私の会社は不思議な集団

専門用語も


門外漢であった僕にも


少し理解の幅が増えた・・・この地に会社を興して十数年


朝は海軍体操から始まり


お昼はキッチリ・・・どんなに忙しくても定刻に


全てが５分前からの心得


此処ではたらく人の大半は定年まで海上自衛隊で勤務された方ばかり


農園での責任者は航空機の元パイロット


内勤は水上艦艇・・いわゆる護衛艦の４分隊出身者（４分隊とは艦船内でも経理事務職）


現場工場は潜水艦元副艦長の下・・・艦内で一番怖い先任伍長さん


これを・・・束ねてるのが・・・全く役立たず・・取り柄といえばニコニコしているだけの僕


人心掌握の心得・・それは束ねる人の人間性


バカではできない

利口なら尚やらない


まるで火中の栗を拾うようなものである


元自衛隊・・・組織にいた人間にはある種の特徴があり


それさえ１度鵜呑みし咀嚼すれば


これほど貴重な戦力


人材は他に類を見ないと僕は思っている


同じ会社にいても


過去の釜の飯は肉体脳に染み込んでおり


飛行機乗りと海底に鎮座まします潜水艦では気質も全く別物


水上艦艇でもイージス艦から機雷を除去する掃海艇あるいは港内を行き来する交通艇


同じ服を着ていても


全く違う人間に仕立て上げてしまうのだから軍隊？


いや自衛隊というところは凄いところである


この不思議の集団の中に・・・


これまた不思議な人間が混ざっているのだから


世の中とは随分といい加減なものである


仕事以外僕を知る人間は・・・


まさかコイツがそんな仕事をしているとは思ってもみないであろう


貴方はどういう人ですか・・って聞かれた時


僕は返事に窮する


どういう人って・・自分を例えるなら


キャラメルコーンの中に少量入っている豆みたいなものかな


不思議な人間が不思議な集団を束ねているんだから


日本は不思議な国でもある