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2018年11月10日00:59

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#アフガン日記 2001年11月10日土<マザリシャリフ陥落>

宿Gr

カイバル峠に行って来た。
古来より東西交通の要衝であったカイバル峠の名前は聞いていたが、自分がこの地に来るとは思っていなかった。
ただ、ここが目的地ではなく、この峠を越えるのが目的なのだ。まだまだとば口にも来ていない。

カイバル峠の印象を一言で言えば、埃っぽい所である。
赤茶けた山、ピンク色に近いと言ったらいいのだろうか。その山々に昔の要塞(フォート)が多数、山ごとにと言ってもいいほどある。現在でも要塞として使っている所もあるようだが、多数はキャンプになっているということだ。

ビザ取得の件でペシャワルに残るナベさんを置いて、運転手のMrザフールと2人で見学ツアー(まさしくツアーだった、結果としてみれば)に参加したのだが、朝9時にリジョンインフォメーションオフィスに行って州内務省に行って、カイバルガードハウスを出たのが13時過ぎ。これか、ナべさんの言っていた「めくるめくお役所仕事」というのは。

ガードの兵隊Mrニサーラをタクシーに同乗させ、コンボイを組んで峠へ。
峠までの道で最も記憶に残ったのは線路。山の中に入ると線路の盛り土は崩れ、2本のレールだけが宙を浮いていたり、土に埋まっていたり、いかにも今は使われていない様子がありありと。何か物悲しい。

さて、われわれ一行はミチーニチェックポストに到着。
いきなり病院(Edhiファウンデーション)に連れて行かれた。アメリカの爆撃での2人の戦争避難民の怪我人と同じく親兄弟を全て失った10才の少年を紹介された。日本で良く見るアメリカの爆撃を非難する映像のまんまである。

・・・うさんくせえ!
今日運ばれてきたって、昨日も明日もこいつら居るんじゃねえか?
もう殆ど観光名所状態。

オイラの希望は遠望でもいいからアフガニスタンを見てみたい、ということだったのだがそれはならず、屋外での撮影もNG、何しに行ったんだか。

さて、帰ろうとすると日本の誇るホンダシビック(ザフール氏のタクシー)がエンスト。ワインディングの坂道をいつ止まるのかと、戦々恐々としながら降りて来た。
途中山腹の修理屋に寄ったが、無政府状態と言われるこの辺でも、やっぱりカメラの液晶モニターを見せると子供も大人も皆ニコニコするのは何かホッとする。
昼は抜き、晩飯はファワード氏とビザの打ち合わせ、その時マザリシャリフ陥落を聞いた。

朝抜き昼抜き夜シラーズレストランスープカレーフライドライス

・朝日新聞
北部同盟、激戦の末にマザリシャリフ空港制圧 アフガン現地報道

【イスラマバード9日=宇佐波雄策】アフガニスタンからの報道によれば、北部同盟は9日夕、北部の要衝マザリシャリフ郊外にあるタリバーンの軍事空港を激戦の末、制圧したという。また北部同盟の一部はマザリシャリフ市内まで進軍したとのCNN情報もある。
北部同盟は9日午前の段階で空港から7キロまで迫ったと言っていた。空港制圧の情報は確認されていないが、カブールからのAP通信によれば北部同盟のナディーム報道担当は、タリバーン軍はマザリシャリフから撤退している動きがあると言っている。
空港が陥落すれば米軍は、マザリシャリフの北方に隣接するウズベキスタンの基地から北部同盟に対する武器弾薬の補給路を確保するとともにアフガン南部のタリバーンの本拠カンダハルなどへの攻撃前線基地をアフガン国内に確保したことになる。マザリシャリフ市内を守る1万以上といわれるタリバーンは北部同盟と米軍のさらなる攻勢にさらされ、首都カブールの攻防をも含め最大の窮地を迎えることになる。


【ワシントン9日=梅原季哉】米国防総省はマザリシャリフの空港制圧報道については、公式のコメントは発表していない。これまでの北部同盟側の前進情報について、米軍は「潮の満ち引きのようなもの」と形容し、恒久的な領域確保につながるかは懐疑的だった。


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