19020723 NO2653 加藤氏の招聘決定に関して
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駐韓日本公使款記録 5巻 十. 顧問官進退 及 本邦人雇聘 (37) [宮内府の日本人・加藤増雄雇用の件] 10) [宮内府の日本人・加藤増雄雇用の件] 10
文書題目 10) [宮内府の日本人・加藤増雄雇用の件] 10
文書番号
発信日 明治三十五年七月二十三日 ( 1902年 07月 23日 )
発信者 林 公使 （林権助 ＊明治33年（1900年）に権助は駐韓公使に任命される。ここにおいて彼は対韓・対露強硬外交を推進してその後の日韓併合への足がかりを作ったことで知られている。すなわち、日露戦争中には韓国政府に迫って日韓議定書を調印させ、続く第一次日韓協約・1905年第二次日韓協約はともに彼の主導の下に締結された。これによって韓国は日本の保護下に置かれることになったのである。その功績により、明治40年（1907年）11月4日に男爵に叙せられた[4]。そして、明治43年（1910年）に日韓併合が実現されると、彼は桂太郎・小村寿太郎とともに併合の「三人男」と評価された。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%97%E6%A8%A9%E5%8A%A9）
受信者 李址鎔 （＊「跡継ぎがいなかった伯父の完永君李載兢（朝鮮語版）の養子となる。光緒13年（1887年）に庭試文科に丙科で合格した。以降は黄海道観察使、慶尚南道観察使などの要職を歴任し、光武4年（1900年）に宮内府協弁となった。光武8年（1904年）2月23日には、外部大臣署理として駐韓日本公使の林権助と日韓議定書に調印し、3月26日には日本国報聘大使として日本へ渡った。帰国後は、法部大臣・奎章閣学士・判敦寧府事・教育部総監などを経て、光武9年（1905年）には農商工部大臣・内部大臣となった。また、内部大臣として第二次日韓協約に賛成、調印に署名したことにより乙巳五賊の一人として糾弾され、激昂した反日団体によって自宅を焼き討ちされた。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%8E%E5%9D%80%E9%8E%94）
10) [宮内府の日本人・加藤増雄雇用の件] 10
敬啓者日昨具参書遇訪鹽川貴命所有説話備悉一切
加藤氏延聘之事閣下奏承
聖旨姑為農商工部最高顧問一個月之後移約宮内府顧問云
陛下既有此命弟与加藤氏恭体聖旨何有異議乎
只一二朔之後移約宮内府一款閣下奉旨聲明為安之意 鹽川既為函具参書 亦復命思閣下既諒悉此意聞合同 於両三日内見訂 即移約聲明 於其前交与小弟 深以為聖為此專函敬頌
両安加藤氏合同草現送于具三 . 書一本玆為仰送
明治三十五年七月二十三日
林 公使
李址鎔
謹んで申し上げます。 数日前、具・参書官が塩川を訪問した時閣下の御意向を全部聞きました。加藤氏を招聘する場合、閣下は「彼を先ず農商工部の最高顧問として一ヶ月間在職させた後に宮内部顧問に移せ」との聖旨を承っておられると言われました。陛下がすでにこのような御命令をおろされたとすれば、私や加藤氏は聖旨を鄭重に敬う立場にあるので異議をもったりすることはありません。ただし一、二月後に宮内部で閣下が聖旨を賜わって「声明」なさることが道理にかなうだろうということを塩川がすでに具・参書官に手紙でお願いしており、彼がきっと復命して閣下もこの事実を全部知っておられることと信じます（＊この一文の前半は間違いがあるかもしれない）。 聞くところでは二、三日内に契約書が作成されるだろうとのこと、その前に前記の「声明」を私にも送ってください。 安寧を祈ります。加藤氏の契約書草案を今具・参書官に送りましたが一部をこちらへも送ります。
一九〇二年七月二十三日
林 公使
李址鎔（宛）
[10)의 付属書]
文書題目 ○ 合同約款
○ 合同約款
大朝国農商工部大臣은奉旨承
聖旨와加藤増雄을延聘을為야左開合同을締約홈
第一条 加藤増雄은大韓国農商工部最高顧問官으로聘用에応홈
第二条 聘用期限은加藤増雄이京城来到日로起算야三 . 個年으로定되満期後라도彼是合意로継続홈을得홈
第三 条 大韓国農商工部는前記期限間毎朔日貨六百円을加藤増雄에게支給을約홈
第四条 大韓廷에셔�魏弾Ａ�雄에対야其聘用期間大臣礼遇를与을約홈
第五条 大韓国農商工部�魏弾Ａ�雄에게官舎를給되若官舎를給치못時에�鯀蠹�家舎費를支給事
第六条 加藤増雄이聘用期가満了며若満期前이라도疾病을為야不得已辞聘還国時에�鯊膣攅馭西�工部�鯀蠹�旅費를支給할事
大韓光武六年 月 日 大韓国 農商工部大臣
大日本明治三十五年 月 日 大日本 加藤増雄
（*私訳）
大韓国農商工部大臣は聖旨を敬って加藤増雄を延聘するために下記のように契約を締結する。
第1条 加藤増雄は大韓国農商工部最高顧問官として聘用に応じる。
第2条 聘用期間は加藤増雄が京城に到着した日から起算して三カ年と決めるが満期後にも互いの合意によって延長できる。
第3条 大韓国農商工部は前期期間の間、毎月六百円を加藤増雄に支給することを約束する。
第4条 大韓国朝廷では加藤増雄に対しその聘用期間中大臣の優遇をすることを約束する。
第5条 大韓国農商工部では加藤増雄に官舎を支給する予定だが、もしそれが出来ない時には相当な住居費を支給する。
第6条加 藤増雄の聘用期間が満了したり、あるいはそれ以前でも病気でやむをえず辞職して帰国する時には、大韓国農商工部では相当な旅費を支給する。
大韓光武6年月 日 大韓国 農商工部大臣
大日本明治35年月 日 大日本 加藤増雄
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