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2018年12月22日17:40

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【阪神間モダニズム】湊川の遺構をめぐる①

12.11（土）
神戸市の中央の少し西側を流れる湊川は、天王谷川と石井川が合わさり”天井川”として現在の湊川公園から新開地を抜けて大阪湾に流れてました。
明治期に西洋人を巡り、天井川を取り壊して新しい川を付け替える工事がされたのは「ブラタモリ」で放送されてた通り。
湊川の付け替えは神戸の西側にも西洋文化を広くひろめた事にもなりました。
現在の湊川は夢野で大きくカーブして付け替えられた「新湊川」として兵庫区あら長田区に流れています。
震災の他、神戸大水害でも寛大な被害を出しました。

で、そんな湊川の遺構、近代化産業遺産を巡るウォークイベントに先日参加してきました。
道中には新しく出来たダムから明治～大正期に作られた物も。
神戸電鉄鈴蘭台駅からスタート、六甲山のイヤガ谷東尾根と菊水山との間の石井川を下り湊川へ至るコースです。

まず、150年ほど前に僧の方が旅人の道中安全を願い彫ったと言われる”名号岩”があります。

丸みを帯びた書体がなんとも言えません。
重機もない時代に印刷したのか？と思えるくらい綺麗にくっきりと彫られてます。

程なくして石井ダムへ。
2000年に着工、2008年に竣工した重力式コンクリートダム。

現代風のモダンな造りで、新しい年代のは普段はあまり撮らないですが、今回このイベントのために特別にダム内をを見学させてもらえるので結構ワクワクしてました。

これが戦前に作られた物だったら煉瓦造りだったりするんだろうなぁ。
面白かったのが、ダム内は1年通して温度湿度が一定に保たれてるので神戸市内の遺跡で出土した土器などを保存してるそうです。
見る事は出来なかったのですが、出土品を保存してる部屋はもともと市民の多目的ホールにしようと作られた物であまりにも山の中で電車の駅からも遠すぎるので使うのをやめたとか。
実現してたらダムの中の多目的ホールと言うのも楽しいですよね。
なので石井ダムは水道事業と砂防ダムの他に「多目的ダム」と言うカテゴリーだそうです。

ダムを過ぎて川を下って行くと恐らく大正期に造られたと思うダムの水道遺構を見る事が出来ます。