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2018年11月09日02:31

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宮崎駿のアニメ作品と彼の政治スタンスには大きな矛盾があるのでは?


今は午後から仕事の時期なのでちょっと夜更かしが出来ます。この記事は僕が過去に他のブログに書いたものです。

宮崎駿のアニメ作品はちょっと汚い気がするのは僕がドイツ軍マニアだからだろうか?

宮崎駿はアニメの名作をたくさん作っているが、彼はドイツ軍マニアなんだが作品の中ではそれを上手くぼかして隠しているという気がするのは、僕がドイツ軍マニアだからだろうか?

宮崎アニメの多くの作品には明らかにドイツ軍マニアとしての影響が見られる。「風立ちぬ」では主人公の堀越二郎はイタリアの飛行機技術者カプロニに憧れていたということになっているが、実際、日本人の技術者がイタリア人技術者に憧れていたのだろうか?当時の日本軍技師が憧れていたとすれば、日本より高性能の戦闘機を作っていたドイツ軍のメッサーシュミット、ユンカースなどの技師だろう。

↑のように思っていたけど、ウィキペディアなどでよく調べてみると「紅の豚」が舞台となっている1920年代後半から1930年くらいまではイタリアのジョヴァンニ・バッチスタ・カプロニ技術者の作った飛行艇はかなり性能が良かったということがわかり、一方でナチスドイツのユンカース、メッサーシュミットなどが台頭して来たのはヒトラー政権が誕生した後だとわかった。カプロニがあまり有名にならなかったのは、大量生産に入った飛行機が少なかったからだとわかった。

僕は空軍マニアではないのでイタリアが第一次大戦後は空軍先進国だとは知らなかった。イタリア空軍の飛行機で、タミヤ模型などでモデル化されてるのはあまりありませんから。だいたいが、日、独、米、英の飛行機です。でも、それだけの飛行技術がありながら第二次大戦では北アフリカ、地中海の空でイギリス空軍に簡単に制空権を取られたのが不思議だ。第二次大戦でのイタリア空軍の活躍はあまり聞いたことないから。やはり、高度な技術はあっても戦闘機の大量生産に入れなかったのか、イタリアの軍隊にモラルの低さなどの致命的な欠陥があったのだろう。

「紅の豚」について、「元イタリア軍のエースパイロットが第一次大戦後のアドリア海で空賊となって飛んでいるという話だが、本当の歴史では第一次大戦のイタリア軍エースパイロットは聞いたことがないので、本来ならばリヒトホーフェンの従弟、エルンスト・ウーデットのような第一次大戦後のドイツ軍エースパイロットが主人公になるべきではないのか?」と僕が宮崎アニメファンに質問すると、「それは、もちろん、事実どおりに描けば元ドイツ軍エースパイロットが主人公になるべきだろうけど、やはり、ナチス・ドイツ賛美と批判されるのを恐れたから、ドイツ人じゃなくてあまり戦争のイメージがないヘタリア人を主人公にしたのだろう」と言っていた。

だいたい、宮崎駿はドイツ軍の元戦車部隊エースのオットー・カリウス氏に会うためにドイツに行ったり、「泥まみれの虎 宮崎駿の妄想ノート」の中でドイツ軍の兵器はカッコイイと書いてるんだから、正直にドイツ軍人と技師をそのアニメの中に登場させるべきなのではないだろうか?でも、やはり、「ナチス・ドイツ賛美」と批判されるのを恐れたのだろう。でも、濃くて詳しい宮崎アニメファンは「本当はドイツ人を主人公で描きたかったはず」と気づいているようにも思える。

宮崎は百田尚樹の「永遠のゼロ」を「日本軍賛美のくだらない話」「愛国ポルノ」と酷評していたが、宮崎の「風立ちぬ」はゼロ戦の話の美しいところだけをフィクション風に描いたけど、百田の方はゼロ戦の醜くて残酷な部分も逃げず描いたからああいう話になったのだと僕は理解している。でも、百田の場合はそれ以外にも問題発言が多いから、宮崎は厳しく批判したのだろうけど。

しかし、宮崎のちょっと矛盾する表現、「私は軍隊の戦車、戦闘機などの武器、特にデザインは好きだが、武器が行う戦争行為と軍隊は好きになれない」というスタンスが自分にはずるいようにも思える。戦車、戦闘機が好きなら軍隊、軍人なども好きと言えないのだろうか?たしかに、宮崎のような多くの軍事マニアの中には「戦車、戦闘機が好きでプラモ、ジオラマを作るのは好きだが、残酷な戦争行為自体は嫌いだ」というスタンスの人がいる。その気持ちはわからないでもない。

でも、宮崎は「紅の豚」と「風立ちぬ」を制作した時には、彼の気持ちに正直に歴史に忠実に大日本帝国と同盟をしていたドイツ軍人とドイツ軍技術者を、何人か登場させるべきだったと思いませんか?同盟する前でも、ドイツ軍幹部が中国軍を支援していたという紆余曲折があったとしても、日本とドイツは同じような境遇で世界恐慌以降は接近しつつあったので、この時代を描いた作品にナチスドイツ軍人と技術者が現れないのは不自然と思える。

でも、こういう宮崎駿のダブルスタンス的な行動には、色んな人から色んな意見があるようですけどね。(苦笑)

写真左は元ドイツ軍タイガー戦車のエース戦車クルーだったオットー・カリウス氏と宮崎駿。カリウス氏の自宅での写真。宮崎はカリウス氏にインタビューをして、色んなアニメ作品の武器のアイデアを思い付いたという。写真右は「宮崎駿の妄想ノート」から泥まみれの虎」。主人公は豚になっているが、ドイツ軍ティガー戦車エースのオットー・カリウスの東部戦線での活躍ぶりを描いている。



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