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2019年01月01日00:17

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44 詩・短編を書いてみた (第1862回)

新年なので一発目です(^_^)

短編・詩を書いてみました(^_^)
素人が書いたので
気に入っていただけるか分かりませんが
一生懸命に書いてみました
だいたい1000字以内なので暇なときにでも読んで
楽しんで頂けると幸いです(^_^)b


44「カラスが言いたいこと」
■■■■
〔あらすじ〕
カラスは厄介者なんて言われる
私もそう思っていた
でも
それは少し間違っていたのかもしれない………

■■■■■
石ブロックに付けられた点字の黄いシートが
子供に蹴られたのか
剥がれてしまって誰を案内するのだろうと思うくらいの場所までズレてしまっている

「困る人がいるだろうな」

他人の事のようにを呟きながら
私は人気がないバス停で次のバスを待っていた

空は青く
数匹の鳥が自分の縄張りを主張するように飛んでいる
子供の頃
あんな風に空を飛びたいなんて思っていたけど
今では
その想いだけが空へ飛んでいったのだから大人になるというのは寂しく感じる

なんだろなぁ〜。

そう思った瞬間
「カァー」と私を気付けるような鳴き声が鼓膜に突き刺さった

右からだ。

その方向を見ると
あのズレた点字ブロックの上でカラスが私を見ていた
人を怖がっていないのか
逃げようともせずにジッと私を見てくる
何か言いたそうな視線

う〜ん…。

数分間は考えてみたが
何を考えているのかは分からない
だから
カラスから視線を外して何処かへ行くのを待った

でも
いつまで経ってもその場から離れようとはせず
それどころか
カラスはその場を動かすにずっと私を見てくる

やっぱり
何かを私に言いたいのだろうか?

……。
あ、ご飯が欲しいのか?

私はお昼に食べようと思ってカバンに入れていた
サンドイッチを少しちぎって見せた
すると
カラスはピクッと動く

お、当たったか?

しかし
カラスはそれ以上
動かなかった

せっかく出したのに、何だよ…。

私はちぎった方を口に運び
サンドイッチを包んでいた包装紙をまた雑に巻きつけてカバンに戻した
するとその瞬間
カラスが細い二本足で小粋なジャンプして近づいて
私のズボンの裾をクチバシで掴み引っ張った
手で払おうと思えば出来たが
不思議とそれをしたくなかった

何を言いたいんだろう?

私はカラスと点字シートを交互に見た

あ、そうか…!
ズレた点字シートを治せと言ってるのか。

私は立ち上がる

すると
カラスは慌てて距離を取った

「何もしないよ」

そう苦笑しながら言って
私は点字シートを元の場所に戻した
すると
カラスはそれを見て2回羽を羽ばたかせる

直せて嬉しかったのだろうか?

カラスはそのまま大きく羽を羽ばたかせて飛び去っていった
私はそのカラスを小さくなるまで見た後
直した点字シートを見て

点字シートは見えない人を案内するモノだけど、人の道に外れそうな人も案内してくれるのかな…。

大袈裟だけど
そう思ったのだった………



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