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2018年11月04日00:59

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《空飛ぶバイク》《死刑廃止案》《ちー+! 28》

《空飛ぶバイク》

「多分、俺らが爺さんになる頃には孫とかに言われるんだろうな。『ねえ、おじいちゃんが子供だった頃って、車に『タイヤ』っていう、丸い、黒いコロコロが付いてたんでしょ?』…とか」

また、

「こうかも知れないね。『おじいちゃんが子供だった頃は、車って地面を走っていたんでしょ?』…とか」

まあ、こんな話は小学生の頃から冗談で言っていた、それでも未来にあり得る現実味を帯びた話として、友人と共に笑い合った内容だ。

そんな過去の笑い話が本当に現実になったようで、ロシアで『空飛ぶバイク』という物が販売決定されたらしい。

少し前ではアメリカ辺りがホバーを活かした同様に近い物が開発され、近い未来にお目見えとの情報があったが、こと『移動』となると、ロシアが一歩リードするのは今も昔も変わらないらしい。

さて、予てから実現を楽しみにしていた、アニメの世界をにおわせる『空飛ぶバイク』。
『バイク』と言うからにはカッ飛ばすイメージが強く、一応、ホバークラフトの文字は今のところ見当たらないので、本当に空中移動が可能な乗り物なのかもね。『地表を這う』ではない意味で。

上昇可能な高度については判らんが、バイクとはいえ小さなヘリコプターみたいな扱いになるだろうから、離陸や着陸の練習は自然と必須になりそうだ。…いや、もしかしてジェットみたいなエンジンか?

少し前のアメリカの情報にあったホバーに関しては『ライセンス無し』とあったが、それはこれから社会に進出する中でホバーに関する基本ルールが存在しないから。

でも、ホバーにしろ空飛ぶバイクにしろ、危険性は一般層が主に搭乗し、運転する乗用車やバイクと比べてしまうとだいぶ異なりそうだね。
なんたって従来の事故に足して『墜落』とか『空中分解』、『失速』なんて項目が生まれるわけだが、そんな危険性を持ち合わせる乗り物に免許が必要ないわけがない。
仮に免許が必要ない状態で世に売られたとしても、すぐさま再確認がなされて必須項目になりそうだね。
ちなみに今回の話題となるロシア発の『空飛ぶバイク』の最大…とは書いていなかったけど、速度は、なんとイキナリ『時速96キロ(!)』。日本で言えば一般道なんか走行出来ないな。まあ、空を飛ぶんだから、一般道を走る事そのものが違反なのかもしれないけど。
どっちにしても、『空飛ぶ』と言うくらいだから、揚力を考えればこの辺が最低ラインだろう。…色々と問題が発生しそうだ。
「ちょっとコンビニに行って来る」という行為に様々な装備が必要にもなりそうだね。

また、テロリストにも人気が出そう。
これまで『高威力』といえば、地を進む車関連の自爆が主だったが、今後は少量の爆薬を抱えてコンビナートなんかに突っ込めば成功率、破壊力共に高まりそうだ。
道順の確保も気にしないで済みそうだし、追手が付いても360度に逃げ回る事が可能だ。
そう考えると、けっこう怖い未来が待っているかも。

そしてとりあえず日本じゃ人気が出なさそう。現実問題として空中はともかく、地表の建造物が密集し過ぎて、目的地への着陸が難しそうだ。滑走路が必要だとしても、それが少ない問題もある気がするし。

こうなるとヘリの方が現実的かもしれないな。

ちなみにお値段は約1700万とか。バカ高い気がするが、これもまた現実的かな?
大普及して値落ちした15万円台を待つしか手が無さそうだ。


《死刑廃止案》

死刑を廃止して代わりに終身刑を設ける動きが出てきたとか。
なんか色々と今さら感が否めないが、犯罪防止に大きく一歩、踏み出した気がするね。
どうして死刑が最大の罰として認められたかが昔から気になっていたわけだが、俺個人のそれに対する答えは『罪人だけ全てが終わってしまうから』。
被害を受けてなお生き続ける人の方は死ぬまで悪夢を見続けなければいけないなんて、そんな理不尽な話は無いと思う。

犯罪者は悪い事をした。その悪い事が罪の中でも極地だった。だから殺す。…コレ、変だね?
本当に最悪の事をしでかした奴に対し、どうしてこの世から解放してしまうのかが凄く不思議だった。
悪い事をしたんだから、その罪を死ぬまで背負い、それでも許されない時間を延々と自由の無い空間で過ごすというのが俺個人の最大に近い罰だ。強調するが、これはあくまでも『最大』ではなく、むしろ優しさ満点だ。

本格的な罪を犯す人と言うのは、何かしら個人的な大問題を抱えており、その問題がもう一歩進行すれば、それは死を意味する内容に限りなく近い場所に立たされているんだと思う。もちろん、本人の中でだけの話だが。付け加えて、大半は自業自得と思われるが。
だから最終的な窮地に見舞われた際、本人の意思の中で一大決心をする為の2つの選択肢が出現する事になる。

・このまま変わらなく、どうせ死ぬなら、潔く自ら命を絶つ。
・このまま変わらなく、どうせ死ぬなら、死ぬ気で生きる道を強引にでも開く。

結果、犯罪者となる人物は全て後者の方かと。強引に道を切り開こうとした末に、失敗した人物の成れの果てだ。
言うまでもなく『死ぬ気』であり、言い換えれば自分で死ぬ勇気を持てない弱虫なわけだ。
自分の力で活路を開く事も出来ず、かといって世を去る事すら出来ない。いっそ、殺してもらった方がありがたいが、なかなかそうもいかない。
となれば、否応なしに死んで当たり前と世間に思われればいい。
こんな感じじゃないのかな。早い話が自分でウンコした後にケツを拭く事も出来ない奴なんだと思う。

俺の知るところでは、法律に死を任せた第1号が、秋葉原のトラック暴走事件。確か『死刑になる為に』みたいな供述をしたのがソイツだった気がする。
当時、ニュースを見ていて思ったね。
『あ…、真似する奴が出てくる』って。
そんでやっぱりぽろぽろ出て来た。法律に死を任せる甘ったれが。
『死刑になる為に』みたいな、アホの象徴みたいな願いを引っ下げる犯罪者が本当に増えた。

被害者も被害者だ。自分側の誰かが殺されたんだから、同等の死刑にしろとか。
それじゃ犯罪者の願ったり叶ったりだ。バカの願いを叶えてやってどうする? って話だ。

そういった甘えた奴にこそ、四方が弱弾力性に作られた壁の、半畳くらいの部屋に一生居座ってもらうのが最善かと本当に思う。心底に思う。自分の家族がどうなったとか言う以前の、小学校の頃から。

何もできない部屋で、満足に寝る事も出来ず、それでも無理矢理最低限の食を与えられ、体調不良と確認されれば健康診断をその場で受けさせられ、健康を維持させられながら何もできず、発狂する空間さえ無く…。
そういった行為こそ、最悪の犯罪を犯した奴にはおあつらえ向きだと思うし、そんな結末に憧れる後続者もちょっとは減ると思うんだよね。

法律は美談ではなく、常に我が身の最悪を考えて善意に取り組むべきだと思う。
人間らしい行為ではないとか、健全ではないとか綺麗事を言う法律家は多いが、そういった行為や健全さを無視した輩が犯罪者なのだ。『人間らしい生き方』に背いたわけなのだから、望んだとおりに人間扱いをしなければ、それはそれで対等だと思うんだよね。

いずれにしても、死刑消滅は賛成で、終身刑は大歓迎。
死を願う犯罪者から、その死すら奪い上げ、様々な思い出に浸るだけの一生を送って頂くのが、俺個人の考える最大の罰だと思う。

出来ればフルオートメーションがいいかも。看守さえ存在しない、孤独な空間…。


《ちー+! 28》

第一章 勇者志願見習い(笑)2-13

【ネメス南部大平原】

 ベレーレルの村は既に後方に姿を消し、周囲には見渡す限りの平原が続いていた。左方向を見やれば、平原の奥に存在する深い森、そしてその更に奥に控える高い山脈だけが目に入った。
 海風の混ざらない空気は澄んでいるようで、生まれて初めてチータスは育った環境とは異なる、興奮とも恐怖とも思えない、表現し難い何かを感じ続けていた。
「どうでしょう、少しは落ち着きましたか?」
 ガタガタと揺れ続ける荷台の中で、なんとかバランスを保ちつつ、それでも外をひたすら見続けているチータスにスケクは声を掛ける。
「…なんか変。今までの生活がぜんぶ嘘みたいな感じ。…どうしてこの辺には何も無いの?」
 小窓の枠から手を離し、その場に座り込むチータスはスケクに質問した。
「なかなか感慨深い質問をするのですね。答えは至って単純で、『この辺に住まう人が存在しないから』ですよ」
「感慨深い質問だったかな? フツーに感じた事を聞いただけのつもりだったんだけど…」
「普通に感じるのはチータス殿の思いであって、なかなかに思い付かない質問ではありますよ」
「…なんで?」
「それは、言い方を変えればここに人の住む集落があっても不思議ではないから、という事です。どうしてベレーレルはあそこに存在し、ネメス城は向こうに存在するのか…。全ては時代が築いた結果的な話なのですが、1つ、2つ、人の行動が、人の考えが変わっていたのであれば、全く違う結果が生まれていても不思議な話ではないでしょう?」
「まあね。…てか、なんか難しい。あたしは単純に、村や町って少ないんだなぁって、そう思っただけなの。…ほら、ペナ・リノとかネメスとか、話だけ聞く分には、なんか『すぐそこ』にありそうな感じじゃない? …だから、そんな話にも持ち上がらないような、小さな集落っぽいのがあっちこっちにあると思ってたんだ」
「ここから逃げ延び、集落にかくまってもらうお考えですか?」
「………………」
 冷や汗が出る思いとはこの事だろう。どこで心理を読まれたのだろうか? 遠回しに逃げ出すヒントを探ったつもりだったが、あっさりとばれてしまった事に言葉を失ってしまった。
 そんな硬直姿のチータスを確認すると、スケクは小さく溜め息を吐き出し、この際なので『外での危険』をチータスに教える事にした。
「チータス殿、すいませんが色々と教えておくべき内容がありそうなので、そこに座って頂けませんか? 馬車の揺れが気になるのでしたら、壁に寄り掛かっていても構いませんので…」
「なに、イキナリお説教なワケ?」
「そんな感じです…」

 道中、下手に逃走されてはたまらないと感じたスケクの説明内容は、地図や情報からでは知ることの難しい『人の集まる場所の危険性』だった。
 まず、チータスが気にした『小さな集落』という存在は、実は多数存在している事になっており、僅かながらの数ではあるが、地図上にもそれらが記載されている事はある。…が、そのほとんどは森の中に存在し、危険が無いかと言われれば、その大半が一般にとって危険な存在となる。
 というのも、集落が出来上がったそもそもの理由が盗賊団の末裔や、逃亡した罪人の集まりの成れの果て、また、現在も活動中の盗賊団が身を潜める意味で結成している集まりという事がほとんどだからだ。
 そんな相手に一般的な知識や常識という物が通用する筈もなく、訪れようが発見されようが、手の届く範囲で認知されれば強引に引きずり込まれ、全てを失うだけに留まれば儲けものだが、大体は仲間の最低ランクの下っ端として生かされるか、拒否すれば丸裸で追い返されるというのが定説である。
 仲間として生き長らえるならば、過酷であろうが長い年月のその先に僅かな希望も存在するが、丸裸で放り投げられた時に関しては運だけに頼るしかない。
何一つ備える事の無い姿からして他の盗賊達は目もくれないだろうが、獣やモンスターからすれば格好の餌となってしまうのだ。当然、村や町などの拠点から距離が開いている程に生存率は下がり、例えば肉食獣相手に丸腰で戦う事こそが自殺行為とも表現できる。
ならば、逃げの一手に専念したいところではあるが、人間の速度・持久力など、獣やモンスターのどれと比較しても劣る部分ばかりが目立ち、とても逃げ切る事など出来たものではない。
もちろん、盗賊団など、罪人とは異なる集落の存在もあるにはあるが、それらのほとんどは外界との接触を絶った集団や、外界の存在そのものに興味を持たない集団である事が多いため、これはこれで一般的な知識が通用しなければ、場所によっては言葉すら通じない場合がある。
特に言葉の通じない集落との遭遇は、そこだけ異国と思っても差し支えない仕来たりなどがあり、盗賊に遭遇したような暴力的行為こそないものの、主に神の使いとの勘違いによる理由で度の過ぎる歓迎を受ける羽目になり、結局は脱出不能や、脱出するにしても裏切り者として集落全体を敵に回す事が多いという。
いずれにせよ、ベレーレル周辺以外の知識に乏しいチータスに対し、遠回しに『ここから飛び出すのは危険』と伝えたいらしい事が、ひしひしと感じられた。
スケクのそんな態度はといえば、彼女の個人的考えにチータスが馬車から逃走する行為に対しては『どうぞご自由に』といったところだろうか。しかし、その後に五体満足でベレーレルに舞い戻れるかと言わせれば、まず、それは無いようだ。

「まあ、はっきり言って無理であり、無謀ですね。私が同じ事をしても、絶対に無理! だって、食料から無いのですから…!」
 スケクはひとしきりの『集落について』を話し終えると、床に並ぶ袋の一つを開き、何やら様々な色の玉を取り出してチータスに差し出した。
「………なに、…この玉っころ…?」
「飴玉です。見た事ありませんか?」
「あめだま? べとべとじゃないの?」
「それは水飴です。好きな色を選んで口に入れてみて下さい。どんな物かすぐに判りますよ」
「…………じゃあ、黄色いの。…あたし、黄色好きだから…」
「どうぞ、口に…」
「んー(ぱくり)。…(コロコロ)…っ!? あンまっ!? 甘…すっぱい??」
「黄色はレモン味です。お口に合いましたか?」
 これまで水飴しか見た事がなかったチータスにとって、この『飴玉』は衝撃の一言だった。
そんな驚く姿のチータスを見やっては、スケクは少しばかりの優越感を覚え、ついでに逃走を忘れさせる一言を放つ事にした。
「ネメス城下町には、こういった『お菓子』が『たくさん』存在しますよ」
「…『お菓子』…、『たくさん』…」

 この瞬間、チータスの気持ちはまだ見ぬネメス城下町に大きく傾きを見せた。


《あとがき》

空飛ぶバイク。
仮に日本で同規格が販売されるとしたら、どんな人が買って、どういった使い方をするのかが非常に気になる。
それと同時に、点検費用や燃料費、運転するにあたっての装備品など、いちいち高そうな気がしてならない。

昔観たアニメでは、例えば地上で会話するシーンの背景の空に、そういった飛行物体が飛ぶシーンなどがあったものだが、そんな事が現実になるのだろうか。

赤信号待ちで空を見上げれば、信号など無関係に向こう側に消えて行く飛行バイク…。
そんなのを眺めて『空の移動はいいよなぁ〜』とか。

飛行機やヘリコプターとは異なる低空での移動姿は、さぞかし早く見えるんだろうなぁ。
…教習所って、どうやって対応するんだろう?


死刑はあくまで確定事項であって、特定の結構日時は即座に決定される事は無い。少なくとも重罪だから即時実行と言う話も無く、それが実現するのは逮捕に至らない射殺の時のみだ。…もっとも、日本の場合は誤射以外でそんな話は持ち上がらないが。
死刑が確定した囚人が実行の日の目を見る時は案外少ないらしく、その理由は寿命を先に迎える事が多いから。
どうして?
答えは簡単。役人が死刑執行を許可する書面にハンコを押さず、同時に執行指示を出さないから。

これには幾つかの正当な理由もあって、『もしも死刑囚がシロだったら…』という、拭い切れない不安もあるのだとか。人間だからね、失敗もあるかもだしね。…でも、それを言っちゃあ…、なんでそんな仕事してるの? って話にもなる。無責任もいいところではないか。テキトーそのものだ。とか、俺は思う。

理由はもうひとつ。同じ人間。法を守ると同時に人を守る側の人間と言う事もあって、同種の人間の命を絶つような指示を下すには気が引けるとか。

なかなか輝かしい澄んだ心を持っているように見えるかもしれないが、それでは法の守護者が聞いて呆れるという話でもある。社会に広がる会社組織で言うなら職務怠慢であり、俺なら直ちに人事異動を申し出る所だ。
冗談だけどね。

でもまあ、今回の終身刑は、そんなお偉いさんの苦しい心境も救ってくれる事だろう。
加害者を殺したがる被害者には納得がいかない話だろうが、死んでもらって清々する話かといえば、多分それは無いと思う。なにせ、過去の被害が帳消しになる事は絶対に無いからね。
ならば、生ける時間の限り、全てが空白になるばかりの人生を後悔してもらった方が、深い意味は無くとも仇打ちにはなると思うんだよね。

そして何より、囚人が『シロ』だった際、殺してしまった後の手遅れと言う事が無くなるわけだ。

…まあ、俺が無実でとっつかまって、終身刑を言い渡され、数日後だろうが数年後だろうが『シロ』と確認が取れたなんて理由で釈放された日にゃ、幾ら積まれようが許さないがね。

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