久慈マサムネ 先生が贈るエクスタシーVRMMOファンタジー。第6巻は“壮馬”の容赦ない
思惑を打破すべくエルフの国に望みを託す“駆流”の暗躍を描くオルゼリア編完結巻です。
(イラスト:平つくね 先生)
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https://sneakerbunko.jp/product/ecstas-online/321803000507.html 】
のっけから“朝霧”に疑念を抱かれて余計にやりづらい“駆流”が苦肉の策で彼女に掛けた
エクスタスの場面描写がいやらしさをかき立ててきたのはポイント高め。しかし、そこで
彼が失態を招くばかりか、彼女から思わしげな行動に移られるあたりは読めない要素が多い。
“雫石”の独断専行への対処、業を煮やして“ウルリエル”に重複詠唱に及んだ対応など
おいしい場面に出くわしつつ、しっかりと情報を掴んでいくあたり“駆流”の立ち回りは
本当に上手くなったな、と実感します。“ウルリエル”も驚愕の秘密を握っていましたな。
“壮馬”との戦いは予想を超えて不利な局面に晒されて、読み手としても焦る展開でした。
そんな窮地を“駆流”がどう知恵を絞って乗り切るか、見届けるに値する熱さがあります。
“メル”のあの言動も気になりますが、引きが何より不穏すぎて続きが待ち遠しいです。
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