『白髪のうた』(春秋社:刊、市原悦子、沢部ひとみ:著)という本がある。朗読CD付きの本だが、これは市原さんが難病を患っていると告白した後に出版された本で、出版時は療養中でいらっしゃった。
この書籍は謹呈という形で僕の家にやってきた。とても貴重な自費出版本と共に。サインは無かった。ファンクラブの会長様のところにある本にもサインは無かったという。いつもならサインがされているというから、御身体の具合に依るものであろう。
それなのに、メルカリにサイン本が出版されているというのだ。
確かめてみた。
確かに出品されていた。もう売れてしまっている。
僕は宛名有りのサイン色紙を所有しているので、サイン部分を確かめてみた。宛名、無し。そして「市」以外の三文字と印章が全く異なる。
贋物だ。
どうして、こういうことをするのだろう。
現在の僕には怒るエネルギーが無いので、その分だけ一層落ち込む。
どうして、こういうことをするのだろう。
この本は、良い本だ。それだけに、心無い人に傷つけないでもらいたい。
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