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2018年11月19日21:18

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映画のオリジナルタイトルと邦題の極端な違い(苦笑)

映画のオリジナルタイトルと日本語訳のタイトルの違いですけどね、おかしい日本語タイトルがたくさんありますよね?

特に多いのは「愛と哀しみの○○」、「愛と青春の○○」、「華麗なる○○」ですけどね。(笑)

邦題「愛と哀しみの果て」原題[Out of Africa]、「愛と青春の旅立ち」[an officer and a gentleman]、「愛と追憶の日々」[Terms of Endearment]、「華麗なるヒコーキ野郎」[The Great Waldo Pepper]、「恋人たちの予感」[When Harry met Sarry]

「戦争のはらわた」[Cross of Iron]、「史上最大の作戦」[The Longest Day]、「ヒトラー最期の12日間」[Der Untergang]、「明日に向かって撃て!」[Butsch Cassidy and The Sundance Kid]、「俺たちに明日はない」[Bonnie and Clyde]。

これらのタイトルなんかは、オリジナルの原題がほとんど残っていないんですよね。いくら、原題の「一番長い日」、「鉄十字勲章」、「没落」ではどういう戦争映画かわからないと言っても、「戦争のはらわた」とかはもうメチャクチャな邦題です。これは、当時、ホラー映画が流行していたので、ホラー映画ファンが勘違いして見に来ることとか考えたようですけど。僕はこの映画をTVで見たら普通の戦争映画だったので、「なんで『戦争のはらわた』なんていうホラー映画みたいなタイトルなんだろう?」と本当に不思議に思いました。(苦笑)

だいたい、オリジナルタイトルは中学3年くらいの英語力があればわかるので、[Saving Private Ryan]ぐらいの原題の場合は原題をカタカナ表記でもいいと思うんですよね。最近はそういう傾向になりつつありますけど。ツウぶることになりますけど、僕は必ず洋画の題名のオリジナルタイトルをチェックするようにしてます。

すごくひどい邦題は、ベルリンにおいてドイツ人女性がレイプされた体験談を描いた「ベルリン陥落1945」であり、この映画のDVDのパッケージだけを見ると、まるでベルリン攻防戦を描いた戦争アクション映画のように見える。しかし、映画の話はベルリンに住むドイツ人女性たちが次々とソ連兵によってレイプされていく悲しくて残酷な話であり、ドイツ語の原題は[Anonyma-Eine Frau in Berlin](匿名ーあるベルリンの女性)という。

これも、「戦後のレイプが題材であまりにも暗い話だから、戦争アクション映画とか勘違いして見てくれる人がいればいい」ぐらいの感じで、こんなデタラメな邦題にしたんだろう。でも、どこかに「ベルリンの女性たちの悲劇」を匂わせるような言葉を入れてほしかった。

ちなみにこの映画だがドイツ語圏では原作本もかなり知られているのだが、やはり、ヨーロッパ全体となると、ホロコーストなどのナチスドイツの犯罪>ドイツ人たちの被害ということで、「ハイルヒトラーと言っていたドイツ女どもが、戦後にどうなろうが自業自得だ」という感じでドイツ語圏以外ではほとんどヒットしなかったという。ここでも当然ながら、戦後に台頭したユダヤ系マスコミの妨害があった。

みなさんはの知っている映画でも、オリジナルタイトルを台無しにしている邦題とかあるでしょうね。(苦笑)

写真は左が「ベルリン陥落1945」の日本版DVDのパッケージ。中央がドイツ語版の「匿名ーあるベルリンの女性」のパッケージ。見ればわかるのように全く違う。そして、右が映画の中のワンシーン。ドイツ女性が占領軍のソ連兵の好奇の目の中で生活をしている。

僕はフェイスブックでドイツ人右翼思想の女性たちと交流しているが、彼女たちから「こんなマイナーなドイツの悲劇を描いた映画まで知っているなんて、あなたは本当に素晴らしい日本人だわ」と返信が返って来て、とても感謝された。
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