11月29日
「積極的な番人」
私たちにとってこれは単なる健全な広報方針にとどまらず、はるかに大きな意味を持つ。それは利己主義の否定を超えたものである。この伝統は、個人的野心がAAに入り込む余地はないことを私たちに常に思い起こさせてくれる。AAの中では、メンバー一人ひとりが私たちの共同体の積極的な守り役となるのである。
12のステップと12の伝統 249ページ
謙遜の基本的な考え方は伝統11の中にも表されている。だからこそ私もあれほど簡単なことながらも深遠なやり方で、このプログラムに全面的に参加することができるのだ。そして私も、この重大な意味を持つ全体の中での欠くべからざる一部であることを気付かせてもらえる。謙遜によって、一致と調和の精神に近づくことができるようになる。それがなかったら、飲まずに生きることなどとてもできなかったろう。どのメンバーも伝統11を生きるソブラエティの見本だと考えるとき、私は自由をかみしめる。なぜなら、私たち一人一人が無名にとどまっているからである。
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「今日を新たに」 2004年5月31日 翻訳改訂版発行
AA日本ゼネラルサービスオフィス(JSO)発行
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11月29日
AAへの道はソブラエティへの道である。にもかかわらずスリップという事実もある。どうしてスリップが起こるのだろうか? なぜ私たちは全員AAを受け入れて、その後ソブラエティにとどまり続けることができないのだろうか? この質問には多くの理由がある。だが一人の例外もなしに証明されていることは、一旦アルコホーリクになった私たちは再び問題なく酒を飲むことは決してできないということである。この事実は私たちが知っているいかなるケースによっても、覆されたことがない。アルコホーリクの多くが、数日のソブラエティの後、また数年のソブラエティの後に飲むことを試したが、私たちが知っている限り、誰も普通の社交的飲酒者に戻ることに成功した者はいなかった。
私はこの現実に対して、たった一人の例外であり得ると思うか?
黙想
「神の名の元に私たちは集まる」まず私たちは神と互いに対する信頼によって結ばれて集まるのだ。このようにして一つの共同体ができたとき、神は共におられる。私たちの中に神が共におられるとき、私たちの祈りには調和がある。調和のうちにある祈りは、神の意志に基づいて答えられる。私たちの祈りが答えられるとき、私たちはスピリット(霊)において私たちのフェローシップ(仲間意識)の中に結ばれるのである。
祈り
神様、あなたと人々に対して、私が忠実でありますように。私の今日一日が、あなたと他の人々に親しむものでありますように。
ホームカミング社 「一日二十四時間」より
※私の独り言※ 私たちはアルコホーリクです。そしてAAメンバーになったときから、アノニミティは自分のソブラエティを守るだけではなく、このAAの共同体を守るためにも大切なことだと悟ってきました。私たちは時として自分がアルコホーリクとして、これだけのことを成し遂げてきたのだ、と自慢したくなってしまいます。おそらく、それはソーバーを保ってきているメンバーなら誰しもあることなのでしょう。
けれども忘れてならないことが一つあります。AAのプログラムは、伝統だけではなく、ステップでも謙虚になることが私たちのソーバーを守る点で大事なことだと言っていることです。よく振り返ってみると、自分が成し遂げてきたと思ったことはすべて結果的にAAから与えられてきたものであり、自分自身が成し遂げたものは正確な意味で一つもない、ということです。だからこそ私たちはアノニミティを守る必要があり、そうしてこそソーバーでおれるのです。
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山口、AA宇部グループ Mike(マイク)
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