mixiユーザー(id:31691303)

2019年01月12日09:07

79 view

45 詩・短編を書いてみた (第1863回)

短編・詩を書いてみました(^_^)
素人が書いたので
気に入っていただけるか分かりませんが
一生懸命に書いてみました
だいたい1000字以内なので暇なときにでも読んで
楽しんで頂けると幸いです(^_^)b


45「雨下りの午後」

■■■■■■
〔あらすじ〕
学校での最後の授業が終わる10分前。
この時間になると
先生の授業は抑揚も転調も何もない演劇を見ているように感じて
いつも見ている光景がハイスピードカメラで撮影したかのような景色になっていく
これはそんな数分間の話………。

―――――――

小さなため息を吐きながら窓を見れば
天気予報では言ってなかった雨がポツポツと当たっていた
不規則なようで規則的な雨音は私の聴覚を刺激して
出そうになるため息を止めてくれる。

やっぱり自然の音色というのは良いね。

初めて外した天気予報に「ありがとう」と言いたくなった。

雨音は染み込むようにゆっくりと頭の中に浸透し
私の頭をクリアにしていく
不満も喜びも全て…。

そのクリアな頭を埋めるように
私の日常では有り得ないワードが浮かんだ。
例えば
なんで人間は生きているのかとか…。
幸せって何だろうとか…。
別に悟りを開きたいわけでもないから
そんな事を思った自分に失笑した。

でも
あらためて考えたとき
本当に
私は何のために生きているのだろうか…。

私は今
学校に通っている。
でも
これはあくまで子供の頃からの習慣だし
学校で作った友達もイジメを受けない為の予防線。
けして来たいから来てるわけではないし
学校の全てに大きな理由なんてない。

「夢はあるの?」なんて聞かれてることがあるけど。
強いて言えるのは幼い頃に見たお花屋の店員。
もちろん
今はそんな夢を目指そうなんて思っていない。
だって子供じみてるもの。
だから他の夢を探してみたけど見つからなかった。

あぁ〜あ…。
なんでこんな風に生きちゃったんだろう。
もう少し純粋だったと思うんだけどなぁ。

キーンコーンカーンコーン…。

終わりを知らせる鐘が鳴った。
スローモーションの光景は普通の速度に戻り
私は帰り支度を始める。
でも
教科書をカバンに直しながら
妙に寂しいと感じるのは何故だろう。
自分を振り返ったからだろうか…?
考えてみたけど分からなかった
だから
今は雨のせいにしておこう…。

私はそう思ったのだった…。



6 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する