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2018年11月19日01:58

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《階段 03-06》《奇病タイヤキ・つちまるの怪行動》《大掃除予行練習》

《階段 03-06》

キキとララ

奇妙な付き合い…ではないが、まあ、その面影だけが未だに続く付き合いというモノがある。本人とではなく、その関係者との付き合いが続いていると言えばいいのかな?

『じゅんちゃん』という女の子との出逢いは、俺に中の『出逢い項目(?)』では珍しい、自分の家の敷地内にて。
俺が家の庭で三輪車で遊んでいたら、いつの間にか、おばあちゃんに手を引かれた女の子が門の外から俺の事を見ていたのが始まりだった。
今でも覚えているのが、なんだろう、彼女のほっぺの赤さ。絵本などに登場する女の子の頬が赤いのは、寒さの中によくある表現だが、あんな感じの赤さが凄く印象的で、未だに頬の赤い人を見ると当時の彼女を思い出す程に大きな印象として俺の記憶の中に生きている。

じゅんちゃんは人見知りの癖があったらしく、興味を示してもそれを口にする事が少ないとは、確か彼女のおばあちゃんに聞いた話。
ただ、一回話す事が出来ればあとは普通らしく、簡単に言えば『はじめの一歩』を踏み出すのに過剰な勇気が必要みたいな性格のようだった。…まあ、今現在の俺がそんな事を言えるような話でもないが。

じゅんちゃんは『キキララ』が好きだった。サンリオの、今で言う『リトルツインスターズ』というヤツだ。そのジオラマセットを持って来て、よく遊んでいた。
三つ子の魂百まででもないが、俺がサンリオ好きなのは、多分この辺の影響がとにかくでかいと思う。
じゅんちゃんはキキが好きだった。背中に大きな星を背負う姿が印象的だが、移動の際にはそれに乗って飛ぶという所がいいらしい。
持ち主のじゅんちゃんがキキ好きであれば、俺は半強制的にララ好きに認定される。お子様界に見られる揺ぎ無い鉄則だ。
でも、実は俺、ララの持っていた魔法の杖みたいなものがめちゃめちゃ気になっていたので、それで良かったという本音。それと、当時の俺には『女の子向けのアニメやアイテム=魔法少女』みたいなイメージがあったので、『空を飛ぶキキ』よりは『魔法を使う(?)ララ』の方がイメージにマッチしていたので、なんか知らんが安心した覚えもある。

そんなじゅんちゃんとの『キキララ遊び』で知る事となった、衝撃的な当時(今も?)の真実…。

じゅ『キキとララってね、足の指が1本しかないんだよ』
てぃ『……………ほんとだ…』
じゅ『取れちゃいそうだよね?』
てぃ『…………そうだね…』

持ち込んだジオラマセットをせっせと準備し、にこやかに下を向く彼女の声が今でも鮮明に…。なんか…怖いイメージだ。

彼女との想い出は、小学校中盤の頃までとにかく多い。
そして奇妙な事に、その身内とは今現在も見えない糸で繋がっているらしく、結果的に、会わなくなって数十年の彼女の事も色々と知っており、同時にこちらの情報も向こうに流れていると考えると、変にくすぐったい気分でもある。


《奇病タイヤキ・つちまるの怪行動》

朝、ベランダでタバコを吸っていると、風に乗って吹奏楽の音色が聞こえた。
近くの中学校から聞こえる事はあるが、それにしても音が近いので気になって尋ねると、三中際という催しが近くで行われるのが今日だったとか。
しかも吹奏楽部の本番演奏は9時からとの事。8時半手前に聞こえたのは本番前の合わせだったのだろう。
前回、三中の吹奏楽を聴いたのは市民体育祭の時で、なかなかに好印象だったので、じゃあ行くか、という流れに。

到着がやや遅れた9時半着だったが、きちんと合奏を聴き、なかなかいい感じ。
演奏が終わってしまい、さてどうするかと思いつつ、公民館内部に。様々な手作り品が展示されており、絵画方面に足を運ぶと、俺のこの作品が飾られていてビックリ。いつだか家で絵を描いていた物だが、まさかこんな所で見る事になるとは。
三中の八年生(中学二年)代表作品は2名。そのうちの1人を任せられていたとは…。記念写真ぱちり。

二階部分の各部屋も色々な作品が展示されていたが、なにせスペースが狭い。時間を潰す程の点数ではないが、数点の油絵と編み物をまじまじと見ていたり。

見所は見つくした感じがして、外で色々と食べ物を売っているとの事でそこら辺をぐるり。
サービス価格とは言い難いが、作業に慣れない感の濃い印象を持つそれぞれの人の動きがある意味で感動的だった。
中でもインパクト充分だったのがタイヤキ。どう作ればそんなに歪になるんだという出来だが、その形が返って買いたい衝動に繋がり、並ぶ事に。…遅い。
でも、いびつなタイヤキの出来上がり方の仕組みを理解した。
タイヤキの作り方というのは、単純に2つの型を合わせてあの形になるのだが、形をきちんとさせる為には結構な勢いで2つの型を合わせ、少々時間を掛けて熱と圧を加える必要がある。
でも、そのタイヤキを作っていたお母さんっぽい人はあからさまに不慣れで、2つの型を『合わせる』というよりは、中途半端にぷちゅっと『くっつける』行為に留まってすぐに離してしまう。
生地はパンケーキとほぼ変わらないので、熱でどんどん外部のタイが膨らんでしまい、まるでどら焼きのお化けみたいな仕上がりになってしまうのだ。タイの見た目は奇病に冒された姿そのものだ。
そして生地もあんこも多過ぎるため、言ってみれば半熟タイヤキが仕上がる事に。
でも、これはこれでイケなくもない。ある種の新ジャンル。半生タイヤキ。問題は見た目だけ?

そんな半生タイヤキを口にしながら、土浦のシンボルマーク、ゆるキャラなのかな?『つちまる』を発見。市はこんな着ぐるみを用意していたのかと、ちょっと感心。それにしても…デカイ。
せっかくなのでこちらを向いた時に写真でも撮るかと構えていたが、なかなかこちらを向かず、向こうを向いてかがみ、何かを拾おうとしている模様…?
何しているんだと思ってテントを回り込んで見ると、なんだかつちまるは箱の中のうまい棒を取り出そうとしていた。…おまえ、子供たちに囲まれて何をしているのだ? そんな気ぐるみではうまい棒なんか掴める筈がないだろうに…。
必死にうまい棒を取ろうとするつちまる。恐らく中の人間は苦悶の表情だろう。そしてそれを黙って見守る子供たち。そこに言葉は無く、重く硬い空気だけがのしかかっていた。
………………全てが謎だ。


《大掃除予行練習》

既に1か月以上前の話だが、窓用のワイパーを購入した。
当然、窓の汚れを落とすためだ。
購入のきっかけは、記録的な台風の影響で中途半端な汚れが窓を覆ってしまい、さすがの俺でも『汚れを落とさなければ』という考えに至ったからだ。

思ったからには即実行。
数日後(←)にはジョイフル行ってワイパーと霧吹きを購入する筈が、何故かワイパー・鏡磨き・メラミンスポンジの購入となり、窓の汚れ落としは開始前から難航し、なぜか鏡の汚れの大部分を落とす事に成功していた。

さて、部屋に放り投げられてそのままのワイパーくん…。若干、埃が…。
こんな事ではイケナイと、俺は覚醒した。それが今日。

思い立ったからには即実践! …とばかりに、ダイソーへ向かう。購入物目標は霧吹き。
ダイソーに到着し、早速目標の小物入れを物色し始める(もう忘れてる)。
…で、気に入った小物入れを手に『?』。なんか違う。
店内うろうろ。そのうち事務用品売り場に到達。…そうだ、カッターの刃がそろそろ尽きようとしていたっけ。…購入。…あ、そうだ、カッターそのものもそろそろ限界が見えてきてるんだったな。買っとくか。どーせなら爪付きを購入。
あとは何だぁ? お、貝ひもだ。これ、美味しいんだよなぁ。…購入。
合計432円ナリ。

駐車場にて『?』。なんかおかしい。あ…霧吹き…。
はっと思い出して再びダイソーへ。今度こそ購入。最近のダイソーは何かを買うと何かをオマケとしてくれるらしい。値段もきっちり倍増するが。

さて、ようやく準備が整った。記録的台風の影響とはいえ、窓一枚綺麗にするのに数十日掛かりはちょっとばかり長期間にも感じるが、そんな待機時間も今日でおしまいだ。待っていろよ、窓の汚れめ!

で、ダイソーを出て、すぐそこのパチンコ屋さんに直行。買った金額、取り返します。そして今日は感謝祭最終日、テレビも貰って行くか。

意気込んで入店。………そして出す気がない設定の雰囲気。
こんな時は何も知らない台を何も知らないままに打つに限る。という訳で、5円スロット。
よくわからない台だが、よくわからないままに当たってしまい、それがズルズル間延びした勝利。…でも、ヤメ際に感謝祭のくじ引きが始まってしまい、仕方がないのでくじを引くまで延長。結果、ハズレ。ヤクルト一本ゲット。テレビが欲しかった。…きっと見ないけど。
さて、休憩おしまい。タバコ1箱と200円のオマケを貰ったと考えれば楽しめた方じゃないか。

ようやく家に戻って来て、やっとこ窓拭き準備。ここまでが長かったわけだが、まあ、RPGと考えれば問題無いでしょ。アレだって長い冒険の末、最終バトルはその一戦だけだ。来い! ラスボスの窓!

で、終わるとあっけないもので、あれだけ気になった汚れも2分後には姿を消すに至り、ちょっと物足りなさを覚えたから手に届く全ての窓の汚れを落としてみた。

そんで最終難関。後片付け。なんだかんだでコイツが一番厄介だ。置く場所をまるで考えていなかった。毎回の事だが。
そしてコレも毎度の事。どこに置いていいのかが分からないんで、物置にポイ。ワイパーも霧吹きも。そしてこいつらを見るのが多分最後になるだろう事もこの瞬間に悟ってみたり。サラバ戦友。お前たちは頼もしかったぞ…!


《ちー+!》

只今待機兼休憩中…。(ストック中…)


《あとがき》

俺の中での小さな頃の思い出の全ては、何故かどんな雰囲気の思い出であっても薄暗い膜のような物に覆われたイメージが多い。霧の中での出来事のような、表現すればそんな感じだ。
全ての出来事は感慨深く、戻れる過去は一つもない。それを理解しているからこそ付き合いは大切にしたいと思い、出逢いはそれ以上に大切にしたいと思っているが、その反面で自分の弱さというか、自分が嫌われているのでは? と、『もしかして』を考えると、結局は孤立の道を進んでいたり。

昔からの付き合いを重視し、その思いに従順で実際に長い付き合いの実現を維持する人は、単純に凄いと思う。俺ももう少し、人を考えられる人間であれば、とか思う事が多過ぎるな。どれだけ記憶を大事に扱っても、現在が途切れているのであれば、それは無意味な行為とも言えそうだね。


○○際みたいな催事には普段関心が無く、もともと人ゴミを嫌う俺からすれば尚更に近寄り難いイベントなのだが、吹奏楽に気付いたとはいえ、こうして実際に赴く事になるとは自分でも不思議な思いだ。いや、今考えれば、…という話だが。
多分、絵を学校に選ばれていた子供の想いが俺を呼び寄せたのか、あのヘンテコなタイヤキが俺を呼び寄せたのか、はたまたマスコットキャラのつちまるのレアな行動を無意識に予知していたのかは判らないが、我ながら奇妙な行動だと思う。

…でも、たまにああいった所に赴く行為は、それだけで新しい発見があるものとも自然と考え直してみたりもする。
とりわけあのタイヤキは斬新過ぎた。


掃除と言えば、俺には無駄が多過ぎる。
時間の経過も当然そうだが、せっかく買った道具を2回使う事がほとんどない。大体はどこかに隠れてしまったり、他の何かで押し潰されて壊れていたり、風化劣化で使い物にならなくなっていたり…。そんなことばっかりだ。
わかってはいるんだけどね。やっぱり性格は病気だね。それだけ自分の理解できる部分ではあっても、結局はそれに逆らえない。同じ場所に置く鍵を探すような、奇妙な行為だ。

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