憶の中にある。
そこは薬局か化学室のようで
手に取るのが鎮痛剤か毒薬か
わからない。』
〜マルセル・プルースト〜
なかなか面白かったです。…ちょいとクセがあるので、苦手な人もいるカモ。
「アメリ」的なテイスト、ウェス・アンダーソン監督作品的な味わいなので、その辺が好きな人はメチャ気に入ると思います。
トリュフォー映画「あこがれ」や「私のように美しい娘」で知られるベルナデット・ラフォン、…74歳の遺作であります。
ログインしてコメントを確認・投稿する