武術を学ぶには段階がある。
人間が成長するのに合わせた学び方が必要。
10歳以前から無理の無い様に鍛え始めるのが理想だと思う。
成長期が終わって筋肉もある程度出来上がってから本格的な修行を開始する。
李老師は十歳ぐらいから父親に武術を習い始め十四歳で叔父の紹介で譚師爺に入門した。
俺は小学二年か三年から柔道を始め小中は柔道、高校からは空手に転向。
ケンカには組打ちと打撃どちらも必要だと思ったので転向した。
高校を中退して社会人になり、1990年7月に長春八極拳伝習会に入会。
その年の秋ごろから鉄沙掌を習い始めた、21歳になったばかりの頃。
夢中で鉄沙を打ち続けた、誰よりも練習した自信がある。
1991年に結婚を機に、三中軍団とは距離を置き修行に打ち込む。
嫁と子供を養いつつ修行に励み、更に昔の不良仲間と付き合うなんて無理w
1997年28歳で自宅を購入する時に弸弓と掌板の作り方を習う。
要するに鉄沙掌で強度を上げた後で弸弓と掌板を打たないと効果が薄い。
鉄沙掌が硬功夫の基礎になるって訳。
人間の成長に合わせてタイミング良く教えを授ける事が重要って事だと思う。
当時李老師から言われた事。
鉄沙掌は二十歳前後で初めて三十歳を過ぎたら段々減らして行く。
三十五歳過ぎたら週1回程度に減らさないと健康を害するので注意が必要。
俺は三十歳過ぎても減らさなかったので体を壊したんだなw
未だ行ける、未だ行けるって思ってたらある日突然来たもんなw
譚吉堂師爺は霍慶雲さんのアドバイスで掌板を集中的に打ったらしい。
弸弓より掌板の方が応用が利くからやりなさい、と言われたそうだ。
譚吉堂師爺は掌板を7年打ったと聞いている。
1993年頃発売された長春八極拳のビデオの中で猛虎硬爬山で打たれているのが俺。
あの時の譚吉堂師爺の手の感触は今でも忘れない。
俺も今年で五十歳。
これからは養生中心で考えて行こうと思う。
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