「先祖供養」を意味する平取地方(支部)アイヌ語ではイチャルパ、旭川地方(支部)イヤレ若しくはイアレです。
アイヌの先祖供養と和人による墓への侵略
https://togetter.com/li/707766 から
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そして先祖供養は当然行っていたし、今まで絶やさず続けている。その呼び名は地方によって多少違いがあるが、石狩川筋では
iare イアレ、イヤレ
と呼ぶ。石狩では基本的に先祖供養だけしてはいけないとされた。
私が知っている限りで書きます。
私は先祖供養だけの儀式は見ていません必ず、カムイノミが先行されて行われます。
カムイノミは、祭壇とその前に囲炉裏が有ります。
カムイノミは、祭壇の前で囲炉裏を囲み多くは男性が序列的に並び囲炉裏の神と付きもの神(守護霊)そして目の前の人にトキとパスイを使いうやうやしくトキに入れた御酒をパスイでそっと掬いそのつゆをはらうがごとくします。
その後
古典的伝統なカムイノミは祭壇の13の自然神に順に感謝を伝えます、祭壇に有るこの13本のイナウに神々をおろし感謝と祈りをささげ一つ一つの神々に伝えます。
これらの儀式が終わり、参加した女性たちの先祖供養に入ります。
先祖供養は、カムイノミに使われた祭壇の脇で行われます、
その場には、囲炉裏から取られた火が有りその横に食べ物が用意されてます。
先祖供養する祈りを上げる女性は、父母・祖祖父母さらにご先祖さん名を唱え何処から来たかを伝えますイチャルパの祭壇の前で、そして先ほど書きましたイナウより小さなイナウを受け取り(キケと表現を聞いたことが有ります)イチャルパの火の前に刺して、お供えの食べ物を食べその食べ物を火にくべて(火の神様はアテフチカムイと言われ、フチは歳を取った御婆さんと言う事で、祖霊と火の神様と共に食する)事を参加した女性一人一人がして終わります。
カムイノミ イチャルパ祭り
https://hokkaido-steiner.org/2018/08/16/kamuinomiicharupa2018/
ユーチューブ
カムイノミ･イチャルパ アイヌ民族
https://www.youtube.com/watch?v=MyDfoIsYu60
アイヌの儀式「カムイノミ」（その5）〜皆の幸せを祈る〜
http://ainu-center.hm.pref.hokkaido.lg.jp/13_01_034.htm
タパン アスﾙアｼ 北海道
（この噂に名高い 北海道が）
タﾌﾟ アッカリノ
（これから 先も）
シピラサ エカｼカイ クニ
（大きく発展するように）
カムイ ウタリ ネンポカイキ
（神々は なんとかして）
ウコサンニョ ワ ウコラﾑコﾛ ワ
（取りはからって 相談されて）
シサﾑ ネヤッカ アイヌ ネヤッカ
（和人であっても アイヌであっても）
ピﾘカ スクﾌﾟ アキ クニネ
（素晴らしい成長ができるように）
ウタﾗ クﾙカシ チセ クﾙカｼ
（人々の上に 住居の上に）
イクﾙカシケ ワ
（私たちの行く末を）
イエプンキネ イキ クニ
（見守って 下さるよう）
オトゥスイ イレスイ タﾌﾟネカネ
（二度も 三度も このように）
オリパｸ ケウトゥﾑ トゥラ
（尊敬の 念と ともに）
ヤイライケ ケウトゥﾑ トゥラ
（感謝の 気持ちと ともに）
タパン イノミ イノミ ネマヌﾌﾟ
（この祈り、祈りごとというものを）
チャナン イノミ
（つたない 祈りごとを）
クイェ オケレ ハウェ ネナー
（私は 言い終えますよ。）
…
日本語の訳を見てお分かりのように、
立場や出自の違いをこえて、皆の幸せが祈られています。このような言葉は、このときに限ったことではありません。カムイノミの中ではその場にいる自分たちだけでなく、皆の無事や幸せを神々に祈ることは、ごく当たり前に見られることなのです。
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