悪戯な月に照らされて、ふらふら歩くは宵の口
ラブホは明かりが消え失せて、満員御礼ご苦労さん
明日の朝陽が昇るまで、あの子が笑えば君が泣く
ピロートークに花一輪、問わず語りで夢の底
隠り世現世、月の夜 兎角この世は世知辛い
ベンガラ格子の朱の色、伸ばすその手は青白い
男が行くのだ、この道を、名前も無くしたこの俺が
名無しの男の行く先は、地獄かあるいは天国か
月が嗤う、月が嗤う 悪戯に、悪戯に
月が歌う、月が歌う 名無しのごんべえと鼻唄を
月が嗤う、月が嗤う 悪戯に、悪戯に
月が歌う、月が歌う 主役になれないこの俺に
名無しの歌
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