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2019年01月04日11:03

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天心vsメイウェザーから考えた『スポーツライターの価値』とは…

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20190102-00109855/

この記事、K-1戦士・皇治からも批判が飛んでいたけど…
マッチメークや煽り方に問題があったのは確かだろう。私も会見をちらっと見た程度だが…二人ともジャンルは違えど新旧トップファイター的な位置づけ…
もっとも、キックの那須川に対してメイウェザーがボクサーだったなんて試合が終わるまで知らなかったんだけど…(苦笑)だったらよくこんなマッチメークしたもんだな…とはそりゃ思ったよ(笑)それに俺は試合も見てないし、会見をチラッと見ていても「なんか体重差なくないか?ホントにこんな試合やるのか?」とは直感的に思ったんだけど…やるっていうからには無理はないんだろうな、と思ってた…そしたら、えらい無理があったというじゃない…!
簡単に言えば…天心はキックとボクシングのセットルールのみでこれまで戦ってきた。それがこの試合はボクシングオンリーのルール。しかもあとで聞いたら体重などは二階級分くらいも違うというではないか!
これでは確かに…よくも悪くも様々な物議を醸すのは当たり前だ…

まぁ那須川サイドから打診があった、それも試合に望む天心本人がヤル気満々だったとかいうならまた違うかもしんないが…RIZINならRIZINなど、プロモーターサイド主導で、それももし一方的に話が進んでいたとかいうならこれはもう、マッチメークした側は、そりゃ批判されてしかるねきだね…体格からルールから、あり得ないもん!

ただ、そこはそれを飲んだ上で試合を受けた天心次第だよね。
果たして天心は、どんな思いで飲んだかは知らないけど、惨敗にも収穫を口にしていたというからね…どのような経緯であれ、こんなマッチメークを受けるからには何らかのテーマなりバックボーンなりがあったはず。やったらやったで今後本人がそれを受けてどうしたいのかを確認した上で、なおかつそれを受けて本人がどうあるべきかをよく考えた上でコメントする必要があるのでは…

しかしその点…実際皇治をはじめあちこちから批判が飛んでいるのもこの点なのだが、ライターも解説者の亀田氏も「ボクシングでは通用しない」「茶番だ」「ボクシングの試合は今後やらないだろう」などと一方的に書き立てている…
天心のボクシングでの現時点での立ち位置についてのコメントについてはそうした評価が妥当である、としても…「天心がこれだけのリスクを覚悟の上でこんなアンバランスなマッチメイクの試合を受けた狙いがどこにあったのか」「その試合に何を見ていたのか」これについては一切触れていない!
だからライターも解説の亀田氏も、素人の読者からでさえバカにされ、笑われる…それもまた事実である。そう、彼らは「勝算の少ない試合にリスキーなチャレンジをしたことに対する愚かさ」ばかりを強調しただけ。
こんな調子だから、「リスクを恐れず立ち向かう日本人」がなかなか出てこないのだ。そこに気づいてない。
よくこんなことでライターとかがやれたな、とあきれざるを得ない…これでは批判も当然である…

実際に勝ち目のない試合に果敢に飛び込み、立ち向かい、最初は勝てなくても時間をかけてその高い壁を超えたりした猛者だって多い。当然成し遂げたときは打って変わって勝算の嵐…惨敗していた当初は散々批判の目を向けられていたにもかかわらず、である。
だから本人のその後の取り組み方次第ではそうした「逆転のオセロゲーム」だって十分可能なのである。

果たして天心も「メイウェザーの打撃を真似て取り入れたい(そして自分のものにしたい)」と前向きにとらえていた。天心にだって時間はかかるかもしれないにしろそうした下剋上を成し遂げ、「キックばかりでなくボクシングでも勝てる」ようなトータルストライカーになれる可能性だってわずかながらあるかもしれないのだ。

勝った負けたを語るのは簡単。しかし、ただ「茶番」だけで片づけるのはあまりにも発想が貧相すぎる。
天心じゃなくてもこうしたケースでセンセーショナルなニュームーブメントを起こせる人だって何人もいる。
その人たちはそうすることで、時にはそれまでの常識を覆し、新たな常識を行動で立証することで「常識を超えた常識」の成立さえ可能にして見せた。過去で言えば「猪木vsアリ」最近でもまだまだ悲観的な見方も多いとはいえ、大谷翔平が「不可能」の声が圧倒的に多かった二刀流にチャレンジして、ある程度の成功をおさめた。
彼らの場合は成功例だが、失敗例にも取り組む姿勢や反省の弁などで目を見張るようなコメントはいくらでもある。
そういうのは生きざまにおいて、教訓となりうるケースだって、多々あるのだ。
もちろん天心に限らずそうしたことがどこまでやれるかは本人次第。亀田氏の言ったように「ボクシングルールでは絶対に勝てない」という可能性だって残念ながらあるかもしれない。
だが「何を目指してこんな挑戦をしたのか」「そこにどんな狙いを持っていたのか」これを語らずしてただ言いたい批判だけをしているようならその発想はあまりにも片手落ち。もっと奥に秘められた「その姿勢を追求」することがどこまでできるかでその報道の本当の価値も決まるのではないか…

私がこの件で最も述べたいのは、そのことだ。

Rocky


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