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2018年12月09日16:37

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Rocky's baseball report《解説者・谷繁元信に感じた野球観、分析能力の飛躍的なスキルアップ》

まぁ…巨人の移籍話が際立ってしまっているようなのでどうしてもこうした話題ばかりが先行してしまうのだけれども…

今回、この記事を貼りつけて出した一番の要因は、谷繁元信の見解のきめ細やかさ。
巨人の置かれた状況、小林ー炭谷ー阿部…そして若手捕手の立ち位置…
さらに他球団に目を向ければ伊藤や大野らの移籍先での不成績の背景…そして自らの経験を踏まえた上での捕手のあり方、など…

やはり谷繁の場合…ベイスターズでも地位を築きながら、中日でも欠かせぬ正捕手として君臨。
もちろん記事本文で谷繁本人が述懐していたように「谷繁が来てチームが弱くなったと言われたくなかった」などといったプレッシャーが彼の進化に拍車をかけた部分も当然あったと思うが、それに加えて監督として苦労したことが彼の見解に更なる厚みを加えたのではないか、ということ…
こうした傾向から考えても、監督を経験すればそれだけ「より研ぎ澄まされた感性」というものが取り組みかたによってはいくらでも身につくのである。ただし、その場合忘れてはいけないのは…それが裏を返せば「それだけ監督業はかなりの苦労、負担、苦痛」を伴うものでもあるということだ。
実際谷繁のケースひとつにしても、ただでさえ負荷の半端ではない監督業を「プレーイングマネージャー」などというある意味無茶とも言える形で引き受け、チームは不成績の嫌なムードを引き継いだような形となり、しかも本人自身もその責任を押しつけられた格好でシーズン途中にして休養を余儀なくされたのだからさぞかし否応なく考えさせられた部分も多かったに違いない。見方を変えれば、谷繁の鋭さはそうした並大抵ではない荷の重さを直撃したことを受けての産物だった、とも言えると思う。だから監督…特に一軍監督を…「その知名度にものをいわせて大量の観客動員に繋げる」という意味合いばかりの強い「客寄せパンダ」のような扱い方に終始するような考え方ではあちこちに危険な歪みが出てしまうのである。
そうなると各球団の編成担当…いや彼らに変化が期待できなければ球界全体がこうした認識や危機感をもっともっと共有するぐらいの感覚でいないとダメなのである。
それほど、監督業を粗末に考えているようでは危険なのである。

話を少し戻すと、谷繁が指摘するような巨人の、特に捕手をめぐる状況…「小林では心もとない」「阿部が復帰するにしても長期スパンでは望めない」「だから小林と競わせる意味合いで炭谷の存在で小林に刺激を与え、また開幕からマスクを炭谷に託す可能性もあるかもしれない」「宇佐美ら若手も信頼を得られるリードをしていない」
私自身も巨人のトレトレタコラ症候群ぶりばかりを強調する一方で、谷繁がそう予測するような巨人サイドの思惑も薄々は感づいてもいた。だが…あくまで形として谷繁自身の想像の域は出ないにしろ、根拠がある程度確かな分谷繁が指摘すれば説得力や現実味は全然違ってくる。もっとも…それでもこの部分に関して付記して言えることがあるとすれば、巨人の戦力確保や新戦力の能力維持、そしてその起用法などに根気のよさというものが感じられない。だからそこの部分は、巨人に目を向ければ引き続き大きな課題であるには違いないとも言えると思っているが。

それにしても…江の川高時代から攻守とも卓越したセンスを持っていたのはわかっていたが…あのときは天真爛漫な高校ナンバーワン捕手、というイメージがやはり強かった。
おそらくそのせいだろう、本人も「捕手として試合の流れを読む…35くらいにして身についた実感が出てきたけど、遅かった。もっと早く身につけられなかったかと後悔している」と口にしていたが…しかしそうなるとやはり「継続は力なり」。毎年コツコツと試合を通じて目にしたもの、手にした感触を積み重ねてきたことがこうした視野の広がりや状況解析の奥の深さに繋がったのではないだろうか…

Rocky

谷繁元信は炭谷銀仁朗の移籍に懐疑的。「決断が2、3年遅かった」
https://sportiva.shueisha.co.jp/smart/clm/baseball/npb/2018/12/09/post_5/
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