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2019年01月03日18:15

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人生をやり直す――自分を開く



今日、たまたま観た動画なんですが、えらく感動してしまったので、書いておきます。

ジャパンは、(数少ない)大好きなバンドの一つですが、この曲は、地味で印象に残らない曲でした。ところが今日、この動画を観ていたら、淡々とした演奏・歌唱の裏に強い決意のようなものがあることに気が付きました。

ジャパンは、前期・過渡期・後期で音楽性ががらりと変わりますが、この映像は後期の最初期のもの。それ以前の作品から感じられた、若気のいたり〜焦燥感〜煩悩(?)みたいなものが、ばっさりと削ぎ落とされて、デヴィッド・シルヴィアンという人物の素の部分がストレートに表現されているように感じます。

この人も、性格的に、いろいろと問題を抱えていたようなので、こんな風に素の部分をストレートに出すというのは、彼にとっては重大な決断だったのかもしれません。「My New Career」というタイトルからして、人生をやり直す、という強い決意のようなものが感じられます。

そもそも、こんなに地味でヘンテコな曲は、ヒット曲ゼロ(当時)のバンドが、せっかくのテレビ出演でやるような曲じゃないです。どうしても、この曲がやりたかったのでしょう。

素の自分を出した結果、99人に理解されなくても構わない……というような強い決意がなければ、こういう音楽はできないと思います。同年に、坂本龍一と共演・共作したことが自信につながったのかもしれません。この2〜3年後のインタビューで、彼は「自分を開く」というようなことを言ってましたが、この曲はその第一歩だったのかもしれません。

いずれにしても、淡々とした演奏・歌唱と、その裏にある強い意志みたいなものが、なんとも清々しく思えたので、今年最初の日記に記しておくことにしました。

2019年の冒頭で、この曲の良さに気が付いたということにも、何か意味があるのかもしれないです。ボク自身も、人生をやり直すというほどではないにしても、自分の人生を改めて見つめ直したいという思いはありますから…。

――それにしても、この動画のシルヴィアンを見ていると、発達障害の栗原類を見ているような気分になっちゃいますね。(^^;; 当時は、近寄りがたい変な人という印象でしたが、この歳になると、かわいい若者に見えてくるから不思議です。

【追記】
CDを探したら、すぐに見つかって、訳詞が付いていたので、ちょっとだけ書き出してみます。

  ひとりきりになりたいなんて
  思ったことはなかったくせに
  とにかく 僕はそっと家を抜け出して
  ここまで来てしまったんだ

  南に住む人々は
  些細な人生の浮き沈みを繰り返しながら
  まっすぐ前を向いて歩いている
  確かな足どりで

  コーラス:
  彼等が僕たちの唄をうたっている
  外の人々には何も聞こえないけど
  彼等が僕たちの唄をうたっている
  僕の新しい人生の始まりに

  やっと気づいたんだ
  違う生き方もあるということに
  船が港に着くたびに
  出発の時はやってくるのだから

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