2017-3i

今日の一等賞、るんば賞は
安田知司「0.631 ppi_33」

絵の具のチューブからそのまま盛ったような立方体が整然と並んでいる、チョコレートを貼り付けたよう
そういうものなのだろうが、とくに面白いとは思わない


でもこの会場は写真撮影可なのでその立体的なマチエールを撮ってみようと、スマートフォンを取り出しレンズを向けた途端
モニターに絵が浮かび上がった

謂わばモザイク画なのだ、実際遠くから見ればそうと認識できる
しかしその場からはヒトの眼には見えないものが、スマートフォンには見えたことに衝撃を受ける


最近美術館では展示品にスマートフォンを翳して、立体視したり合成したりする仕掛けの作品があったりするがそうした
拡張現実でも仮想現実でもない、ディジタル画面上に現れた現実をなんと呼べばいいのかと

まごまごしながら投票する


──【美術】シェル美術賞展2018／国立新美術館