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2018年12月08日23:49

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《なんだっけ?》《ボーナス》《ちー+! 052》

《なんだっけ?》

昨日の日記では書きたい事がそこそこあった筈で、それでも時間が無く、おまけに本日も早出という事で控えた訳だが、こうして帰って来ると、何を書こうとしていたか忘れていたりした。
まあ、平常運行だが…。


《ボーナス》

指定休暇だったんで知らなかったが、ボーナスが振り込まれていたようだ。
こんな書き出しをすれば理解できるかと思うが、結婚してからというものの、給料やボーナスにはあまり興味が無く、明細書すら目を通す事は少ない。…見たって自分のモノにならないからね…。

まあ、今回は出社時に明細書が置かれていて、『あれ? 給料日だっけかな?』くらいの疑問で開いた訳だ。考えていたよりも早かった気がしたから。
…んで、総額を目にして、『ああ、ボーナスか。もうそんな時期か…』とか、まんま実感の無い感想。とにかく俺にとって夢の無い存在だ。まあ、これがあってようやく生活が成り立っている事もまた事実だが。

そんなボーナス時期到来という事で、周囲の会話は『その使い道』に集中していた。
俺も俺で、静岡育ちさんの教育がてら、話の繋がりでボーナス関連に。
静岡育ちさんは大の酒好きな一方、贅沢の仕方を心得ているようだ。
なんでも、毎回のボーナス獲得後には必ず10万円を酒に投資するらしく、なにはともあれ、気になったお酒を購入するとか。
まあ、最近はアホみたいな新発売のオンパレードだから、好きな飲み物となれば幾らでも気になる酒くらいあるわなぁ…。とか思って聞いていると、彼は楽しそうに言い放った。

『今回は2本にしようかな? 3本にしようかな?』

は? とか思い、尋ねると、自分へのご褒美という事で、毎回のボーナスで購入する酒は1本が数万円する、『普段は手の届かないシロモノ』にするらしい。

なんだろう、俺は酒に拘らんので判らんが、『好きな事』に対して金を惜しまない考えはある意味で素晴らしいと思った瞬間だ。
俺が同じ金額で酒を買え、なんて言われたら、絶対に『目指せ1000本』の勢いで安モノを買い漁る事だろう…。考え方の違いもあるのだろうが、贅沢の真意を知らない心貧しい一面でもある。…ああ、俺ってかわいそう…。

ちなみに静岡育ちさん以外で、これまでの会社等で話した『ボーナスの使い道』の半数は風俗、その他は食べ歩き、飲み歩き…。
そういうヤツらに限って、普段からしている事とあまり変わり映えが…。いいんだけどね。

そういう俺は俺で、ボーナスと言えばゲームを買い漁っていた気がする…。これまた虚しい…。


《ちー+! 052》

第一章 仲間たちとの行進曲 3-14

【魔法都市ペナ・リノ [南部]】
『ペナ・リノ 第三公園』

 翌朝、作戦決行の瞬間は訪れた。
 昨日の夜は会食があったが、今この瞬間を思うチータスの意気は非常に高く、アルコールを口にしたかのような奇妙な明るさに足して威風堂々を醸し出しており、本来のチータスを知らなかったネメス城関係者には、幼いながらも充分に勇者…、少なくとも猛者としての資質を備えた人物として映っていたようだ。
 結果的には4人が内心で恐れていた、チータスの性格が巻き起こす複数の混乱の全ては回避され、むしろ成功の内に幕を下ろす運びとなった。
 そんな、今現在…。

「本当に…宜しいのですか?」
 第三公園の広場に馬車を止め、チータスを中心に5人が集う中、ラウニーは小声でチータスに尋ねた。
「また敬語になってる。ていうか、やるって決めたんだから、やるの!」
「…だが、傍から見れば、これは誘拐として認識されるぞ?」
 強行の姿勢にダーマンもラウニーの側に付く構えを見せる。
「あんたたちだって、何日か前に村から嫌がる女の子を連れ去ったじゃない。それと同じ事をすればいいの!」
「いやぁ…、あれは国王自らの重大な命令でして…」
 事が事、とでもいう内容だからか、いつもはそれとなくチータス側に力を貸す素振りのアッベシも、さすがに今回はラウニーに付く姿勢のようだ。
「その王様の重大命令の対象が言う重大項目なの。…いいの? 今あたしがへそ曲げたら、その『重大命令』が出来なくなっちゃうんだよ?」
「取りやめる意思は?」
 弱々しくも、どうにか阻止に努める3人があっさりと跳ね退けられる様子を見て、スケクは既に諦めを含めた言葉で最終確認をとる。
 もちろん、チータスの言葉はこの一言だった。
「ないっ!」

 かくして、馬車の到着音を旅館内で耳にしていたにこやかなナルミが登場したのは、それから程なくしての事だった。
「ちぃ! 待ってたよ! お城の兵隊さんもおはようございます!」
 今後の展開が読める筈もないナルミの足取りは軽快のようで、相変わらずの遅さに変化はないものの、それでもいつもと異なる雰囲気がチータスには見て取れた。
「おーっす、ナル! 早速乗っちゃって!」
 見るからにご機嫌なナルミを迎え、馬車の荷台の扉を開くチータス。中には既にスケクが待機しており、受け入れ態勢は万全だった。
「わーっ! すごい! 普通の馬車ぁーっ!!」
「それは感動なのかい?」
 中を覗き見るなり、高らかな声のナルミに対し、即座にツッコミを入れるチータス。ベレーレルでは馴染みの、極めて平常運転だった。
「その人はスケクさん。特殊なんたらの人で、すごく物知りな人なんだよ。これから色々な話を聞こうね!」
「宜しくお願い致します」
 チータスの紹介を受け、朗らかな表情でナルミに声を交わすスケク。
「昨日は失礼しました! 改めて宜しくお願いします! 兵隊さんが騎手の馬車なんて、夢のようです!」
 後ろ姿で見る事は出来ないが、無邪気に目を輝かすナルミの表情が浮かぶようだった。この先に泣きを見るとも知らずに…。
「じゃあ、ナル、あたしはナルママにさよならの挨拶に行くから、ちょっと待っててね!」
 そう言い、静かに扉を閉めたチータスは、ナルミに遅れて旅館入口の前に立っていたナルミの母親に歩き向かった。

「ナルママ、おはよー!」
「ちいちゃん。…ごめんね、せっかくの1人勇者志願なのに」
 ナルミの母親は、彼女なりにチータスの夢を邪魔した気持ちを持っていたようだが、チータス本人にしてみれば心底要らぬ配慮だった。
「いいのいいの! マジいいのっ! ナルからどんな風に聞いてたか知らないけど、あたし本気で勇者なんか憧れてないんだから! …でも、形式だかなんだかで無理矢理…。ナルと一緒は本当に心強くて、嬉しいの一言だよ!」
「そう言ってもらえると有難いわ。あの子はあの子で頑固なところがあるから、…これ、もし困ったら一緒に読んであげて」
 そう言ってナルミの母親は封筒をチータスに差し出す。何か励ましのメッセージでも書いてあるのか、中身の内容は不明だが、一応はナルミの制御が出来なくなった時の緊急用には役立ちそうだった。
「預かるね! それじゃ、行って来るよっ! ナルは任せて!」
「本当にごめんね。今は何もしてあげあれないけど、今度戻ってきたら、うちの旅館で最高のもてなしくらいさせてね。…あと、生活に必要な物を揃えておいたの。ナルミに見られないように…」
「そうだね。…えーと、あ、3人とも来て! コレ運んで!」
 密かに準備したらしい、ナルミの生活道具が詰まったらしい袋を知らされると、チータスは馬車前に待機していたラウニー、ダーマン、アッベシを呼ぶ。
 3人は呼ばれるがまま袋に近付き軽くナルミの母親に挨拶をすると、言われたように袋を持って、チータス達が普段居座る事の無い先頭馬車の荷台に向かう。
「なかなか用意周到だな」
 すれ違いざま、少々呆れた口調でダーマンが呟く。
「まあね」
 悪気もなく返答するチータス。
「はあ、ナルミ様も不憫な…」
 すれ違いざま、アッベシも呟く。
「ホントだね」
 悪気もなく返答するチータス。
「出発したら、後戻りはできませんぞ…」
 神妙な面持ちで、最終決断を持ち掛けるラウニー。
「ナルもとんだ災難だよね!」
 悪気もなく返答するチータス。
 最後にチータスはもう一度ナルミの母親を振り返ると、元気いっぱいに声を投げ掛けた。
「じゃーねー、ナルママ! 行ってくるねーっ!」
「はぁーい! よろしくねー」

「はいっと! お待たせ、ナル!」
 かくして、二番馬車の荷台に勢い良く飛び込むチータスが床に座った頃合いを見計らうように、全ての馬車が移動を開始する。
「うわぁー! ぱかぱかだぁーっ! ぱかぱかいってるぅーっ!」
 無邪気そのもののナルミは歓喜の叫びを上げ、小窓を開き、母親に向かって『行ってきます』の合図を送る事に必死のようだ。
「おぅおぅ、はしゃいじゃってるねぇ〜!」
 そんな後ろ姿を見つめて意地悪そうな喜びをひた隠すチータス。
「あなた…、なかなかの小悪魔ね…」
 そのチータスを間近に眺めて溜息をつくスケク。
「いいんじゃない?『旅は道連れ、世は情け』ってね!」
 悪気もなく返答するチータス。
「その言葉、付いて来る側が言うべき言葉と考えなのよ…」
 更にスケクは深い溜息をついた。


《あとがき》

何書こうとしてたんだっけなぁ〜???


ボーナス…。今もこうして手にしているが、なんだろ…、この懐かしい響き…。
現金入手は絶望的だが、せめて何か買ってもらうかな。

…カップラーメン2箱とか…。

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