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2019年01月19日14:08

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◎ 大相撲の新時代 ◎ 

第470号
「若さ」第470号
※ 四方山話 ※

◎ 大相撲の新時代 ◎

    1月13日に開幕した大相撲初場所も20日に中日を迎えます。 
 久々に小結以上の10力士が勢揃いのスタートで最大の注目は横綱稀勢の里の成績でした。
 その結果は御存じのとおりですが、はっきり見えてきたのは新旧交代の時機でしょう。 
 18日(6日目)までの成績で、横綱・稀勢の里は(32歳)、4連敗(御嶽海、逸ノ城、栃煌山、錦木に不戦敗)で引退を決意・表明(16日)。 
 白鵬は(33歳)、6連勝ながらとても横綱相撲とは言えない綱渡り。  鶴竜は(33歳)、2勝4敗、7日目から休場。  大関・高安は(28歳)、3勝3敗。  豪栄道は(32歳)、2勝4敗。  栃ノ心は(31歳)、5連敗で6日目から休場。 
 以下が若手になり先場所小結で優勝した関脇・貴景勝は(22歳)、4勝2敗(30年11月九州場所・東小結・初優勝・13勝2敗)。  玉鷲は(34歳)、4勝2敗。  小結・妙義龍は(32歳)、2勝4敗。  御嶽海は(26歳)、5勝1敗(30年7月名古屋場所・西関脇・初優勝・13勝2敗)。 
 前頭にも筆頭の・逸ノ城(25歳)4勝2敗。  西6枚目・阿武咲(22歳)6連勝。  西12枚目・明生(23歳)4勝2敗。  東13枚目・矢後(24歳)5勝1敗など有望力士が台頭しています。

 稀勢の里は、平成29年初場所で14勝1敗で初優勝し、1月25日の春場所番付編成会議と日本相撲協会理事会で、第72代横綱に昇進しました。
 稀勢の里 寛”(きせのさと・ゆたか)、昭和61年(1986)生まれ、茨城県牛久市出身。
 田子ノ浦部屋で平成14年(2002)春場所・「萩原」の四股名で初土俵。
 16年夏場所・新十両昇進(17歳9か月)、 同年九州場所・新入幕(18歳3か月)は、貴乃花(当時・貴花田)に次ぐ昭和以降2位の年少記録。 

 新入幕と同時に稀勢の里に改名し、7年余を経て23年九州場所後に大関昇進。
 当時は朝青龍、白鵬、琴欧州、把瑠都、日馬富士、鶴竜、など外国人力士の全盛期で、後一歩・後一勝という所で足踏みが続いていました。
 稀勢の里の相撲は、一貫して左おっつけの破壊力で、押し・寄りの基本に徹していました。
 人一倍の稽古と集中で安定した土俵を務め、過去に休場は一日だけという稀勢の里でした。

 待望の日本人横綱の誕生は、平成10年(1998)夏場所後に昇進した3代目「若乃花」(花田兄弟横綱の兄)以来、19年ぶりという快挙でした。
 昭和の大横綱“双葉山”の69連勝(1939)に迫る横綱“白鵬”の連勝記録を63連勝(歴代2位)で止めたのは、平成22年・九州場所での大関“稀勢の里”でした。
 その後も、平成23年・初場所で白鵬の連勝を23勝で止めたのも稀勢の里。
 平成25年・名古屋場所で白鵬の連勝を43勝で止めたのも稀勢の里でした。

 平成29年初場所・千秋楽(1月22日)・結びの一番は、大関・稀勢の里の優勝が決まっていたものの、横綱・白鵬との対戦は記録に残る名勝負でした。
 白鵬にとっては、横綱の意地があり、四つに組んで長引けば苦戦することは承知。
 立ち合い一気の寄りを土俵際で凌ぎ、二度三度のガブリを左オッツケで耐えた稀勢の里が、一瞬の左「すくい投げ」で白鵬を土俵下へ下し、14勝1敗で横綱昇進を決めました。 
 29年大阪(春)場所には「白鵬」「鶴竜」「日馬富士」のモンゴル3横綱に待望の日本人の横綱が加わりました。
 1月27日には、明治神宮において約1万8千人の観衆を前にして「雲龍型」の土俵入りを奉納しました。
 太刀持ちは同じ茨城県出身の新関脇・高安でした。
 連日多忙な日程の中で、2月18日(土)故郷の茨城県牛久市で横綱昇進祝賀パレードが行われました。
 JR常磐線「牛久駅」前から牛久市役所まで約1kmの沿道には約5万人の観衆が詰掛けていました。
 利根川を挟んで約35kmの野田市からも一目見ようと駆け付けました(電車の中はスモジョ、スモジィで一杯でした)。
 3月12日からの春場所(大阪)では新横綱として快進撃を続けました。

 全勝で迎えた運命の13日目、日馬富士に寄り倒しで敗れ、土俵下へ転落した際に左肩を傷めました。
 休場すべしとの声もありましたが、土俵に上がり鶴竜に寄り切られて連敗。
 千秋楽では13勝1敗(高安)の大関・照ノ富士との対戦で「突き落とし」で勝って2敗で並び、優勝決定戦で右腕一本の「小手投げ」で下して奇跡的な連続優勝を成し遂げました(新横綱で初優勝)。
 この場所での左肩の損傷が引退に繋がる致命傷(黄金の左オッツケが出来ない)となりました。
 休場の無かった「稀勢の里」が、29年夏場所(逆転優勝の次の場所)から、全休4回を含めて9回の休場となったことには、待望の日本人横綱への思いと協会の(横綱の意思)対応にも問題が残りそうです(靭帯断絶の実態を知らされていなかった)。
 引退を決めた16日、記者会見で「一片の悔いもございません」と語り、モンゴルなど外国人力士への感謝(切磋琢磨)の意も表していました。
 横綱在位僅か2年での引退でしたが、今後は「荒磯」親方として大相撲の充実・発展に貢献して貰いたいと思います。

☆ 歌会始め ☆

   平成最後となる「歌会始の儀」が1月16日、皇居・宮殿で催されました。今年の題は「光」でした。
天皇陛下 「贈られしひまわりの種は生え揃ひ葉を広げゆく初夏の光に」 : 阪神・淡路大震災で犠牲になった当時小学6年生の加藤はるかさんの自宅跡地にその年の夏に咲いたヒマワリの種が各地に広まったものです。
皇后陛下 「今しばし生きなむと思ふ寂光に園の薔薇のもな美しく」。
皇太子殿下 「雲間よりさしたる光に導かれわれ登りゆく金峰の峰に」。
雅子皇太子妃は 「大君と母宮の愛でし御園生の白樺冴ゆる朝の光に」。 と、詠まれています。

 一般入選10人のうち、最高齢者と最若年者の2句を掲載します。

 高知県・奥宮武男さん(89歳) : 「土佐の海ぐいぐい撓ふ竿跳ねてそらに一本釣りの鰹が光る」。
 山梨県・加賀爪あみさん(16歳) : 「ペンライトの光の海に飛び込んで私は波の一つのしぶき」。

 来年の歌会始の題と応募要領は、5月1日の新天皇即位以降、宮内庁から発表されます。
 締め切りは、9月30日(当日消印有効)となっています。

本 芥川賞・直木賞 本

   第160回芥川賞・直木賞の選考会が1月16日、東京・築地の「新喜楽」で開かれ、芥川賞に上田岳弘たかひろさん(39歳)の「ニムロッド」(群像12月号)と町屋良平(35歳)の「1Rいちラウンド1分34秒」(新潮11月号)の2作。 
 直木賞に真藤順丈じゅんじょうさん(41歳)の「宝島」(講談社)が選ばれました。

 芥川賞の上田さんは、昭和54年、兵庫県明石市生まれ。  早大卒業後に法人向けソフトウェア販売のITベンチャーに参加し、広報・販売担当の役員。 
 受賞作は、ネットで科捜研通貨の「採掘」を命じられた男が主人公。 

 町屋さんは、昭和58年、東京都台東区生まれ。高校卒業後にフリーターなどを経て、現在は営業職の会社員。 受賞作は、負けが先行している21歳のプロボクサーが主人公。 
 
 真藤さんは、昭和52年、東京都品川区生まれ。
 受賞作は、戦後の沖縄占領下、米軍基地から食料などを奪う「戦果アギヤー」と呼ばれた若者が、沖縄の未来を考えてそれぞれの道を歩む3人の男女を描く作品。
 副賞は各100万円で、贈呈式は2月下旬に東京都内で行われます。

※ 今日は何の日 ※

19日 万延元年(1860) 咸臨丸が遣米使節団を乗せて品川を出帆。軍艦奉行・木村摂津守、艦長・勝海舟、ジョン万次郎、福沢諭吉など水夫を含めて全96人乗船。3月17日、米・サンフランシスコ着。日米修好通商条約締結。咸臨丸:安政2年(1855)オランダで起工・4年に就役。明治4年(1871)退役(沈没)。要目:620排水トン。長さ48.8m。幅8.74m。3本マスト(帆)、蒸気機関・100馬力(入出港のみ使用最大6節)。砲:12門。       
19日 文久2年(1862) 森鴎外誕生。夏目漱石と日本近代文学の双璧。軍医総監をも務める。大正11年(1922)7月9日・没。満60歳。

22日 平成29年(2017) 大関“稀勢の里”悲願の初優勝(14勝1敗。
30歳)。横綱白鵬が34回優勝・新記録。初場所13日目で大関稀勢の里との取直しで勝って全勝。25日の千秋楽を待たずに優勝した。先場所の優勝で大鵬の33回と並んでいた。

23日 明治35年(1902) 八甲田山・雪の行軍で、弘前の兵士199人死亡。

23日 平成27年(2015) 横綱白鵬が34回優勝・新記録。初場所13日目で大関稀勢の里との取直しで勝って全勝。25日の千秋楽を待たずに優勝した。先場所の優勝で大鵬の33回と並んでいた。

23日 平成30年(2018) 草津本白根山が噴火(群馬県・2171m)。噴石により訓練中の自衛隊員が死亡、スキー客ら18人が負傷(25日現在)。

24日 昭和32年(1957) 「宗谷」第一次南極観測、定着氷を爆破、チャージングを続け、これ以上前進不能の地点(南緯69度、東経39度)にアイスアンカーを入れて接岸した。犬ゾリ隊による偵察を開始。

25日 鎌倉時代(1212) 浄土宗の開祖・法然上人没。

25日 明治35年(1902) 旭川で−41度。観測史上・日本最低気温。

25日 昭和32年(1957) 「宗谷」第一次南極観測、観測基地をオングル島として資材の陸揚げを開始。

※ 季節の句 ※

               水仙の  花の高さの  日影かな     川井智月

               厳寒の  舷が舷打つ  船だまり     菅原イツエ

               音も無く  食卓広し    小豆粥        若さ

                                          「若さ」第470号










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