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2018年11月21日13:58

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『超短編小説』大笑いする男

友達がうんこしに行ったら、笑いが止まらなくて死にそうになって、

あははははははははははははははははははと笑い続け72時間後には大腸がねじれて私は死にそうになって搬送された。

看護師達は誰も笑ってなかった。そりゃそうだ。

笑える状況ではない。

退院してからおかしいと思ったことがある。

誰も笑っていないのである。

職場でも嫁も友人も子供も。

なんで笑わないの?と聞くと。

特に面白いことないでしょ。

と軽くいなされるけど。

猛烈に笑えるテレビ番組を観ていたとき、

私も全く笑えなかった。いつも家族で笑いが止まらないのに。

笑いが消えたとニュースで報道し始めて世界はパニックになった。

そして私は唐突に気付いた。

この世界の全ての笑いを私が使ってしまったんだって。

私は悲しみのどん底におちいり教会で神様に懺悔した。

一週間経ったときみんな笑い始めた。

しかし私はもう二度と笑えなかった。

世界にある笑いの上限を知ってしまったから。

私が笑うには世界の笑いの上限は少なすぎるのだ。

子供が笑うとき心配になる。

笑いすぎてしまわないかと。
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