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2018年11月20日20:14

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『運命は踊る』

少し前に観たイスラエル=ドイツ=フランス=スイス映画、『運命は踊る』。
余韻の残る映画でしたが、どうまとめてよいかわからず思案していました。
最近些細なことですが自分ではどうにもならないことが続き、『運命は踊る』もそういう映画なのかなと考え書き始めました。

舞台はイスラエル、ミハエルとダフナ夫妻に軍の関係者から軍役についている息子ヨナタンが戦死したことが伝えられます。ショックを受ける夫妻、しかししばらくしてまた軍の関係者が現れ、息子の戦死は誤報だったと伝えられます。そのときに息子は遠くの検問所で検問の仕事をしています。

映画は3部構成で、息子の死を知らされるミハエル、検問所で軍役につくヨナタン、その後のダフナ、それぞれの物語の主人公になっています。時々3つの物語で映像が重なり、冒頭の映像はラストに繋がるシーンでした。
自分ではどうしようもない運命、それを静かに見ている視線を感じます。カメラは時々上から登場人物をのぞくように撮影されるのはそんな意図があるのかもしれません。
原題は"FOXTROT"、昔アメリカで流行ったダンスステップで、必ず元の位置に戻ってくるのが特徴です。実際にこのダンスをするシーンがあり、運命に抗うことができない様を述べているようなタイトルですが、邦題も悪くありません。
この息子の死が誤報という物語を知ってしまっていたので、1部の物語があまり迫ったこなかったのですが、2部と3部でそんなことは些細なことに思える不条理感があります。
戦争がもたらす悲劇が描かれていますが、戦時下のイスラエルだけでなく、もっと広い世界の自分ではどうsることもできない人間の営みについて描いた作品のように思いました。


写真は『運命は踊る』のチラシから
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