■痴漢被害をきっかけにファッションで発信するレディース集団「女子力競争させるシステムをぶっ壊せ!」
(女子SPA! - 11月25日 16:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=156&from=diary&id=5390913
たしかに「女子力」の流布や、その意味されるところには、自分は乗ることはできない。
ただし、「自分の体は自分のもの」との宣言は、陳腐でしかない。
身体は、その振る舞いや、服装も含めて、他者が読み取る記号「でもある」からだ。
彼女らが、メッセージ入りの服を羽織るということの中にもその意識が見て取れるではないか。
ミニスカートを履き、タトゥーを入れる。
それは本人の恣意であるが、社会的な文脈や、他者の視線という桎梏から解き放たれるわけ
では決してない。
企業面接で、死ぬほど退屈なお仕着せのスーツにひっつめで臨んだり、葬式にブラックスーツ を纏うことも、彼女らは指弾するのだろうか。
服装や言動も含めた仕草は、本人の恣意であるとともに、他人の視線にさらされ、意味を
「読み込まれる」対象でもあるのだ。
彼女らはそうした作用に対して無自覚に見える。
痴漢が悪いのは言うに及ばないし、ミニを履く側が「痴漢にアピールしたいわけじゃない」のも
まちがいはなかろうが、痴漢の文脈、彼の感受性そのものが「ある」ことを否定はできなかろう。
「危険な場所」「狙われやすい格好」を指摘するのは、 「もし、危険を避けたいのなら」
そういう仮言命法的な言い方なのであって、それを定言命法的な押しつけと捉えるのは、
イデオロギーに侵された歪んだ捉え方に見えるよ。
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