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2018年12月15日08:54

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小説「神のダイスを見上げて」知念美希人

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あらすじ
高校生の漆原亮の姉、圭子が殺された。
コスモスの咲き乱れる花壇で、全裸で胸にナイフを突き刺された姿で発見された姉は、亮にとって唯一の家族、"世界そのもの"だった。
恋人のこともそっちのけで、亮はとにかく犯人を見つけ出し、自分の手で復讐したいと暴走。
そして"あるもの"を手に入れるため、クラスの"禁忌"と呼ばれる異端児・四元美咲に接触する。
優しく、美しかった圭子を殺したのは、圭子の恋人だったのでは?
しかしそれが誰なのかわからない。
犯人を追い求めて、亮は圭子が入っていた天文学同好会、そしてダイスを崇拝するカルト集団「賽の目」に踏み込んでいく・・・・・。
人類滅亡まであと幾日もない中で、なぜ圭子は殺されなければならなかったのか――。

絶望が人類にのしかかる。
決まった世界の中で、一人の少年・亮は復讐を胸に抱く。
愛する家族を殺された心情が丁寧。
よっぽど愛していたんだな、ということがよく分かる。
どんでん返しが用意されており、その真実に驚愕。
大変充実した作品だった。
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