宿カブールホテル
朝2時にいきなり電気がついて目が覚めた。この国の電気供給はまだまだ不規則で停電も多い。点いたり消えたりを繰り返す。
さらに今はラマダンの真っ最中で、他の部屋の人々(アフガン人)は夜があける前から飯を食っておく、ということだが、こんなに早くからかい?
ああ、残念だ。本当に良い夢を見ていたのに。
あえて名を伏すとある女性と、抱き合い、睦み合い、いざ、いたそうとした瞬間に電気が着いたのだった。
……アフガン入り初日の冒頭に書く文章がこれかい。
朝5時に再度起床、続きの夢は見られなかった。同5時半、パキスタン時間6時にパキスタンのボスと連絡を取る。M4を使うのだが、部屋の南側に窓が無いので屋上へ。結構寒い。しばらくやせ我慢をしていたが、ダウンのジャンパーをひっぱり出した。使うとは思っていたがこんなに早々に着込むとは思わなかった。多分5℃以下。砂漠気候で昼間は暑いのになあ。
福岡班はクエッタから国境を越えたが、スピンボルダックで記者会見を取材したらすぐパキスタンに戻されたそうだ。今日、イスラマバードへ向かうとのこと。
おお、じゃあわれわれが主力部隊に昇格した訳だ。
続いて某局と連絡、映像の送付ですったもんだ。とりあえずDVからDVミニにコピーして、アフガンコーディネーターのMrアマノラに託す。なんだか秘密のルートを通ってパキスタンに出入りするんだとか。
そのあと簡単な編集をして地元司令官のコメント部分だけ抜粋。AVIに変換して送付しようとしたら単純に4時間かかる。これはイカンと、再度TBSに電話。方式をいろいろ変えてみたりしたが結局、「狂牛病の2例目」を話題の中心とするので、もういらないとのこと。
何だが、終日某局に振り回された1日だった。
まあ、コーディネーターもいないことだし、ジャララバードカブール間はやはり通行禁止になっているし(地元勢力がガードポストを置いて、安全な通行が保証できる迄禁止だそうだ)
聞く所によると殺された4人は、金品は奪われていないということだから、タリバンか、原理主義勢力の仕業と見られているらしい。
4人が収容された病院を撮影して、本日終了。
宿のアンちゃんが、「コーヒー?」
「イエス、プリーズ」「ナウ?」「ナウ」「ヒア?ダウン?」「ヒア」
なのに来たのは晩飯。
これはひょっとすると「コーヒー」と聞こえる言葉は「飯」と言っているのかもしれない。
今日はじめて、バッグの底に隠していた醤油を鶏の足を焼いたのにかけてみる。んー醤油は偉大だ。
朝パン各種昼チキンライス鶏晩チキンライス鶏ブロッコリーの炒め物
・朝日新聞
アフガン・クンドゥズの部隊投降? タリバーン司令官同意
【ワシントン21日=杉本宏】CNNテレビは21日、タリバーンと北部同盟の激戦が続いていたアフガニスタン北部のクンドゥズで、タリバーン部隊が北部同盟軍に投降することに同意したと報じた。タリバーン部隊の司令官と北部同盟のドスタム将軍との間で合意が成立した模様。投降の具体的な手順や捕虜の処遇などは今後詰めるとしている。米政府はまだ合意を確認していない。
クンドゥズは、タリバーン勢力が死守していた北部最後の拠点。タリバーン側は連日の激しい攻撃を受けて戦意を喪失しつつあるとされ、双方はマザリシャリフで投降交渉を続けてきた。
タリバーンのファイザル司令官は同テレビなどに「和平が訪れるだろう。暴力は起きないだろう」と述べ、投降する意向を確認した。また、北部同盟のドスタム将軍も「クンドゥズは戦闘なしで解決するだろう」と語った。
だが、北部同盟のアミン駐米代表はCNNの報道に対し、外国人義勇兵が「最後まで戦う覚悟」を見せており、「まだ大きな障害は残っている」としている。
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