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2018年11月22日21:06

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撃墜王エーリッヒ・ハルトマン少佐のお墓を訪問

この記事も僕がかつて他のブログサイト(GREE)に書いたものです。

ブログサイトで、僕が友達リンクしている人は、エーリッヒ・ハルトマン少佐、ミヒャエル・ヴィットマンSS大尉などのドイツ軍の英雄が好きな人が多いですね。今回は、ハルトマン少佐のお墓を見つけた時の話を紹介しようと思います。


僕は、1999年にシュツットガルト近郊のドイツ人家族の家にホームステイしながら独語を勉強したことがあり、そこの家に2005年にもう一度遊びに行った。そこから、ヴァイル・イン・シェーンブッフという小さな町にあるハルトマンのお墓に行った。

あるサイトに第二次大戦の有名な軍人のお墓の所在地一覧が記されていた。僕はこれを頼りに、ハルトマンのお墓を探しに行ったのだった。そのサイトはもう見つからないけど、[Erich Hartmann Grave]で検索すればお墓の住所は見つかる。

ヴァイル・イン・シェーンブッフの町に着いたけど、ものすごい田舎町で、どこに情報センターなどがあるのかも見当がつかないので、とりあえず、地図で[Rathaus]と記されている町役場に行くことにした。

町役場に着くとドイツ語と英語で、
「こんにちわ。あの、第二次大戦の撃墜王のエーリッヒ・ハルトマン少佐のお墓はどこにあるのでしょうか?」
と職員の人に質問した。40台半ばぐらいの男の職員はびっくりして、
「君はハルトマン少佐のお墓を見るために、わざわざ日本から来たのか?すごいな!私はかつてハルトマンに会ったことがあるんだ」
と言った。
「えっ!ハルトマンに会ったことがあるんですか?どういう人でした?」
「残念だが話をしたことはないんだ。ハルトマンさんはおとなしい方でね。あんまり公的な場所には出てこなかったんだ。町のあるパーティに出席したら長身の老人が立っていて、後で友人が”あの立っていた老人が、352機撃墜のハルトマンさんなんだ”と教えてくれたんだ。残念だが個人的な情報は教えられないけど、多分、町の古い町営墓地の方にハルトマンの墓はあると思う。君がちゃんと墓地に行けるように、町の地図をあげよう」
と言って、その職員の方は町の地図をくれた。

その地図を見ながら、気温30度を越える暑い中を1キロ以上歩いて町営墓地に着いた。でも、ここからも大変だった。墓地は思ったよりも広くて、かなり多くのお墓があった。そのお墓の名前を一つ、一つ、見ながら歩いて探すこと約30分、ようやくハルトマンのお墓を見つけたのだった。見つけた時は本当に嬉しかった。

墓石にはエーリッヒ・ハルトマンと、妻のウルズラ・ハルトマンの名前が刻まれており、さらに、[IN LIEBE FUER IMMER](永遠の愛と共に)と刻まれている。

ハルトマンは最高の戦闘機乗りだったが、ソ連軍に捕まりシベリアに抑留された時には妻に毎日手紙を書いた大の愛妻家だった。戦後、西独空軍に復帰した時も、人間関係に悩んで辞職し、その後は妻と世界旅行をするという、家族とプライベートな時間を大切にする人だった。一説によると、
「世界史上、最高の撃墜王」
と呼ばれることを、ものすごく嫌っていたという。

僕がドイツに行く時には、こういうナチスドイツに関係のあるマニアックな場所を訪れることが多いです。(苦笑)


左の写真は、第二次大戦時に352機の敵機を撃墜したドイツ空軍最高のパイロット、エーリッヒ・ハルトマン少佐のお墓。2005年の6月末に僕が撮影。

右の写真は、”ブービー”(坊や)とあだ名されたエーリッヒ・ハルトマン少佐。
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