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2018年11月09日22:07

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「夢みるように眠りたい」、「春琴物語」

 …正午まで、アルバイト。一旦帰宅後、京橋フィルムセンターへ。

 午後3時、林海象監督の「夢みるように眠りたい」を。
 午後7時、伊藤大輔監督の「春琴物語」を観てまいりました。



 ☆「夢みるように眠りたい」(1986)監督 林海象 出演 佐野史郎、佳村萠、大竹浩二、遠藤賢司、松田春翆、吉田義夫、深水藤子

 『私立探偵魚塚に持ち込まれた誘拐事件の捜索依頼。調べを進めるうちに、それが「永遠の謎」という未完の無声時代劇映画に絡んでいることが明らかになってゆく。
 友人に連れられてお正月に木村威夫宅を訪れて映画化を相談したというエピソード自体がもはや映画的な〈神話〉となった林海象監督のデビュー作。
 撮影初日、本編に登場する「永遠の謎」の撮影場所に困った時、経験豊かな木村はすぐに竹藪を探すように提案し、事なきを得たという。』


 「私立探偵 濱マイク」シリーズなどで一部に熱狂的なファンを持つ林海象監督のデビュー作品であります!

 …なんだかなぁ、ちっとも面白くない映画でしたよ。
 “ 夢みるように眠りたい ” って言われなくても、十分にタイクツで危うく眠ってしまいそうでしたよ。

 なんなんでしょうねぇ、コレ。もうちょっとケレン味を利かせるとか、どうにかならんかったのかね。
 コレに較べれば、昨日観た鈴木清順のほうがよっぽど気が利いていて、革新的で、実験的で、しかもオモシロイよ。

 作家性で勝負するんならするで、もう少し何かがあるかな〜なんて思ったんスけどね〜。なんも、なかったなぁ。

 ひたすらタイクツな映画でしたよ。



 ☆「春琴物語」(1954)監督 伊藤大輔 出演 京マチ子、花柳喜章、船越英二、青山杉作、千秋實、宮嶋健一、河野秋武、進藤英太郎、瀧花久子、杉村春子、(Na)東山千榮子

 『「雁」と同じく美術監督伊藤熹朔、美術木村威夫のクレジットで再び恩師と組んだ大映時代最後の作品。
 明治時代の大阪道修町の薬種問屋を舞台に、盲目の娘琴と、彼女に一身をささげる奉公人佐助の濃密な物語世界を東京の撮影所で作り出すという難題に、正面から取り組んで高い評価を得た。
 木村威夫はこの作品の準備中に誘いを受けて、撮影終了後に製作再開間もない日活に移籍した。』


 …う〜む、マイッタ!!! さすが、伊藤大輔ッ!
 魅せてくれますねぇ。

 昭和29年、日本映画黄金時代の、大映の底力を見せつけられた思いです!

 京マチ子のサディスティックな春琴と、花柳喜章の佐助のM男っぷり!!!(笑)
 …谷崎文学の変態性をみごとに体現する2人の演技と存在感が素晴らしい。


 京マチ子、この時、29歳か30歳くらいなんだけれども、その美しさには神がかったものがありました。


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