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2018年12月10日23:45

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《からあげが消滅した日…》《起き出した冬》《ちー+! 054》

《からあげが消滅した日…》

…というタイトルで挑めば、情けない話も少しは格好が付く?
んなワケ無いか。

タイトル通りの悩みが発生したが、別に世界中のからあげが消滅したわけではない。買おうと思えばどこでも買える。…もっとも、俺はどちらかと言えばからあげが好きではないのだが…。

でも、職場の昼食では毎日のようにお世話になった。
何故って?
そりゃ、腹持ちがいいから。110円という値段もそこそこに特価に近いが、今では会社から身を引いたクポの行動(購入催促に近い質問)もあって、とにかく毎日食べていた。
『カップラーメン+からあげ』
これが、ここ数年の昼食方程式だった。

ところが、退職したクポを追うようにして弁当屋さんが廃業宣言。
もともと店を畳む予定の中、延々と営業を続けていたというが、この度フライヤーが故障したらしく、復旧は絶望的。
じゃあ、この際、辞めちゃおうっか!
とか言う、にわかには信じられない話だ。

大体、休日時には幼稚園児と小学生のお子さん2人を連れての弁当配達。明らかに家庭事情の気さくな連休突入。おまけに気まぐれに増量されるおかずの数々…。
どう考えても自営業だろ?
そんな暮らしの生命線とも言える職を、機械の故障一つで廃業を決断するものかね?
大体、焼肉やハンバーグ、カレーや米などはフライヤー関係無いのでは…?

それでもまぁ…、数々の疑問を残しながらも弁当屋は去ってしまったわけだ。

どうすっかなぁ…、今後の昼食…。
やっぱ、カップラーメン2個食いかな?


《起き出した冬》

エルニーニョは分かるが、気温変化が急すぎじゃないかい!?
なんだか冬を思わせない日々だったが、寝過ごした季節が目覚め、イキナリ力量の全てを出したかのような寒さに関係者全員がマイッタ状態。もちろん、俺も。

とはいえ、本来の冬がこれ以上の寒さという事は理解しているつもりだが、やっぱ段階を無視した気温下降は応えますな。
おまけに今日の寒さとは知らずに昨日の夜に床屋に行ったものだから、頭部が必要以上に寒さを覚えたぞ。

話は変わり、幼い頃の俺の冬の思い出(通学時)と言えば、『つらら、霜柱、靄、水溜りの氷』等があるが、そのどれも今じゃ見る事が出来ないのが毎年悲しい。
いや、実際に昔のままの冬なら、交通事故がもっと頻繁に怒っている筈で危なっかしいのは目に見えるのだが、それでも風物詩を失った視野というものには、何となく物寂しさがあるもんだね。

茨城にもあったのさ。蹴っ飛ばしても折れない氷柱や、上っても沈まない霜柱。そんでジャンプしても割れない凍った水溜り。そして朝の気温変化で地面からモヤモヤと至る所から昇り続ける朝靄。
あ〜…懐かしいねぇ。全てが懐かしいねぇ。今じゃ全部消えちゃったねぇ…。

夜10時も越えれば車のガラスが真っ白にもなったのに、それすら無い。

寒いのは嫌だけど、それでも見慣れた光景がなくなるのは寂しいね。


《ちー+! 054》

第一章 仲間たちとの行進曲 3-16

【ネメス中央大平原】

 ラウニー率いる馬車隊は、180度ターンして魔法都市ペナ・リノに方向を定める…所を、更に180度ターンを加え、結局ネメス城に方向を定め直した。
 悪知恵と言えば怒られそうだが、この行為はチータス発となる『ナルミ騙し作戦』という事だ。確かに方向転換も無く進行方向を突き進めば、すぐにナルミが気付いてしまいそうな話だが、だからと言ってこれは無いだろうというのがラウニーの率直な感想だった。
どんな時でも嘘が許されない立場にある城兵とは、その規則に無頓着な客人を迎えた時に発生し易い理不尽な悩みではあるが、チータスのソレはある意味で規格外だった。
かくして、180度+180度ターンといった、単純には時計回りの1回転を行った末、馬車隊の二番馬車の中から歓声が聞こえた所が心痛む。
(お許しを…ナルミ様…)
 今やラウニーの心境は一国の姫を裏切る思いだった。
「よう、隊長、お気にし過ぎは体に毒ですぜ」
 遠目にラウニーの様子を眺めていたダーマンが近付いて来た。
 ラウニーとアッベシはそれぞれの馬車を引く2頭の馬の操縦を行っているが、ダーマンは万一の敵襲に備え、遊撃兵として単騎で馬にまたがっており、自由が利くのだ。
「毒も何も、…まあ、気遣い御苦労」
 声を掛けられたラウニーは思わず出掛けた毒づきの言葉を抑え込み、考え方を変えて声を返した。
「あのお方は自由そのものだな。我々の生活の中では『もしそうなれば』という事を平然と仰られる」
「本当、羨ましい限りで。…とはいえ、俺は俺個人でこの隊が気に入ってますがね」
「どういう事だ?」
 急に話を逸らされた気がしないでもないが、ラウニーは敢えて口車に乗ったつもりで話を繋げる事で、今の心境を洗い流す事に努める事にした。
「自由性が高くて、俺からすれば上兵となる隊長に対して、こんな言葉遣いをしても何も咎められない。プライドの問題と言っちゃぁ失礼かもしれないけど、部隊の人間を家族として見てやれる隊長の性格っちゃあ、俺は一番心地良く感じますね。今まで接してきた部隊との比較ですが」
 周囲の警戒を怠る事無く、せわしなく目線を動かすダーマンの口調は落ち着いており、楽しげなその言い分は嘘を感じさせなかった。
「まあ…、ただでさえ少ない人数。おまけに互いの信頼問題が全てとも言える任務が主体となる立場だからな。いつでも本心を打ち明けられる間柄にする為には、小さなプライドなんか持つものではない。…と、私個人が考えるだけの話だ」
「では、部隊が何らかの理由で大所帯になった場合は、他の隊長さん同様にお堅くなるわけで?」
 ラウニー本人の考えによる回答を聞くと、ダーマンは少々意地悪な質問に切り替えた。
「どうだかな…。そもそも私を含めた4人構成が基本だから、それ以外のメンバーを含めた考えなど持ち合わせておらんな。…そうなった場合は全体の指揮をお前に任せ、私は隠居でもさせてもらうかな?」
「いやいや、俺なんかが指揮したら、隊の統制どころの話じゃなくなりますよ。この隊の味は隊長あってのモノなんですから」
 そこまで言うと、ダーマンはラウニーの返事を待つ事無く馬車を離れ、いつもの単独行動に切り替えた。
 普段は無口な印象のダーマンに励まされるとは少々意外に思えたが、こう言った時の話題切り替えはラウニーにとって、幾分か心境を明るく持ち上げてくれた。
(もはや後戻りは出来ぬな。…とはいえ、ナルミ様が事態に気付くのも時間の問題か)
 状況に変わりがないものの、ダーマンからの話の持ち掛けにより、少なくともラウニーは前向きになる事が出来た。


「お母さんに自慢話が出来るよ! 寮でもいつかお話しなくっちゃ!」
 事の実態から隔離状態にあるナルミの心は弾んでいた。平民が望んで乗る事が叶わない城兵率いる馬車への搭乗と、思い掛けない城兵の食事の絶品を味わった事が、今や生涯の自慢とでも言うような口ぶりだった。
「そりゃぁ良かった。あたしも誘った甲斐があるってなもんだよ」
 チータスは今後の展開を察しておきながら、無責任な言葉でナルミの気持ちをイタズラに持ち上げるが、そんな言葉を掛けられれば掛けられるほどにナルミの声は弾み、一方でスケクの表情は曇りがちになっていた。
 スケクは先のナルミの表情の変化を考える事に限界を感じ、操縦席側の扉を開くとアッベシの隣の席に逃げ込んだ。
「おや、スケク殿、中の空気に押し潰されたようで?」
 こうなる事を予想していたのか、アッベシは当たり前の様な口調で問い掛けた。
「あ〜、ダメ、もう…。数時間後のあの子の悲しむ顔を想像すると、こりゃ残酷な仕打ちそのものだわ。…中の話は聞こえてたかしら?」
「そりゃもう。…まあ、全部が全部ではないですが、要所要所はかなりはしゃいでいるご様子ですからね。聞く気が無くとも聞いてしまうとは、正にこの事でしょう」
 少々困った顔つきになってしまう事は自分でも理解しているが、それでもアッベシは懸命に笑顔を心掛ける。
「はぁ…。あべし、ペナ・リノに素直に戻っていたとして、都市が目視出来るにはあとどれくらい?」
「そうですね、姿ははっきりしなくとも、影くらいは見えていてもおかしくない時間ですよ」
「そう。…ナルミ様が異変に気付くのはいつ頃かしら?」
「…早かれ遅かれ、ですね。いずれ確実に気付く事になる筈ですし、覚悟も大切ですが、まずはその時の対応を考えてみれば如何でしょうか?」
「なんだか他人事じゃない?」
「はは…。そうしなければやってられませんからね。今や我々の任務はチータス殿の無事到着だけでなく、ナルミ様の挙動にも注意を払う必要がありますから、楽観的にならなければ、まとまるものもまとまらない気がするのです」
「既に収拾が付けられなくなる寸前なんだけどね…」

 部隊のそれぞれはチータスに翻弄されたが、ナルミの登場にも翻弄されていた。
 各々の考えはそれぞれが困難な平和的解決に意識を向けているが、対する2人が知り合って間もない相手という所から、結局は神頼みに徹するしかない事も…、それなりに理解していた。


《あとがき》

からあげに代わる何かを思案…。
ダメだ、無いや。
『適当なパンでも買うか』
とか思いつつ、コンビニに立ち寄るのが面倒な結果、年単位でからあげになったんだもんな…。
重要なのは『購入手順』ではなく、『会社に届く』という事なんだな。


寒さも手伝ってか、風疹の流行りが2か月前よりも悪化したらしい。
この病気は俺も経験無いものだから、気をつけなくちゃ。
まずは菌を可視化し、それを避けて歩く練習を…。

それにしても寒い。
昔に比べりゃちゃんちゃら笑っちゃうくらいに暖かい筈なのだが、それでも必要以上に寒く感じる…。

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