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2018年11月28日00:17

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#アフガン日記 2001年11月28日水 <本隊ついに合流>

宿ジャミルホテル

結局きのうは本隊は来なかった。
日本の連絡窓口の岩田さんにも何の連絡もなかったという事と、インターネット情報でジャララ周辺できな臭い動きがあるということでちょっと心配である。
本日はユニセフの動きを探ろうということでヘッドクォーターに行ってみる。

((N))女史に話を聞くと、彼女もやはりコンボイの動向は知らない。
本日のユニセフは、FPI FIXセンター見学ツアーと、ホームベーススクール(タリバン支配下でもアンダーグランドで開いていた学校)見学ツアーの2つがあるという。
どっちに行っても良かったのだが、ホームベーススクールの方には((ユニセフの))勝間氏が同行するという。
ならば私は、英語の必要のないそっちへ行こう。その間にナベさんにはユニセフコンボイが到着したかどうかの確認をしておく、という手分けをすることにした。

ところが予備のカメラをナベさんが取りにホテルに戻った隙に、何が何だか思わぬ展開のうちにユニセフのピーター氏に車に乗せられEPIに連行された。オイ、これじゃ拉致だよ。

英語の苦手なオイラが英語ばっかりのツアーに行ってどうすりゃいいんだよ?
子供たちに予防接種をしている病院に連れていかれ子供たちとその母親達を撮影した。

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と思う間もなく、今度はケニアから来たユセフさんに連れられてヒートパック(冬越しのためのセーター、毛布、食器、ビニールシート、炭等)をカブール空港近辺に住んでいて空襲で焼け出された人々に配布する現場に連れていかれた。

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NHKや朝日新聞の人達と親しく話をしたりUNHCRの山本氏の話を聞いたりしているうちに、あれ?ユセフさんがいない。
気づくとNHKも朝日も消え、山本氏も去ってしまった。
私はどうやって帰ったらいいの?

タクシーでも拾うかと、現場(学校)の外に出てみたが走ってない。
あっちの角でUNの車がやたら走っているから便乗できないかな、と歩いていってみた。

すると運良く同宿のTBS報道特集の人々のロケバスが通りかかる。
窓が開いて「菊地さんの仲間の方ですよね?」
誰だ、菊地さんて?取り合えず宿まで同乗させてもらう。
「菊地って方は存じ上げないんですが」
「((某局))の((夜ニュース))のフリーランス契約のカメラマンが、ジャララバード・カブール間で襲われて身ぐるみはがれたという話を聞いたんですが」
((夜ニュース))のフリーランス契約ってわしら以外にいるのかなあ。
心配がますますつのる。

宿に戻ってもナベさん帰ってないし。
とりあえず、ホテルのレストランで昼飯を食っていると((某局のS))さんがやはり昼飯を食いに来て
「あ、丁度よかった、((夜ニュース))が電話ほしいっていってましたよ」
何だろう?日本人ジャーナリスト襲撃の報でも入ったのかな。
報特に電話を借りようとした矢先、ナベさんが帰ってくる。
おっとり刀でインターコンチに行って、まずは岩田さんに電話。
「遠藤さんから連絡ありましたか?」
「いや、ないよ」
ますます不安。
「それと、((夜ニュース))が電話をするようにって」
((夜ニュース))が岩田さんに何も言わないってことは、遠藤さん関連じゃないってことだよな」

電話してみる。
「明日(29日)ライブで話をしてほしいんですけど」
へい、承知しました。
「ところで、ジャララ・カブール間で、云々。ご存じですか?」
「いや、こっちには情報は入ってません」

宿に戻り報特の人に情報の出所確認。
「TBSの情報掲示板です」
うーん、不安がますますつのる。

ユニセフにもう一度行って、コンボイがまだ到着していない事を確認。
そしてホテルで待機。

午後5時。
「ああ、この部屋か」
ボスの声だ!
ああ、ご無事で。
「そんな話になってたのか」
呑気に言うが、まあ、そりゃそうだよな、本人たちは。
なんにせよよかった、よかった。

そのあと晩飯を食いながら今後の展開を会議。前途多難。
朱子に部屋を譲り、私はボスと福岡氏とともにスピンザーの向いのジャミルホテルヘ。
3人部屋のちょっとすごいホテルである。

ところで誰だ、菊地って?

朝インスタント焼きソバ昼プラウチキン夜プラウマトン

・朝日新聞
「アフガン新政権はカブールで決着すべき」 北部同盟外相が見解

【カブール28日=野嶋剛、宇佐波雄策】アフガニスタンの北部同盟のアブドラ外相は28日、カブールで朝日新聞記者と会見し、ボンで開かれているアフガン代表者会議について「新政権の形はカブールで決められるべきだ」と語り、会議を重視しないという北部同盟の姿勢を明確に示した。オサマ・ビンラディン氏の居場所は「カンダハル周辺だが、発見には時間がかかる」と述べた。

 同外相はボンでの代表者会議を「最初のステップに過ぎない」と位置づけ、2回目の代表者会議をカブールで開き、暫定政権の具体的な陣容などの重要事項はそこで決められるべきだとの見解を示した。

 新政権については「(アフガンの最大民族である)パシュトゥン人を含めた幅広い勢力の結集が望ましい。パシュトゥン人にも、タリバーンに抑え込まれた者が大勢いる」と語った。

 米軍が包囲網を強めるビンラディン氏とタリバーンの最高指導者オマール師の居場所についてはカンダハル周辺と指摘。国外逃亡を伝えた一部報道を否定した。
 同外相によると、タリバーンの現支配地域は国土の10〜15%。「南部のタリバーンはまだ強力」とし、北部同盟は「カンダハルに複数の司令官を政治工作に送ったが、軍隊は派遣していない」と明かした。
 タリバーンを支援し、北部同盟とは敵対してきたパキスタンとの外交関係については「今後は相互に尊重し、干渉しない形に両国関係は見直されるべきだ」として、条件つきながら関係修復に前向きな姿勢を示した。
 


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