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2018年12月10日20:32

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なぜ、ドイツのサッカー選手などにはヒトラー、ゲッベルスという名前がいないのか?


ドイツ人の名前はけっこう知られているけど、戦後のドイツ人の政治家、スポーツ選手などの有名人にはヒトラー、ゲッベルスという名前の人がいない。これについて、僕のドイツ人友達で弁護士をしていて東北大学法学部准教授だったTがこのような説明をしていた。
「ドイツでは、戦後、ヒトラー、ゲッベルスのような“不愉快な姓名”を持つ家族は、家族内で合意すれば名前を変えることが出来るという法律が出来た。だから、ドイツでは今はヒトラー、ゲッベルスという名前の家族はまずいない。もし、こういう法律があるのにヒトラーという名前を名乗っている家族は“確信犯”のネオナチの可能性が高いので、周りから相手にされない」

しかし、僕がドイツ人友達の家に2005年夏に滞在していた時にこんなことがあった。その家の旦那さんと奥さんと談笑をしていた時に、机の上の携帯電話が鳴って奥さんが出た。
奥さん「ハロー?まあ、ハイドリッヒ夫人、わざわざ電話をありがとう。ご機嫌いかが?・・・・・」
これを聞いた時に、僕はちょっと吹いてしまった。そして、電話が終わった後に、
「ハイドリッヒ夫人からの電話ですか?ということは、旦那さんの名前は、当然、“ラインハルト”でしょうね?」
と僕は質問したのだった。2人とも爆笑して、
「ははは、ナチス・ドイツに詳しい君は、当然、そう思うだろうね。ハイドリッヒというのは南ドイツではよくある名前だよ。ハイデン(茂み)、ライヒ(帝国)というのが語源だから」
と旦那さんが言ったのだった。

あと、ドイツの「同盟90/緑の党」の女性国会議員にカトリン・ゲーリング=エッカルトという人がいるし、女性スノーボードの選手にカタリーナ・ヒムラーという人がいる。もちろんスペルも全く同じだ。

それ以外にドイツ軍ファンが喜びそうな有名人の名前というと、「バルジ大作戦」に出てくるヘスラー大佐と同じ名前の、トーマス・ヘスラーというサッカー選手がいたことがある。ただしスペルが違う。

それ以外にもドイツのサッカー選手、テニス選手はかなりの数を知っているが、ナチスドイツの有名な政治家、軍人と同じ家族名の人はあまり聞いたことがない。ただし、ロンメルという家族名はドイツにはかなり多くて、シュツットガルトには「ロンメルスハウゼン」(ロンメルの家」という名前の地名もある。

この地名についてロンメル元帥の息子のマンフレート・ロンメル氏が長年シュツットガルト市長を務めていたから、シュツットガルト近郊の家族にホームステイをしていた時に、
「ロンメル市長と何か関係があるのでは?」
とその家の主人に質問をしたら、
「昔からある地名で、ロンメル家とは何の関係もない」
と、主人は笑って言っていた。

それ以外にもこういうこともあった。2012年3月にドイツに帰ったドイツ人弁護士Tがウルム市に住んでいたので、彼の家に滞在した時に近くのシュツットガルトに一緒にサッカーの試合を見に行った。彼はフォルチュナ・デュッセルドルフのサポだったので、シュツットガルト対デュッセルドルフの試合を見に行ったのだった。

「デュッセルドルフから俺の友達も来るんだ。彼はハーヨーと呼ばれているけど、本当のファースト名はハンス・ヨアヒムだからハーヨーと呼ばれてるんだ」
とTは言っていた。
「ハンス・ヨアヒムなんて、まるで、第二次世界大戦の撃墜王のハンス・ヨアヒム・マルセイユ大尉みたいでカッコいい名前だな」
と言って、ドイツ軍マニアの僕は当然ながら羨ましいと思った。
「お前はドイツ人は誰でも、ナチスドイツ軍人と結びつけるんだな」
友達のTは呆れた顔をして笑っていた。それで、ハーヨーに会ったけど、眼鏡をかけた普通の顔をしていて本業は公務員だった。どう見ても撃墜王の顔ではなかった。(苦笑)

これから将来は結婚して僕も家庭を持つと思うけど、森鴎外が子供に「於菟」(おと)、「杏奴」(あんぬ)とかドイツ語名を付けようかな。でも、こういうミラミラネームは子供がかわいそうだし嫌がるだろな。(苦笑)
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