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2018年12月04日01:53

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「七星のスバル」〜感想

録り貯めしていたアニメ「七星のスバル」を一気観しました。

以下、多少のネタバレを含む感想となります。

第1話を観終わって思ったのは、あれ?なんだこの既視感…これって…
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」じゃないか。。。でした。
もうEDで「secret base 〜君がくれたもの〜」が聞こえてきそうな勢いでしたよ。
オンラインゲームという要素こそ入っていますが
「小学生の仲良し六人組」、「その内の一人の少女の死」、
そして「数年後死んだはずの少女との再会」、と
もうまんま「あの花〜」でした。

このアニメが「あの花〜」感をより強めている要因は
オンラインゲームでのチーム六人組「スバル」のメンバーの関係性が
「あの花〜の超平和バスターズ」とソックリな、というかほぼ丸パクリな点です。

幼くして命を落とす少女、ヒロイン空閑 旭姫は「あの花〜のメンマ」で
主人公の天羽 陽翔は「あの花〜のジンタン」であり陽翔=「ジンタン」が
旭姫=「メンマ」の死に対し負い目を感じて数年間引き籠る様になる点など
「ジンタン」と同じです。
碓氷 咲月は「あの花〜のアナル」で、陽翔=「ジンタン」に好意を抱いている点、
旭姫=「メンマ」に対し嫉妬している点などが同じです。
御門 貴法は「あの花〜のユキアツ」で、旭姫=「メンマ」に対し好意を抱いている点、
陽翔=「ジンタン」に対して抱いている感情などが同じです。
日下 希=「あの花〜ツルコ」で貴法=「ユキアツ」に好意を抱いている点
が同じです。
「あの花〜のポッポ」役のクライヴは上記4人との恋愛関係の絡みはないので
違う役が与えられていますが、「スバル」=「超平和バスターズ」の関係性を
まんま持ってくるのは、ちょっとあり得ない、信じられない、考えられない等という
怒りを通り越し、呆れという感情も軽く追い抜いて、この作者に対して
哀れみ、滑稽さを感じてしまいます。

オンライン要素を足しただけで新しく話を・物語を創った気になっているのか、
よくこんなほぼ丸パクリなみたいな事をやって
クリエイター・創造・創作家として恥ずかしくないのか、プライドはないのか、
と何を思ってこの話を世に出しのか理解が出来ません。

話を創るとき、何かに着想を得て、というのは別に全然構わないのですが
あくまで着想を得る、ヒントにする、取っ掛かりにする程度であるべきで
「あの花〜」を知ってる人間が観たらすぐにネタ元が分かる様なこんな丸パクリの
創り方はあり得ないでしょう。実際ネットで「七星のスバル あの花」で検索すると
このアニメは「あの花〜」と同じだと多くの人が考えた様でネットではこのアニメを
「あの花オンライン」と呼んでいるそうです。なるほど言い得て妙だと思います。

「あの花〜」から着想を得るにしても、ある一部分のみを抽出して膨らませる
という事をやらないと…。こんな丸パクリではそう揶揄されるのも仕方ないですね。

別の作品から着想を得るというのを巧くやったのが「コードギアス」だと思っています。
自分は「コードギアス」は「デスノート」をヒントに作られた作品だと考えていて、
「デスノート」はノートに名前を書かれたら死ぬ、というのが基本設定ですが
そのデスノートのルールの中の『死の直前の行動を操れる』という点を抽出し
『人を操って行動させる、命令に従わせる』ギアスという能力への発想と繋がっている
(ルルーシュのギアスでの最初の命令が操って殺すというのもデスノートが元だから)
と思っています。また分かり易いところでいうと主人公が悪であるピカレスクもの、
自らの頭脳・知略を武器に戦っていくという共通点も上げられます。

(ちなみに
「デスノート」連載:2003年12月〜2006年5月
「コードギアス」アニメ放送開始:2006年10月5日〜
となっており、アニメの企画・構想から放送開始までが2〜3年掛かるだろう事を
考えるとちょうど良いくらいの年数ではないでしょうか)

「コードギアス」はさらにロボ要素も入れてバトルものとしての見所も作っており
これは「デスノート」から巧く発展させ創ってあるなあと感心させられます。

この「七星のスバル」ももっと巧いこと「あの花〜」の一部を抽出、発展させる事が
出来ていれば、今とは違う形での盛り上がる作品が創れたのではないかと思われます
が、恥も外聞もなくこんな作品を堂々と世に発表する厚顔無恥な作者、出版社には
到底面白い作品が作れるとは思えず望み薄ですがね。。。
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