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2018年11月16日00:18

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《資源節約? コスト節約?》《セロテープを使い過ぎと怒られたアルバイト》《ちー+! 41》

《資源節約? コスト節約?》

色々と広範囲に『節約』という言葉が敷き詰められたものだが、給料明細書ですら用意しない会社が最近増えているとか。
なんでもネットワークを利用したモニター上での確認らしいが、それって一歩間違えればとんでもない事になるのでは?
なんて思ったわけだ。

それにしても、この明細確認って、そもそもどういった趣旨なのかな?
単なるコスト削減か、それとも資源消費の抑制か。

多分、地球上の資源を守るといったお膳立てでのコスト削減と思うのだが、個人情報も一括となると、それはそれでこわい。

当然、各個人あてのパスワードがあるのだろうが、大体が社員コードとか、それに色を付けた程度の暗号だろうし、大本を突き止められれば一つから数個の暗号解除で関係者全員の内容が知れる事になる可能性が…。

行き過ぎた節約は失敗した時の損害が割に合わないものだが、実際どうなんだろうね?


《セロテープを使い過ぎと怒られたアルバイト》

節約というか、コスト削減というか、いつだか『セロテープを無駄使いしないで!』と事務員に怒られたアルバイトがいたっけ。

作業内容は、小さな紙を全ての商品に貼る作業で、対象も小さかったので商品を横一列に並べ、紙も等間隔に並べ、テープを一気に引き貼り、カッターで切っていくという方法。
それまで見た『一つ一つに2か所止め』という行為がものすごくだるくて、時間が掛かっり、おまけに商品が汚れるため、それらを一気に解消したわけだが、…まあ、怒られてしまったわけだ。

作業手順は俺が教えたので、責任が俺にあるっちゃあったんだが、納得いかなかった。
もちろん、理由を聞く。
すると、その答えは『テープが無駄になるから』というモノ。

ちなみに俺の会社は全国規模で『ケチ』『うるさい』『細かい』と有名な会社の下請けであって、このテープに関しても噂にたがわぬなんたらかんたら…。
テープの無駄部分は張り紙の上をまたぐ部分を指していて、『この長さを合わせたら、3割は捨てている事になるでしょ?』…と、なんとも判り易いご指摘だ。

なので、全力反抗。
実際に2点貼りと、俺の貼り方を試してみた。
モノは同じ商品への20個貼り付け。

テープの方はどう見ても俺の方に無駄が多いが、時間差は歴然。俺の方が圧倒的に早い。2点貼りで必死こいたアルバイトよりも、並べて一気にやった方が4分以上速かった。
貼りつける商品は数千個。この差を時間にして表し、その時間を時給に換算した場合、果たしてセロテープと時給、どちらが高くつく? というお話だ。

セロテープ数十個と、十人以上のアルバイトの時給から成る金額差も歴然。
さすがはケチな会社。金を払うのが自分たちと知ると、早速、俺のやり方を基準としてしまった。

残業は減るが、そこは遊びたいざかりのアルバイトたち。だいぶ喜んでたな。

削減っていうのは、する側にもされる側にもメリットがあってこそ成立するものだと思うんだよね。個人的にさ。


《ちー+! 41》

第一章 仲間たちとの行進曲 3-3

【魔法都市ペナ・リノ [南部]】

 軽食のサンドイッチを食べ終え、残ったコーヒーを片手に進めるチータスの問題解消への話題は難航していた。
 チータスの探している人物は『ナルミ・クレーデル』。長い間、ベレーレルで生活を共にした幼馴染であり親友の女性。試練の年の都合で魔法関連に強い興味を持っていた彼女は、もともと生まれ故郷でもあるここ、ペナ・リノに身を移していた。…が、情報はここまでだった。
「…にがっ」
 チータスが初めて口する事になったコーヒーはブラックだった。スケクやアッベシの勧めで砂糖やクリームの投入を促されたが、何となく2人と同レベルの『食事』に興味を持ったチータスはそれを拒否。今は説明を挟みつつ、コーヒーの持つ苦さと格闘中である。
「探すには心もとない情報ですね」
 さも苦そうに顔をしかめるチータスを気にしつつも、アッベシは問題の前進に懸命だった。
「うん、私もそう思うわ。…他に彼女と特定できる内容とか、彼女の家とかはわからないかしら?」
 そしてスケクも。
 伝えるべき情報が少なさ過ぎる事はチータスも理解していたが、考えてみればナルミとの会話の中でもペナ・リノに触れた事は数える程度のもので、提供できる内容の全ては彼女と判断する素材としては浅く、そして数も少なかった。
「ナルの家…。考えてみれば、そんな話した事もなかったなぁ。どこなんだろう?」
「家族は何をしていたか分かるかしら?」
「何を…って? にが…」
 話の方向性をナルミ本人からナルミの周辺に的を広げるスケク。だが、チータスがその意図に気付けない。
「その、『ナルミ・クレーデル』殿のお父さんやお母さんが、どんな仕事をしていたかって事ですよ」
 補足を入れるアッベシ。この言い回しならチータスにも理解出来た。
「あー、なんかね、宿屋っぽい事してるみたいだよ。なんて言ったかなぁ? 宿屋なんだけど、もっと大きいやつって聞いた覚えがある。………にがっ!」
 ぼんやりとした過去の会話を思い出しながら、なんとか説明しようとするが、一番肝心な『旅館』という言葉を忘れていた。だが、そこは知識人か、アッベシがすぐに理解する。
「もしかして『旅館』では?」
「あー、そーかもしんない。そんな事言ってた気がする。…にが…」
「苦い苦いうるさいわね。集中できない。…で、その旅館の名前はわかるかしら? 出来れば色とか、形状とか…、何か特徴が分かれば、グッっと本人に近付けるかもしれないんだけど」
「んー。にが…。特徴。…あ、なんかね、その旅館から噴水が見えるって言ってた気がする。あと、凄く古くて、昔から何代も繋がってやっているって…。あー、…にが…」
「旅館そのものに歴史がありそうですね」
 重要なキーワードを拾った事を知ったアッベシがスケクを向く。スケクにも向かうべき目標が見えて来た。
スケ「『噴水』も目印としては重要よ。あとは…」
アッ「旅館名ですね。とりわけ商売事となると、創始者の名前がそのまま使われたり、それに似たような名前を採用する事があるから…」
スケ「『ナルミ・クレーデル』。……『クレーデル』の名に近い旅館って無かったかしら?」
アッ「そう言えば、寄宿舎での宴会などに料理を届けてくれる旅館がありましたね」
スケ「名前はわかる?」
アッ「それが分かれば苦労しません。…ですが、料理運びの手伝いをした事があるので、ナルミ・クレーデル殿が居る場所かどうかはわかりませんが、そこまで行く事は出来ますよ。幸いにも、寄宿舎からさほど離れておらず、ここからでは帰り道を折れた少し先だと記憶します」
スケ「…じゃ、そうしましょっか。やみくもにしらみ潰しで探すよりはマシだろうし。チータス殿、時間に限りがあるから、今すぐ行く事にする?」
チー「…にが。…何回飲んでも苦いね、コレ…」
 2人がナルミの滞在地点に近付く中、相変わらずチータスはコーヒーと格闘していた。


《あとがき》

コスト削減はどこまで続くのだろう?

値段を落とし、買い入れ値を落とし、更に値段を落とし、人を切って出費を抑え、消耗品を再利用し、給料を下げ、残業を減らし、賞与を減らし、光熱費を抑え、イベントを減らし、調子の悪い機械をいつまでも使い…。

これじゃあ景気が回復するわけがない。


ちー+! 早くもストック切れ!
明日も7時出社!
明後日は子供都合で水戸待機!
書く時間が無い!

せめて50話までは止めたくなかったのだが…。

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