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2018年12月23日01:19

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゚Д゚) <Kusum (クスム シェルパ三兄弟)

なぜ日本人は、冷たい弁当を平気で食べられるのか?=中国メディア
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=97&from=diary&id=5430442

 いやまあ、湿気た日本でずっとあったかい食べ物なんて持ち歩いたらさあ…。
 こっちからすると、中国にしろ東南アジアにしろ南〜中央〜西アジアにしろ、激辛系香辛料とハンパない油の使い方が「なんでそれでお腹平気なのぅぅぅぅぅぅ!!!」と驚いてしまいますことよ。ああ、貧弱な我が胃腸が恨めしい。カレーもラーメンも美味しいのに…量食べられない身体になってしまった我が身は、大人の階段を上ったシンデレラなのですよ…泣き顔

 前に、ネパール人と山に遊びに行ってダルバールご馳走してもらった時なんか、まーーーー美味しいのなんのでガッパガッパ食べたけど、そのせいでしばらく腹が重くなって1日くらいなんも入らないくらい膨れておりましたよ。大陸の皆様は、腹が強靭なのとともに、量もハンパなく入るよのぉ。日本の少量薄味に慣れた身では、なかなか…あ、でもチャイとかギーとかラッシーとかなら、なんぼでもいけそうな気がするんで、そっちならなんとかなるー!(と思うよ)



Kusum (クスム シェルパ三兄弟)  2014年 143分
主演 カルマ・シェルパ & スーザニヤ・スッバ
監督 サーガル・スッバ
"文化の消滅は言語・その文学・伝統とやって来る"
"だからこそ、我々はどこにいようとそれらを忘れないようにしなければならない"

https://www.youtube.com/watch?v=Cgc3igBJamQ

 ヒマラヤの高山地域。
 ヤクの放牧に勤しむシェルパ族のソナム、クスム、サンゲの三兄弟は、家の手伝いに明け暮れる毎日を過ごしていた。
 親戚と放牧地管理を交代して実家のあるドョーチェン村に下りて来た一家は、久しぶりに一族の神事を行う。父親は、その席で息子たちに「勉学に励め。技術を身につけよ。挫折しても再起できるよう伝統文化・シェルパ語を尊重せよ」と諭す。しかし、数日後その父は、酒が元で命を落とすことに…。

 父の葬儀の後、母親は長男ソナムにすぐ結婚してほしいと、隣村の女性ラミとの縁談を持ってくる。
 家を守るために無理にお金を工面して結婚式を挙げるソナムの横で、幼馴染ドルマとの距離を縮めていく次男クスムだったが、農作業でこれ以上学校に通えない兄に変わって、クスムとサンゲはより以上に勉強に励むことを兄と母から求められるように。ついに試験を突破してカトマンズの学校に入れることを喜ぶ2人だったが、その裏で兄と母は土地を売って2人の学費を工面し、クスムはドルマと別れ故郷を後にすることになってしまう…。



主な登場人物 ()内は役者名
パシ・シェルパ ソナム三兄弟の母。家族を愛し、シェルパの伝統を愛する母。
ソナム三兄弟の父 名前はテンジン? 仕事には真面目ながら、いつも酒を求めるアルコール依存症。
ソナム・シェルパ 三兄弟の長男。結婚後、正式名がラクパ・ソナム・シェルパに。
ヤンジュム家 ソナム一家の親戚。一家と交代でヤク放牧場に入る。
クスム・シェルパ (カルマ・シェルパ) ソナムの弟。本編主人公。
ドルマ (スーザニヤ・スッバ) 家の手伝いでずっと学校に来ない少女。クスムと幼馴染。母子家庭で幼い頃から働きづめのため、シェルパ語を学ぶ機会を持てないでいる。
ナンギャル夫婦 ソナム一家と同じ村に住む新婚夫婦。
サムデン ナンギャル夫妻に生まれた赤ん坊。
パサング 酒場の客。
サンゲ・シェルパ ソナム三兄弟の三男。ピンクの靴が何気にインパクト大。
ラミ 隣村の大家族から来たソナムの婚約者。結婚後、正式名がラミ・シェルパに。
ミンマ クスムの大学同級生。マニカの友達。
マニカ NRN(在外ネパール人)の、カナダからの留学生。クスムに興味を持つ。
アルパン サンゲの大学での悪友。
プルバ ソナムの幼馴染。ヒマラヤ・トレッキングガイドの仕事で、なかなか村に帰ってこない。
ディレン リハビリセンター職員。
プラジュワ クスムの友人。
ウジ・シェルパ シェルパ文化保護活動に尽力する、有限会社B・P建設の社長。
ミンマ・シェルパ カトマンズでのローサル祭(シェルパ族の正月)の司会。
ニィミ・シェルパ ニィマ・ウォシェル・シェルパ学校代表。


挿入歌 Dakpi Lungba (僕らの故郷は [チョモランマにいだかれて])

https://www.youtube.com/watch?v=dMYVBfqCnQQ
*ソナムとの婚約が成立したラミが、写真だけで知るソナムの幻影と遊ぶの図。
 「チョモランマ」は、エベレストのシェルパ語での名称。
 歌詞は、男女の掛け合いでシェルパの生活文化を牧歌的に歌い合うものだけど、「僕の故郷は"サルパ"の丘」「私の故郷は"テン・ブチェ"」「僕のカーストは"ラマ"」「私のカーストは"タクト"」「僕のサブカーストは"泥"」「私のサブカーストは"水"」と歌っている背景を知りたいぞー(ってまあ、相聞歌の仮託表現的なもんだろうけど)。


わーい(嬉しい顔) 少数民族シェルパの伝説の現代版翻案劇となる、ネパール映画界初となるシェルパ映画だそう。
 アルファベット表記では「Ku-Sum」とも。劇中、その名義をシェルパ語で「三大神(三大聖者?)」と説明している(その三大神のことなのかどうか、他のシーンで留学生に寺院案内している時に、祀られている3体の仏像のことを「チレンジー」「サンゲ・ウォ・パンメ」「グル・リンポチェ」の三聖者だと言及しているけど…チベット仏教の開祖グル・リンポチェしかわからないよー)。

 シェルパ文化の保護と育成、その観光誘致を目的としたような、シェルパ文化を余すことなく紹介するような映画でありました。
 前半は、ヒマラヤ高山地域を舞台に、貧しくも牧歌的なシェルパの村での人々の暮らしをメルヘン的に描いていき、そこからそれぞれに自立して行こうとする三兄弟のそれぞれの変化を、村と街の両方で描く後半へ繋がって行く。

 昔話よろしく、3人の兄弟それぞれが「真面目」「品行方正」「お調子者」とキャラ付けされ、親の期待とシェルパ文化の未来を背負う中でそれぞれに成長して行く様を描いて行く…わけだけど、わりとテーマがはっきりしているせいで教条的な映画になってもいる。
 昔話とかで三兄弟が出てくれば、だいたい成功をつかむのは第一子か末っ子というのがパターンだけども、本作のような真ん中の子が終始正しい道を歩むってのは珍しか。長男は家の存続を背負うために早々に結婚させられて進学を諦め、三男は大学に行くも悪友の輪に入って身をもち崩すって展開は、まあカリカチュアであっても珍しくない話なのかもしれないけども。

 やはり、本作の一番の魅力はそのシェルパの衣食住の生活文化を魅せるシークエンスの数々。
 そのチベットから受け継ぐキラキラな伝統的祭礼衣装の豪華さ(あんなラメ入り重ね着衣装、みんなが持ってるのでしょか…?)と言い、結婚式や葬礼儀式、出産の祝いなんかに見えるエキゾチックな所作が「へええ。これはどういう意味合いで習慣化されたものなんだろ」といちいち興味深い。チベット起源のシェルパのそうした衣食住が、チベット方面と共通しているのは当然として、なんとなくその衣装やアクセサリーはモンゴルっぽくも見えてしまうのは、単にこちらがその辺の区別をつけられてないだけかなあ…やっぱ。

 出演者の多くも、実際にシェルパ出身者で占められている本作は、顔立ちも日本人とそう変わらない人たちが多い(日本の誰それに似てる、とか見て行くのも…一興?)。
 そんなシェルパ出演者の中にあって、周りほどモンゴロイドっぽくなくもないかもしれなくも…な顔だちのヒロイン(って言うほど出番がなかったけども)ドルマを演じたのは、モデル兼女優(助監督もしていたそうな)のスーザニヤ・スッバ。日本人監督によるネパール映画「カトマンズに散る花(Shirish Ko Phool)」にも出演(ヒロインの姉ムジュラ役)していた人らしいよ!

 結婚式やお祭りを詳細に描いて行くのは、シェルパ文化保護を目的にしたものだろうけど、そこに色々と演説を長々入れてその文化保護の意義性を語るシーンを入れる律儀さがなんとも。真面目だなあ、って感じで見てたけど、途中から空気と化す弟サンゲのオチをもうちょっと二転三転させて欲しかったよおぉぉぉ!! 昨今のネパール映画に見える、完全ハッピーエンドを否定するようなひねくれた展開がない分、気持ちよく見終えることができる映画ではあるんだけども。
 ああ、それにしても、劇中に出てくるシェルパのお茶(ギー?)の美味しそうなことったらもう…。


挿入歌 Semla Dungal (私の心は満たされない)

https://www.youtube.com/watch?v=e1VlEC73R4o


受賞歴
2014 National Film Awards 文化映画賞


・Ku-Sum を一言で斬る!
「ネパール語での挨拶は"ナマステ"。シェルパ語での挨拶は"タシデレ"。やっぱ全然違うね!」
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