翌日、行ったスーパーでも絶望でした。
野菜、肉、魚、カップメン、麺類全般、缶詰、
乳製品、米、パン、何にもない！
ただ、お菓子はけっこうありました。
ただ、冷凍食品コーナーで辛いからあげとピザだけは
ありました。凍っていました。たぶん、冷凍倉庫の奥で
溶けずに残っていたものを出してきたんだと思います。
震災時は、辛い物シリーズが売れ残ります。
次男にはやれないけれど、残りの人たちのために
買いました。
そんな私に、マメに携帯で連絡をとってくださった
方達がいました。
首都圏と大阪に住む同病の仲間でした。
うちの親、親戚は北海道ばかりです。
みんな、携帯の電池があまりありません。
滅多に連絡がとれませんでした。
たまにつながっても、無事だよ、
こっちも頑張るから、そっちも何とか
するんだよ、くらいです。
うちは車のシガーソケットから取りました。
こんな状況での北海道外からの連絡がどれだけ
有難かったか・・・
いろいろ震災のアドバイスもしていただきましたし、
とにかく心配してくださりました。
物資も送ってくださいました。
大事に大事に食べました。使いました。
有難くて、家族全員感謝しました。
停電になると、いろんなものがだめになります。
電池不足でスマホもそうだし、パソコンもだめ、
テレビもだめ、信号もだめ、電車や地下鉄もだめ
冬なら暖房がだめになるのは死活問題です。
せめて日頃から、できる備えはしておかなきゃと
肝に銘じました。
うちに、つっぱり棒で支えていた本棚があったのですが、
見事に折れていました。背が高く、いかにも倒れそうな
見た目の本棚ですが、つっぱり棒が助けてくれた
んだと思います。
北海道では、本棚が倒れて亡くなった人が何人かいた
そうです。
2日半たって、ようやく電気がつきました。
7歳の長男は泣きました。
震災から6日後、あの寝室の倒れたテレビとテレビ台を
玄関前に出し、ごみ収集車にきてもらいました。
つっぱり棒が折れた、背の高い本棚も中身をぜんぶ
出して、同じくごみに出しました。
ダイニングにあった大きな食器棚も、もう少しで倒れ
そうでした。同じくごみに出しました。
主人とふたり、有難い方の指示どおり、ゴム手をはいて
作業をしました。
棚たちを失った我が家はしばらく物で溢れかえって
いました。
何日も何日も呆然として、日常に戻った気が
しませんでした。
長男の給食も食糧不足のため、しばらく簡易給食でした。
次男はアレルギーのため、お弁当持参を言われ、
食材があまりないので頭を悩ませました・・・
何気ない日常、そしてあたたかい人たち・・・
有難いです。本当に有難いです。
人も物も。かけがえのないです。
私もあの人たちのように生きるのを
新年の目標にしたいと思います。
本当にありがとうございました。
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