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2018年11月29日23:55

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《ハンバーガーの思い出その6》《ちー+! 044》

《ハンバーガーの思い出その6》

とりあえず、俺が知っている大手ハンバーガーチェーン店のトリというか、まあ、順番を辿った結果、今現在での最後に知ったチェーン店。
もともと世界規模の存在で空港に出入りする人間や、どういったわけかオタクな人には有名な店舗のようだが、なるほど、スターバックスじゃないが、それぞれの空港に高確率で参入している所から、もともと有名過ぎた企業なのだろう。

という事で、最終チェーン店は『バーガーキング編?』

いつも何故か『バーガーキング』と『キングバーガー』が混同するのだが、これはきっと『ドラゴンクエストシリーズ』に『キングスライム』というモンスターが登場するからだろうと思っていたりする。若しくはかつての仕事先に存在した『牛丼キング』とか『カレーキング』とか、マイミクの『KING』とか。
そんなモンが混乱を誘う訳である。と思う。…とか述べつつ、実に間違え率は80%越えで、どうしても『キング』が先走る今まで。老化の進行は己の意識とは全く別に浸透するらしく、そんな実感さえ覚える今日この頃だ。

こちらは『思い出』というよりも、現在進行形にてお世話になっているチェーン店。

正直、ウェンディーズ撤退により俺の中のハンバーガーチェーン店はモスバーガーを除いて消滅した認識だったのだが、そのモスがメインそっちのけで高価なハンバーガー販売に乗り出した事もあり、なんだか俺の知るモスではなくなってしまったという印象が強かった。
もちろん、食べるには食べるが、そこそこの移動距離を要するため移動がしんどく、また、近くのショップは蠅だらけで不衛生さが拭えないのも足離れの要因の一つだ。虫が集るのは良質な素材を使用する証明ではあるが、何十匹もぶんぶん言うような窓口はさすがにちょっと…。という感じ。

そんな中に出現したのがバーガーキング。『日本上陸』という見出しの通り、何号店かは判らないが、空港から飛び出すのがここ最近の話らしい。
かつての職場で自他共に認めるオタクさんが存在したが、『一度でいいからバーガーキングを腹いっぱい食べてみたい』という話を覚えていた俺は、早速…というよりは、何となく近付いてみたわけで。
ちなみにそのオタクさんは、やはりかつてのヴァム旅行の空港内でバーガーキングを発見し、望み通りに腹いっぱい食べ、ついでに食い潰れていたそうな。

さて、バーガーキング。思った通りというか、やはりというか、商品名の詳細がわかり難い。そもそも『ワッパー』ってなんだ?
散々『バーガー』という言葉を使っていた自分にとって、イキナリ『ワッパー』という言葉を使う事には抵抗が感じられ、そう言った商品名であるにもかかわらず、『ワッパー』と言って頼んだ物が出てくるのだろうか、なんて、およそアホな事を考えたものだ。
あと、値段が妙に高く感じた所も気になった。メインはMサイズらしいが、それが高い。
というか、『M』があるのに『L・S』が無い事が気になる所は日本人故の性なのか?
でも、日本で言う所の『S』を連想させる『Jr』が存在し、それなら普段見る事になるハンバーガーの価格に近い事に気付く。

なにはともあれ、知らない所の初めてを判断するには、その店の『メイン』をチョイスするのが手っ取り早い。という事で、看板ネームの『ワッパーJr』を頼む事に。

食べた感想としては『ふ〜ん』。というもの。モスやドムドムにあった感動めいたものは無く、まあ、マック比較で悪いが野菜をドコドコ乗せたボリュームあるハンバーガーだな。…という淡々とした感想。

しかし、この『ふ〜ん』という感想は、過去にも感じた事があった事を覚えていた。
『ウェンディーズ』だ。あの時も確か、『ふ〜ん』と思うだけに至り、大きな感動は無かった筈…。これはもしや…?

…で、その予想は当たり、気付けばトリコに。特に商売方法がアメリカらしく、高い設定を埋め合わせる勢いの割引値段は日本のケチった発想とは異なっている。
これといったキャンペーンでもないのに半額にまで落ちる値段は目を引いて止まない訳だが、こうなると話は別となってしまう。

アメリカンな企業は競合他社の存在を許さない傾向が強く、本気で潰しに掛かる。その判断要素として分かり易いのは、一時的な値段の変更。若しくは日本離れした増量か。
通常、1個390円のものが190円となれば、複数購入は俺にとって必至となり、たまたまの休暇を全てハンバーガーで済ませようというアホな考えが。
合計8個を購入して家に持ち帰る。
2個食べる筈がなんだか食をそそり、結果的に4個を食べてしまい、その後満足という名の悶絶。これがやめられない。毎回昏睡に近い眠りに落ちる。

販売スタイルもファストフードらしからぬ、待ち受け態勢での商品提供のようで、大部分は注文受付後の商品製作といったところか、少々時間が掛かる。
とはいえ、モスに比べれば早く、さほど気になる時間帯でもない。ちょうどタバコを一本吸えるか吸えないかの待ち時間は、むしろちょっとした運転の休憩としては丁度いい感じだ。
…とはいえ、やはりオーダー受付後の製作は時間が掛かるもので、順番待ちの発生し易い昼時には思わぬ足止めを食らうから注意が必要だ。

ここ最近のバーガーキングは勢いに乗ったのか、それとも本格的な戦略を開始したのかは判らないが、基本価格をそのままにクーポン割引の価格差に大きな幅を持たせるようになってきた。
セット物の割引の簡単な概要は『ドリンク・サイド』の単価の完全値引きとなるが、そうなると30円とか50円とかのよくある値引きとは異なり、目玉となると350円という、ある種の破格。
視点を変えればメインのハンバーガーを一個買えば、ドリンクとポテトがオマケとしてついて来る設定なので、食いしん坊な俺が黙っている訳が無い。
ちなみに目玉以外のセット値引きも概ね200円以上となり、期間中は一律の値段になる所もポイントかも。

チキンナゲットは通常5ピースで200円の価格設定だが、キャンペーン時には値段変更無しに8ピースになるのが嬉しい。
嬉しいのだが、これでも減った方だ。少し前までは200円で10ピースだったんだから。
1個当たり20円設定と考えると、もしかするとスーパーの精肉コーナーに並ぶチキンナゲットよりも安いかも知れない。
いや、値段の数値は負けたとしても、揚げたりする手間を考えれば充分にモトを取れるのでは? 皿を洗うのにだって時間は掛かるが、こちらはポイ捨て限定の紙袋だ。ソースだって付いている(ソース追加にはきっちり30円を払う事になるが)。

マクドナルド以外でフィレオフィッシュにハマったのはここが初めて。
今までも幾つかのショップでフィレオフィッシュを食べる事はあったが、どれもイマイチ以下の感想しか持てず、どう頑張っても2回目以降はナシだった。
バーガーキングでもそんなものだろう。くらいの考えで、340円価格が200円らしいので買ってみたら、これまたヒット。ごめんよマクドナルド…。俺にとってキミの価値がチキンナゲット1本になってしまったよ…。

とにかく見た目の値段はお高いが、ちゃんと見極めれば充分過ぎるほどに安く、しかもデカくて美味いと3点拍子のバーガーキング。

多分この先も長い期間でお世話になる事だろう。…撤退しない限りは。…撤退しないで…。

という流れに収まった『バーガーキング編?』だが、既にきちんとトラブル…とも言えない問題はあった。

1回目はオーダーミス。というよりも、店側の商品引き渡しミスだ。
俺はワッパーJrと何だかを買い、連れはそれとは異なるセット物を買ったと記憶するが、中身を見たら全然違う物が入っていた事がある。

それを確認したのが随分と車で走行したっ先だったので、今さら文句を言う気分にもなれず、それなら気分転換ではないが、普段は食べない何かを食べてみようという流れに。

俺が食べる事になったのは、今は消えてしまった『グリルチキン』という、ハンバーガーというよりはサンドイッチに近いものだったのだが…。スゲェ美味い…! なにコレ!?
連れのヤツも一口かじったが、なんだか分からんが美味い事だけは分かった。
二人で『なんだコレ、美味いじゃん!』とか騒ぎに騒ぎ、その後値段を調べた結果、なかなかの高ランクに位置した価格のものだった(ちなみにグリルチキンは俺がる価格に毛が生えた感じの価格)。どうやら間違えによって得したらしい。

2回目は俺にとって最後の200円10ピースチキンナゲット(これを最後に8ピースとなる)。
商品を受け取り家に戻り、ナゲット入りの袋に『10』と書かれたモノを取り出したわけだが、…なんか軽い。というか、10ピース入りのボコボコ感が無い事に気付く。
ありゃ? なんて思わない。見なくても分かるその重量は、明らかに数が不足している…。

確認の結果、想像した通りの5ピース…。袋に『10』と記入したまではよかったが、入れる時に通常の商品と勘違いしたのだろう。…若しくは、作り手の勘違いで5ピースだけを作って袋に入れたが、その時に入り目数を見ていなかったとか…。
少なかった結果は仕方が無い。というか、通常値段で散々と倍の数を貰っていたのだ。たまには通常価格の通常数量でもいいじゃないか…と、神妙に味わったり。ちなみに2セット食べるつもりの20個制覇予定だったため、ショックも2.倍だった。

時は過ぎ、ドライブスルーでの久々チキンナゲット注文時、今度は間違えられちゃ困ると思った俺は、珍しく抗議。…というよりも打ち明け話。相手を判断した.訳でもないが、感じとしてはマネージャークラスかな?
別に、だから金返せ、とか、だから今回の量を5ピース多く入れろ。という意図は無く、本当に雑談のような皮切りだった。言った後に、余計な事を口にしてしまったと後悔もした。

時間は過ぎ、着々とオーダー品が袋に詰められていく中、チキンナゲットだけが姿を現さない。…なんか、嫌な予感…。

そんで予感は的中。

マネージャーらしき人物は隣の女性アルバイトを引き連れ、俺の見える位置に出来立てチキンナゲットをセットする。
女の子が小さな袋を限界まで広げ、何かしらの意思を高めたマネージャーがトングを握る…!
この流れ…、きっと数を数えながらナゲットを入れる態勢だ……!『い〜ち! に〜ぃ!』…とか言って…!!

や…やめてくれ!! 俺、そーゆーのって、見ててとても恥ずかしくなるなる性格なんだ!
お前らはそれでいいのか!? 着ぐるみをまとったぬいぐるみショーとはわけが違うんだぞ! トラウマレベルだろソレ! ていうか、俺が今後来れなくなる! 変な罪悪感で!

という理由で、即座に中止要請! 大要請っ!
心なしか安堵の表情になるマネージャーと女性アルバイト。2人は間違いなく赤面してた…。


《ちー+! 044》

第一章 仲間たちとの行進曲 3-6

【魔法都市ペナ・リノ [南部]】
『ペナ・リノ 南部第三公園』

 話し合いというよりも、およそ雑談に近い進め方でスケクとアッベシ両者が導き出した、『チータス・レジエン』の総合評価は『変わり者』という所に落ち着いた。
 もちろん、その回答の理由は辺境の地に住む環境や世間知らずといった悪い意味を含めたものではなく、彼女の持つ性格による、少なくとも心地良さを覚えるに至る、癒し的な意味を強く持った『変わり者』という事だ。大体の人物が無意識に使い分ける『表と裏』が存在しない素直さ。チータスはそんな性格をしていた。

 …ぱたん…。
 「おや?」
「…チータス殿…じゃないわね?」
 会話がひと通り終わるのを見計らったかのようなタイミングで、『クルーデュラ・フルール』の正面玄関が開かれ、1人の女性が出て来た事に気付く。長い髪は一瞬、チータスのそれを思わせたが色合いがやや異なるようで、そうではない事はすぐに見抜けた。
 …が、どこか様子がおかしい。
 年頃は…やはりチータスと同じ頃だろうか、女性というよりは少女と表現した方が正しいかも知れない。
そんな少女の手にはトレーが載せられ、その上には2つの容器が並んでいた。そんな姿できょろきょろと辺りを見渡しているのだが、誰かを探してでも居るのだろうか?
「ナルミ・クレーデル…って子かしら?」
「自分も同じ事考えましたが、違うでしょう。1人のようですし…。普段着の様ですが、メイドさんかな? それとも従業員さん…?」
 少し、黙って彼女の様子を眺める2人。
 トレーを持った少女は懸命に何かを探しているようだが、その方向がまるで定まらない。右方向の手前から奥、左方向の手前から奥を眺め、小さな溜息をつくような仕草を見せると、次に彼女から見た正面であるこちら方向を見やったようだ。…そして。
「あ…!」
 目が合ったと思うと同時に、そんな小さな声を上げてこちらにやって来る。
 とたとたと走る様はあからさまな運動不足を思わせ、一言に遅い。…いや、トレーの上にある容器を気遣っての事だろうか。
「な、なんかこっちに来ない?」
「来ているようですね…」
「トレーの上の容器、なんだと思う?」
「形からして水物でしょう。…こちらに向かって溢さなければ良いのですが…」
 よくわからない出来事の発生に困惑を示すスケクとアッベシ。…だが、笑顔を振りまくかのようにこちらに向かって来る少女の足は止まらないようだ。…それにしても遅い…。
「パターンからして転ぶ感じじゃない?」
「バナナの皮とかがセオリーですかね?」
「いや、地面の出っ張りの方が味がないかしら?」
「まさかの落とし穴! …の方が宜しいのでは?」
 ちなみに、いかに優れた特殊部隊とはいえ、個々の人物は当然ながら独立した人間である。任務の時にはそれなりの行動や表現を示すが、そういった場合でない時にはそれぞれの人間性を隠す事も無く『普段』に戻る事は珍しい話ではない。
 かくして、笑顔の少女はバナナの皮に見舞われる事も無く、地面の出っ張りにも足を引っ掛けず、そして落とし穴に落ちる事も無く2人の所に到着へと漕ぎ着けた。

「はぁはぁ…、こ、こんにちは、はぁはぁ…。ちぃがお世話になってます! …はぁはぁ…」
 直線距離にして50メートル足らず。そんな距離を信じられない長時間を掛けて走り抜けた少女は、息を整える事も無くそう言い放つのだが、それでも維持する笑顔はなんだか健気だ。
「えっと、…こんにちは。…『ちぃ』?」
「…チータス殿の愛称では?」
 いぶかしむように顔をしかめるスケクにアッベシが答えると、『チータス』の言葉に反応するように少女はトレーを勢いよく差し出してきた。
「お疲れ様です! これ、よかったら飲んで下さい(びしゃっ!)! お母さんからです!」
 彼女の出現からの一連の流れについて行けない2人は互いの顔を見やり、そして少女を見やった。
「…………あべし…」
 相変わらず笑顔の彼女に対し、どうして良いのかが分からないスケクは、アッベシにこの先を委ねる事にした。情報のやり取りを頻繁に行う彼の方が、見知らぬ人物とのやりとりに優れているからだ。
 アッベシは…それでもやや困った顔を作ると、意を決したかのように声を少女に投げ掛けた。出て来た場所、自分たちを見付けた途端にこちらに向かって来た事、予め差し入れらしい何かを持ち運んできた事などから察すると、間違いなく旅館の関係者であり、同時にチータス絡みの人物という事は理解出来た。…正体が『ナルミ・クレーデル』という人物という事も。
「えっと、失礼します。私はネメス城に仕えるアッベシ・ガインズというものです。…こっちはスケク・ルナータ=レナラ」
 ここまで言い、一旦言葉を止めるアッベシ。本来なら『失礼ですが、どちら様で…?』と繋げる言葉を躊躇ってしまった。彼女の反応を見るためではない。なかなかに見る事の無いシチュエーションに、いつもの歯切れが鈍ってしまったのだ。
 少女はアッベシの言葉の一つ一つに『はい、はい』とにこやかに相槌を入れてくれるのだが、自己紹介には至ってくれないようで、むしろアッベシのその先の言葉を待っているような素振りにも見える。人見知りはしないようだが、見た目の年齢通りに社交性に未熟らしい。社会的経験が多少あるならば、中途半端な自己紹介でも合間を見て自らを名乗ってくれるのだが。
 というか、彼女にとってそれなりの重量物なのか、差し出されたトレーがだんだんこちらに傾いて来ている気がする。そんな彼女は相変わらずの笑顔を維持し、聞く態勢を整えているようだが、何をそんなに期待しているのか、自分の力量の限界には気付いていないらしい。
 横目でスケクの動きが見えた。スケクも傾くトレーに気付いたようで、手を添えようとしたが、思い留まって今現在は様子を見守る方向のようだ。しかし、容器がひっくり返れば確実にこちらに向かって中身が飛び出す事になり、一番の被害は話し掛けた事によって真正面に立つ事になったアッベシ本人となる。
 だんだんこちらに正体を見せる事になる容器の中身は赤い液体。高い粘度を有しているようで、ドロドロとしたイメージが発する匂いはトマトのようだ。もうもうと湯気を昇らせるその様子は出来立てという事も理解できる。これが自分に掛かったかと考えると…。
 一瞬の熱さはどうにでも耐えられる。しかし、高粘度のへばりつく熱さはどうにも耐え難い。アッベシは失礼承知で正体から見破る事にした。
「ナルミ・クレーデル殿ですね? チータス・レジエン殿から過去の楽しい話を伺っております。…おっと、危ない…」
 赤面を覚えるわざとらしさではあったが、どうにかトレーに手を差し伸べ、転落を防止する事に成功する。

…火傷は免れた…。


《あとがき》

日付が変わりそうなのでまた明日…。

唐突の残業ラッシュ発生。時間が確保できない…。

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