どんより冬空におおわれて寒い寒いの相模っ原は二畳間にてございます
こんな日にはベランダ読書も出来ませぬ故に午前中はネット徘徊してお昼からは無料映画で楽しむしか手はありませぬ
いつの間にか外の空気を吸おうやら一日一歩三日で三歩を実践しようなどと云う殊勝な思考が喪失しておりまする
それにしてもベランダ読書は出来ずとも長風呂のお供としての機能は十分に果たしてくれてる小説群でございます
去年暮れからは四十年前にハマってた西村寿行の文庫本専門に読み直しておりますが今読んでる「牙城を撃て」角川文庫版は面白くはありませぬ
野生動物や海の魚が絡む推理冒険探偵小説は大変に面白い展開を描くのでありますが当該の上下巻ともに五頁毎に凌辱場面が書かれておりまする
男女のセックスシーンでも食傷してるアタシなのに凌辱シーンが五頁毎に描かれちゃ読んではおられませぬ
五頁毎と云うのは正確にではなく大仰ではございますがアタシお得意の飛ばし読みをしておりましても筋書きは判りまする
ハードボイルド小説としては売らんがための作法なのでございましょうが思い出しました
10年以上前の話でありまするがピンク映画界の巨匠と呼ばれた池島監督と懇意にしていただいてた時期がございます
呑み会で問わず語りに聞いたのは「ピンク映画では10分毎に濡れ場を作る」と云う客を飽きさせない映画作りの作法でありました
劇団も持ってた池ちゃんはアタシの芝居にチョクチョク観に来てくれましたが最後に呑んだのは2007年下北沢楽園の公演後だったかと記憶しておりますものの定かではございませぬ
その後の彼の追跡はしておりませぬもののピンク映画の衰退と廃館が続くピンク映画館でありますが彼のことだからこだわりの作品を撮り続けておりましょうな
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