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2018年11月24日21:50

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「恥の文化」、「村社会」という日本の悪しき慣習を克服しないといけない

■「豆腐一丁を家族で分け合う国」 石田ひかりさんと考える日本の貧困 「恥の文化」が家族から奪ったもの
(ウィズニュース - 11月23日 07:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=5388374

日本人の貧困家庭は近所の人たちに、「あそこの家族は貧困家族だから、生活保護(あるいは他の保護)を申請して生活してるんだって。税金で生活してるなんて迷惑だね」と思われるのが恥なので、何とか自分で貧困を乗り切ろうとする。近所の人もなぜか助けたり理解してくれない。これが日本の「村社会」「恥の文化」の悪しき弊害だ。

かつて日本の「美談」とされた話で、「一杯のかけそば」という貧困家族の話があった。この話を日本語学校で外国人たちに話したところ、発展途上国の人たちは感動していたが日本と同じような先進国の人たちは、「なんで、日本は先進国なのにそういう貧困家族へのセーフティネットがないのでしょうね?また、近所の人たちと親戚はなんで援助しなかったのでしょうね。先進国なら、近所と親戚の経済的に余裕のある人たちが助けるのが常識だと思います。少なくとも私の国(ヨーロッパのある国)ではそうします」と言って首をかしげていた。まあ、それはそのヨーロッパ人の意見が正しいだろう。

「働かざる者食うべからず」というまるで失業者と貧しい人をバカにするような言葉があるが、これは元はと言うと共産主義のスローガンであって、「働いていないのに貴族、資産家の子供というだけで遊んで生活している連中がいる。貧しい労働者は働いてもロクな物が食えないのに、生まれた家が金持ちだというだけでたらふく食っている連中がいる。全く不公平だ」ということで、「働かざる者食うべからず」という共産主義者のスローガンが出来た。この言葉は別に失業者、貧困生活者をバカにする言葉ではない。

日本の「恥の文化」については、父がある日「恥の文化」に関する講演を聞いてきたと言っていた。
「日本人は『恥の文化』のせいで多くの問題を抱えているというんだ。山一証券が倒産した時も誰かが労働組合運動を起こして、『行平会長を初めとする無能な経営陣は辞めろ』と要求する用意は出来ていたんだけど、自分が初めに行動を起こすのが恥ずかしいという思いが日本人は強いというんだ。

学校のいじめとかも全く同じで、同級生の誰もが『いじめなんて止めろ』という心はあるんだけど、自分が初めに行動を起こすのは恥ずかしいという思いが強いというんだ。お前も中学生とかでいじめを見た時は、まず、自分が初めに行動を起こすつもりはなかっただろ?上手いことを言う人がいるなと思ったよ」
と父は言っていた。確かに、僕がいじめを中学生時代に見て見ぬふりをしていた時はそうだった。

それで「恥の文化」がない欧米の場合だが、僕がシュツットガルトに住むドイツ人家庭にホームステイをしてドイツ語を勉強していた時に、「学校でのいじめ」問題について話し合ったことがあった。ドイツの学校でもいじめはあり、その家族の長男(25才)が中学生だった時に同級生からいじめられたことが話題になった。家族の奥さんは、
「息子がいじめられた時は、息子からいじめについて詳しい報告を聞いて、いじめの首謀者の同級生とその親、担任の先生を私の家に呼んで、この家で話し合って話し合いました。あなたが中学校でいじめられた時も両親と先生に報告して、同じように話し合って解決してもらったのでしょ?」
と奥さんは言ったけど、僕は、
「日本は恥ずかしいという思いが強いし、親に迷惑をかけたくないという思いが強いので、いじめられても1人で悩むことが多いです。先生にも親にも相談しないで悩む子供が多いのです」
と言った。当然、奥さんは、
「恥ずかしい、恥ずかしいとか、日本人はどれだけ恥ずかしがりやなんですか?恥ずかしいで死んでしまうんですか?私たちドイツ人にはさっぱりわかりません!労働組合運動、いじめ撲滅活動も恥ずかしいからやらないとか、日本人てどういう考え方をしてるんですか?」
と言って、頭を振って呆れていた。

これについてはフランス滞在生活が長かった舛添要一氏も、こういうことを言っていた。
「貧困生活、過労死、いじめなどで誰にも相談出来ずに死ぬのは日本独特の問題だ。どこの国にも貧困、労働環境、いじめ問題はあるけど、誰にも相談できずに貧困、過労、いじめで孤独に死ぬのは日本独特の問題だ。ヨーロッパ人は少なくとも誰かが相談に乗ってくれる。近くの教会の神父とか、近所の人とか、親戚の人とか誰かが相談に乗ってくれる。でも、日本では在来宗教の力は弱いし、近所付き合いも希薄になっているし、その他の人間関係も薄くなってるから、『自分が独力で何とかしないと』と思い詰める人が多い。こういう日本人の人間関係の繋がりの薄さを、何とか修復しないと多くの問題は解決できない」

だらだらと長文を書いてきましたが「恥の文化」、「村社会」という日本の悪しき慣習から抜け出さないと、「貧困家庭の救済」のような多くの問題は解決できないと思います。

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