mixiユーザー(id:6445842)

2018年12月05日11:16

172 view

大阪万博(1970年)と中国人

*


こんな話が有ります。


---------------------

 第二次大戦で、日本軍のため国土の大半を戦場とされ、大きな人的、物的損失をこうむった中国人にとって、もっとも恐ろしい存在は日本人である。
 著者の経験でも、1970年、大阪で万国博が開かれたとき、香港の中国系住民からいまでも忘れることのできない衝撃的な発言を聞かされた。当時、世界的に注目された大阪万国博が、香港の中国系住民の間では、きわめて不評を買っていたという事実に驚いた著者は、多くの中国系住民、そのほとんどが今日も親交を深めている人々だが、かれらにその理由を尋ねたことがある。
 多くの人々が口をつぐんでいるなかで、一人の友人がこう言った。
「米国館、ソ連館がいけない」
その理由がどうしても理解できない著者は、もう一度問い返した。
「どうして」
その答えはこうである。
「米国館、ソ連館に入るための行列がいけない」
いっそう理由のわからなくなった著者はもう一度問い返した。
「入館するのに、日本人も外国人も平等に並んでいるではないか。それがどうしていけないのか」
彼は答えた。
「あなたがた日本人は、敗戦国民ではないか、われわれは戦勝国民である。戦勝国民を敗戦国民と同じ行列に並ばせるというのは、敗戦国民が戦勝国民に対してとるべき礼儀なのか」
 当時、米中関係が改善されるとの観測が、そろそろ出はじめていた時期である。米中関係が改善されれば、当然日中関係も外交を含めて正常化されるに違いないという見通しが、中国専門家の一部で生まれつつあった時期、1970年、戦争が終わって25年たったこの時点で、香港に在住する中国人たちは、こうした見方で日本と日本人を眺めていた。このことを知らされて、著者は文字どおり脳天をこん棒で殴られた感じがした。
 これは今日でも変わらない。日本人は、中国人、とくに一般大衆は第二次大戦の経験を片時も忘れていないことを知るべきである。

(長谷川慶太郎「迷走する中国」(1985年・光文社カッパブックス)178〜180ページ)
http://www.amazon.co.jp/%E8%BF%B7%E8%B5%B0%E3%81%99%E3%82%8B%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E2%80%95%E5%8D%81%E5%84%84%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AF%E6%9C%9F%E5%BE%85%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%8B-%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%91%E3%83%BB%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E9%95%B7%E8%B0%B7%E5%B7%9D-%E6%85%B6%E5%A4%AA%E9%83%8E/dp/4334011845/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1349228551&sr=1-1

----------------------

-------------------

大阪万博、70年の跡地活用へ
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5405204

 2025年国際博覧会(万博)の誘致決定を受け、大阪府と大阪市はアジア初開催となった1970年大阪万博の会場跡地「万博記念公園」(大阪府吹田市)などを関連会場として活用する方針だ。高度経済成長へ弾みをつけた当時の熱気を呼び起こし、新時代の万博と融合させることで大阪・関西での機運を盛り上げる狙い。


 「開催時に万博公園も一つのサテライト、関連エリアとして位置づけたい」。松井一郎知事は11月28日の記者会見で、70年万博のシンボル「太陽の塔」の世界遺産登録を目指す考えを披露し、公園をサテライト会場として使う構想も明らかにした。


 府によると、昨年9月に博覧会国際事務局(BIE)に提出した立候補申請文書で、会場予定地の夢洲(ゆめしま)、万博記念公園、90年国際花と緑の博覧会の会場だった「花博記念公園鶴見緑地」(大阪市鶴見区、大阪府守口市)の連携を検討すると記載した。仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を使って、70年大阪万博を復元・体現することも想定している。


 花博は「自然と人間との共生」をテーマに実施。70年万博と違う小規模の認定博(旧特別博)だが、半年間で約2300万人が来場した。会場に8施設がレガシー(遺産)として残るが、シンボルタワーの「いのちの塔」は収支面から全面閉鎖され、「国際庭園」も老朽化で一部が閉鎖されている。


 05年愛・地球博(愛知万博)でも、愛知県瀬戸市などの本会場と別に、JR名古屋駅近くに「ささしまサテライト会場」が設置され、約350万人が来場した。サテライト設置の基準はないが、府万博誘致推進室は「立候補時の構想を逸脱しないことが前提になる」と説明。大阪市の担当者は「閉鎖施設でも、素材の魅力は十分にある」とし、年内にも設置される万博の運営団体「25年日本国際博覧会協会」などと協議する方針だ。


 松井知事は近隣府県にもサテライト会場を設ける可能性もあるとし、「エリアの熱意が必要で、内容とそれに見合う負担の根拠を頂いた上で判断する」と話している。【岡崎大輔】


*
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する