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2018年11月05日01:01

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《そういえば11月…》《スーパーマリオRPG》《ちー+! 29》

《そういえば11月…》

物事の『経過』を考えれば、いつも思うのが『いつの間にか』。
気が付けば時間って過ぎているものだよね。

…で、ああそうか、もう11月なんだって、ぼんやりと思っていたわけだが、なんか物足りない。

考えた。何が足りない?

個人的には大して問題視していないが、何かが足りない。

…で、ようやく気付いた。

あ、先月、誕生日があったんだ…。

歳をとるとそういった事をも忘れてしまうものだな。祝い事に興味が無い性分なので尚更に気付き難い。


《スーパーマリオRPG》

さらわれたヒロインを救出するヒーローの物語はどの世界のどの分野でもセオリーだが、人気を博してシリーズ化すると、毎回さらわれるヒロインに疑問が生じるものだ。

そんな話題は『スーパーマリオ系列』。もはや世界中で有名なゲームであり、『世界の偉人100人』とか言う雑誌みたいなものにもマリオの生みの親が載せられるほどに成長した存在だ。

そんなスーパーマリオ系列のヒロインはといえば、言わずと知れた『ピーチ姫』。毎回律儀にクッパの手によりさらわれ、一部を除いてひたすら待ちに徹するお方だが、彼女の総合幽閉歴は一体どのくらいの期間になるのだろう? なかなかに相当な期間を有しているものと思われるが、詳細が無いため何とも言えない。

その一方でマリオ・ルイージの活躍が凄まじい。兄弟の関係にありながら、確実に単身での救出を選ぶわけだから、相当に仲違いが凄まじいものと想像できるが、とある作品の中では仲良く会話に興じる姿があるなど、見る側に不安を煽らせない役者ぶりは見上げたものだ。
それでも毎回のピーチ姫の失態に愛想を尽かせているのか、ルイージに関してはやや呆れ気味のようで、救出に参加しない作品もちらほら。しかし、一度や二度の命を張った救出ならともかく、こうも毎回無抵抗にさらわれるピーチ姫問題を考ええると、ルイージは冷たいのではなく、むしろ正常だろう。

一方でマリオは違う。恋は盲目というか、そろそろいい年をしたオッサンのように見える彼だが、相当に『女』に縁が無かったのだろう。なんだか知らんが無条件に等しい感覚で毎回命を掛けている。カメ相手に。
相当にピーチ姫に入れ込んでいるようだが、多分叶わない恋だろうという事はけっこう前から勘付いていた。

どうしてそう思うかと説明すれば、これほど簡単な話は無い。
命を掛けて、実際に何十も何百も何千も命を落とし、自分の分身(無限増殖)を作ってまで救出しているというのに、救われたピーチ姫はといえば、軽いキスくらいの行動に留まり、その先には何もしてくれないのがいい証拠だ。
続編に繋がった際、マリオたちの住居が城になっていたという事もなければ、職業が変化している訳でもない。せめてピーチ姫専属護衛とかにでもなっていれば納得の余地もあるだろうが、着の身着のままの配管工には変化が無いらしく、どこでピーチ姫のピンチを知るかは不明だが、健気に颯爽とステージ1-1から単身・徒歩で救出劇を開始するその雄姿はと言えば、盲目こそが生み出せる危険な行為だろう。
今日もマリオは恒例の習慣にならってピーチ姫救出のために、クッパの仕掛けた罠…というよりは、欠陥だらけの路面(クッパ側の兵力も墜落する)だけを頼りに、ピーチ姫の待つであろう、どこかの城に向けて旅立つ訳だ。…キノコ片手に。

ところで、どうしてピーチ姫は毎回無抵抗そのものにさらわれてしまうのか?
これには様々な憶測があるようだが、一般には『ピーチとクッパがデキている』という話が有名のようだ。付き合っている1人と1匹がマリオを騙し、高い所から見て楽しんでいるという構図だ。
なんか現実にもコンパクトなサイズでありそうな人間関係を考えると哀れの一言だが、それではあんまりだと思うので、俺なりにマリオたちの立場を考えてみた。


まず、マリオ。
ここしばらく続く不景気の煽りとは無関係に、バブル真っ只中の時代に無茶をして財産を失った1人と思われる。恐らくはルイージと共に何かしらの建築業関係を自立して営んでいたが、債権不良かなんかで早々と倒産したのだろう。
結果、一張羅が全財産となり、コインを拾い集めて細々とした生活を余儀なくされたものだと思われる。
キノコや花を口にする(?)のは生きる為の行為であり、カエルやタヌキに扮する姿も周囲の目から自分の存在を表立たせなくする工夫だろう。
ピーチ姫がさらわれた事を知ると、まっ先に救出に向かう事になるのは説明の必要もないと思われるが、それは救出が実現した際に謝礼交渉に出る為と思われる。
国の出す礼金がどのくらいかは想像できないが、少なくとも廃業に追いやられた2人の民間人の一生を安泰化させるだけの金額はあるだろうと睨んだものと思われる。
そんな彼らの救いはといえば、自分たちのようにピーチ救出を志願した人物が他に存在しなかった所だ。目標達成の暁には全ての謝礼が自分たちのものとなる。こう考えると目が眩まない訳が無い。

そういった『救出の先の思惑』があったからこそ、マリオたちは何もしないピーチ姫に対して怒りを覚える事も無く、ひたすらに謝礼金を待ち続けていたものと思われる。
しかし、問題が再び、更に再び、と、続く事になる。
謝礼金を受け取る前に、ピーチ姫がさらわれてしまうのだ。
せっかく助けてお礼もされない内に姿を消されてはたまったものではない。きちんとお礼を形にしてもらう為には再び本人が自由の身になる事が第一である。
そういった理由で、シリーズは『〜2』へと続き、以後、その流れが現在までも続く事になっているものだと思われる。
マリオは思っているだろう。『偶然って本当に続くものだな』と。
早々に手を引いたルイージを見習いたい節はあるが、ここまで来ると意地もあるのだろう。だからマリオは諦めないのだ。これまでの救出回数を加算した謝礼金を受け取るまで。


一方、ピーチ姫サイド。
国王不在のキノコ王国は平和だと云われたが、それはピーチ姫を筆頭としたキノコ族だけの話だろうと思われ、実態はザルにも劣るようだ。
一応、ピーチ城には見るからに無能そうな城兵が複数配備されているが、一国を守る意味で物を言わせてもらえば、数える程度のナメた配属員数である。
当然、クッパ軍勢のあらゆる奇襲がモノを言ってしまい、城が傷付く事もない状態でピーチ姫はさらわれる事になるが、そこには城兵が応戦・抵抗した形跡が見られず、城に取り残された城兵の全ては元気そのものだ。
この頃ではクッパ自らが単身で姫をさらいに来るという暴挙も複数確認出来ており、それが毎回成功を収めているものだから、城内の警備のずさんさは類を見ないだろう。こうなるとピーチ姫は単なる献上物とも表現できる。

一回目の幽閉時にはピーチ姫も英雄の登場を待ち侘びた事だろう。相手が正体不明のカメ共とはいえ、一応、王国に奇襲を掛ける能力を持つ兵団という事は理解していたのだから。その実態が『歩くだけ』を武器にする兵力が大半を占めている兵団ではあるが、早々に囚われの身となったピーチ姫には理解できる筈もない事実なのだ。
やがて、多くの分身を失ったマリオが救出に現れたわけだが、財力に無縁そうなピーチ城には感謝の意を示せそうなモノが何も無い。一応、『姫のキス』で年頃を越えたオッサンの目くらましにはなったものの、その先を要求されたとなれば対応に困る。なにせ、自分のおやつのケーキすら自ら仕立てる生活が現在のピーチ城なのだ。
そこに前回の痛手をモノともしないのか、それとも単なる学習能力の欠如か、またもクッパが自分をさらいに来るわけで、これ幸いとピーチ姫は便乗する事になる。
というのも、クッパは自分をさらう事によって実は何もする事は無い。確かにさらわれはするが、それ以上に何をするという事も無く、もしかするとピーチ城に身を置くよりも安全かも知れない。何よりも前回救出時のマリオに対するお礼を先送りに出来る。こんな所だけは自分たちの世界を作り上げた国の政府の意思をしっかりと受け継いでいるわけだ。

ここ最近では自国から何もお礼が出来ない事を悟ってか、ピーチ姫自らが参戦する姿も。体を使った恩返しとも取れ、なかなかの勇士振りだが、ここでも無能なピノキオ兵力は目にする事が出来ないようだ。


更にその一方で、クッパの行動が理解出来ない。
大魔王と表現するようにぞんざいな兵力を持っているようだが、そのほとんどは猪突猛進を武器にした兵力が主体のようだ。幸い、マリオとルイージの耐久力が『触れれば即死』という軟弱さなので功を奏しているように見えてしまうが、常人が立ち向かって来た場合はそうはいかないだろう。普通に考えて、『キノコ片手に』反撃を試みる相手がそうそうに居ないからだ。クッパはもう少し、自分の幸運に感謝すべきだと思うのだが。

初めにも述べたがクッパの行動方針は全てが不明だ。国王無き王国の姫をさらって何がしたいのか? 例えば陸地の拡大や金銭の要求などの案があったとしても、交渉する相手が存在しなければさらう意味も無く、まずはピーチ姫に脅しを掛けるのが筋だろうが、それも無い。
今では苦汁を舐めさせられるに至ったマリオたちへの仕返し的行動にしか見えないが、何度対抗しても結局負けてしまう結末は、どこか異国の話である『パンたちが活躍する世界』と混同してしまう。とりわけ『バイキンなんたら』という立場のクッパだが、救いは自らの意思でマリオに立ち向かう多くの配下に恵まれた所だろう。その無能さについては『バイキンなんたら』の部下とあまり変わりないが、自然と持ち場についてくれる配下を見れば、少なくとも異世界との違いは見て取れる。
だが、どんな兵力、どんな技術をもってしても最終的にキノコ野郎に負けてしまうクッパは、最近の行動方針を変えたらしく、共闘の名を借りた『力比べ』に出た模様。
にっくきマリオと肩を並べ、同じ敵対勢力に挑む事で対立するのではなく、純粋な互いの能力を測る事にしたようだ。


…という事を、寝ている間にいつの間にか流れていた、You Tubeの『スーパーマリオRPG』をぼんやりと眺めながら思ったわけさ。


《ちー+! 29》

第一章 勇者志願見習い(笑)2-14

【ネメス南部大平原】

 馬車が停車してから随分と時間が経ったようだ。スケクを除く男性3名が外でせわしなく行動する物音が聞こえていたが、それが夕食の準備と言う事はスケクの雑談の中から既に拾っていた。
 やがて出入り口の扉が開かれ、アッベシが顔を出す。
「失礼いたします! チータス殿、スケク殿、夕食の準備が整いました!」
 きりっと敬礼する姿は何かを言い示すための城兵ならではの態度なのだろうか、特殊伝令兵のアッベシはこの中で一番位が低いようで、既に何度かこうした光景を目にしていたのだ。
「伝令、ご苦労さん。…さあ、チータス殿、参りましょう」
 そう言って、何と返答して良いのかが判らないままにアッベシを直視したままのチータスを促すスケク。
「えと…、あ、ありがとう…」

 既に夜が近付く空には薄れた昼の青と、時間の切り替わりを示す夕方のオレンジ、そして次なる出番を待ち侘びる夜の始まり…紫との3色が入り混じる、神秘的な光景だった。
 既に星々は空に展開し、今後の夜を彩る満天を思わせる。
 そんな中、チータスはナルミとの行動の毎日で、そういえば夜に空を見上げた事がなかった事に気が付いた。あれだけ長い月日を共にしながら、今更に感じる不覚に思える。
 ナルミはキャラバン隊との移動中に、こんな夜空を家族と共に見上げたのだろうか…?
「考え事ですかな?」
 不意に聞こえたラウニーの声で現実に引き戻される。チータスは無言ではあるが僅かに慌てた素振りを見せると、続いて目に付いた座布団に向かって勢いよく座り込んだ。
「いや、気にしないで! …その…、綺麗な空だなって思って…」
「ほう、心広いお方のようですな。そうやって自然を大切そうに見る乙女に罪人は存在しないと言われますが、チータス殿もそんなおひとりなのでしょうな」
「乙女ぇ? なんか、体中が痒くなるわね…」
 言われ慣れない褒め言葉にチータスは体をよじらせた。
「チータス殿の分です。余裕をもって作っていますので、おかわりならご遠慮なく…」
 そう言って、アッベシが煮込んだ総菜の入った皿をチータスに差し出す。左側ではチータスが食事に手を出すのを待つスケクがこちらを眺めており、右側のダーマンは既に夕食に夢中のようだった。
「我々は保存の効く、乾燥させた肉類を主に煮込む食事をしております。…肉はお好みですかな?」
 正面に位置するラウニーは、そう尋ねてチータスの気を遣う。
 そしてアッベシの追随するような言葉が続く。
「もし、口に合わないようなら遠慮なく言って下さい。あと2、3日は辛抱願う場合がありますが、ペナ・リノにて食料を調達する際の参考に致しますので…」
「はあ、…まあ、ありがと。…でも、肉は好きだよ。村ではどうしても野菜が基本になってたから、肉は貴重だったんだよね。出ればどんな肉でもご馳走だったの…」
 そう言って明るく振る舞うチータスだが、歯切れの悪い言葉遣いをラウニーは聞き逃さなかった。
「どうかなさいましたかな? なんだか元気がないようですが…?」
「んー…、何でもない。…あ、美味しい! 誰が作ったの?」
 一口、総菜を含めると、これまでには感じた事の無い味わいがあって正直、驚いた。少なくとも村では出逢う事がなかった味である。
「口に合ったようで何よりです。今回の味付けはダーマンでして、火の管理は私です」
「今回? 毎回当番制なの?」
 ラウニーの回答に、そういえば使用人が存在しない事に気が付く。チータスのイメージとしては、城兵が料理なんて想像もつかない事だったのだ。
 チータスの質問に対し、スケクが答える。
「そうですよ。毎回当番制で、あべしは見張り兼食材の切り込み。それで、今回私はお暇です」
「お暇?」
「お休みです。…ですから、いつもは1人でボーっとして食を待ちますが、今回はチータス殿が居ましたので退屈しませんでしたよ」
「ふ〜ん…。それより、ダーマンさんだっけ? あんた、味付けいいじゃん! ほんと、美味しいよ、これ!」
「ん…、んー。…ありがとうございます…」
 チータスの褒め言葉にダーマンは少し考えた様子を見せ、それに見合った返事をするが、その後はすぐに目を逸らして再び食に没頭してしまった。
「あれ? 気分を悪くしたかな?」
 極力明るく声を出すチータスだが、内心では(まあ、そうだよね…)といった、残念めいた気持ちも隠し切れなかった。
「…どうかなされましたかな?」
 またも、一瞬の表情を見られていたらしい。ラウニーの疑問の声に我に返ったチータスは、慌てて皿の中身を掻き込む事で場を凌ごうとした。
「気分を害する行為は否めませんが、こやつ…、ダーマンは少々、人見知りの癖がありましてな。気が知れればお喋りそのものなのですが、それまでが…こんな感じでして…。その、表現が乏しいというか…」
「うん、ごめんね。…本当に何でもないの!」
 チータスはラウニーの言葉を遮り、そう言って残りの総菜を掻き込むと急いで馬車に戻る事にした。
 何だろう、この感じは? もともと試練の年も勇者志願も興味なんて無く、今もその気持ちは変わらないが、それとは異なる寂しさめいたものが纏わりつくようで、それが振り払えそうで振り払えない…、そんな感じだった。


※※ 王宮騎士団第三部隊特殊任務専行隊  緊急会議  ※※

 食事後、専行隊は身を寄せ合って緊急会議を開いた。
 内容は、
『昼間に見たチータス・レジエンと、今現在のチータス・レジエンとの違い』
について。

ラウ「スケク、移動中に何かあったのか?」
スケ「いや、そんな事は…。普通に笑い話をしたり、お菓子の話をしたり、…あと、逃走防止の為の注意勧告とか…」
アッ「その『注意勧告』が行き過ぎたのでは? まだ逃げ出すとも決まったわけではなかったのに」
スケ「いや、完全にどこかで隙見て逃げ出す素振りだったよ、彼女…。まあ、今では諦めたみたいだけど…」
アッ「では、アレですかね、客人関係となればいつもの…(ちらり…)」
ダー「…!? 俺?」
スケ「だっていつもそーじゃん。自己紹介だけ元気で、あとはブスッとして…」
ラウ「まあ、否めんな。おまえの料理の腕を褒めてくれたのに、あの反応じゃあな…」
ダー「いやいやいや、違うって! 大体、チータス殿本人が『違う』って…」
アッ「彼女なりの気遣いなんですよ。鈍いですねぇ」
スケ「どうする? 明日あたり、謝っとく?」
ダー「だから違うって! 隊長、助けてよ…」
ラウ「さっき助けただろう? なのにおまえは何も言わずに…」
アッ「…てか、声がだんだん大きくなって…」

 ばたんっ!
 荷台の扉が勢い良く開く。そして…。
チー「うっさい!」
 ばたんっ!
 閉まる…。

ラウ「失礼いたしました!」
スケ「ごめんなさい!」
ダー「………(ドキドキ)」
アッ「…こわ…」

スケ「ホームシックかな?」
ラウ「かも知れぬな…」
アッ「早くないですか?」
ダー「何だそれ?」

 ばたぁんっ!
 また開く。そして…。
チー「ぜんぶ聞こえてるっ!」
 ばたぁんっ!
 また閉まる…。

4人「…………(汗)」
 勇者志願の護送は前途多難なのかも知れない。


《あとがき》

11月かぁ…。また寒くなるなぁ。そんで忙しくなるなぁ…。

物語の被害者が個人の場合、どうして女性の場合が圧倒的に多いのか?
そしてどうしてそれらの解消に対し、個人や少数精鋭が主体となるのだろうか?

この話の場合、たまには強者マリオに対してクッパ軍勢全員が立ち向かう物語があってもいいと思うのだが…。
それと、せっかくの無敵な配下が存在するのだから、それらをもっと活用すべきだとも思うな。

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