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2018年10月28日23:26

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「八雲さんは餌づけがしたい。」第6巻、買いましたよー・後編

続きでございます!
「八雲さんは餌づけがしたい。」第6巻のあらすじと感想とネタバレが入るので注意です。







★第42膳 Motivation

今回は大和の野球部での話。
夏の大会決勝で西東京有数のエースを打てなかった大和。
ミート力を上げるため、監督やコーチ、引退した先輩とも相談して木製バットを使うことにする。
が、これに絡んでくる2軍3軍の上級生たち。
なんだかんだとそれらしい理由を並べて自分たちの正当性を主張してくるが、なんのことはない、要するに一年でレギュラーの大和に嫉妬してイチャモンをつけているだけのこと。
それがわかるだけに、さすがの大和もうんざりする。


と、ちょっと話はそれますが、この回だけじゃなく、ここまで読んできて、大和の学校、桐聖学院の監督やコーチの指導力にかなり疑問を持っています。
五年ほど甲子園には届いてないけれど、直近の夏では西東京決勝まで行って優勝校と互角に戦ったことから、野球そのものの指導に関しては、ある程度問題はないのかもしれない。


でも「自分たちを追い抜いた下級生への嫉妬やひがみから上級生のイジメに近いものがある」とか、「2年の夏までにベンチ入りできなかったら引退までほぼ試合に出られない」とか、「天狗にならないよう一年の特待生へは毎年同じようにしごきをする」とか、統率力や指導方法に難がありすぎるように見えるんだよなあ。


特に「2年の夏以降試合出場絶望」と「有能下級生へのイジメ」はワンセットになってる感がある。
というか実際になっていると引退したキャプテンは言っていた(汗)。
それが3軍まである大所帯の部活での話なんだから、大部分の選手が2年の夏から一年も、甲子園への夢も追えない「飼い殺し」状態になるわけだ。
これでどうモチベーションを保てというのか。

まして選手は生徒でもあり、まず高校生だ。
こんな状況、下手すると人生を持ち崩す契機にすらなりかねないよ。


監督たちも実は、特にそんな「ルール」は設けておらず、純粋に能力的にこの時季までにベンチにも入れない選手は使えず、結果としてそうなってしまっているだけのことかもしれない。
だとしても、選手間でそういう「ルール」がまことしやかに、しかも何年も言い伝えられているなら、それをどうにかしないのは問題があるし、まして「そんなことは知らなかった」というなら、開いた口がふさがらないレベルであきれかえります。
3軍まであるような大人数を完全に把握するのは難しいというなら、これもまた言語道断で、そんな怠惰で無能な指導者は、選手(生徒)のためにとっとと辞めてくださいという話です。


まあぼくも現場はまったく知らない人間だから、一概に全否定するのもどうかとは思ってます。
そもそもこれフィクション、マンガだし(苦笑い)。
とはいえ作者の里見Uさんもいろいろ取材して描いてるだろうし、名門校の不祥事も後を絶たないことからも、全国区の野球部ってこういうことが慢性化してるのかもしれないという疑念も拭えない。
やっぱりうれしくないし改善してほしいよねえ。


話を戻します(照)。
そんなこんなでクサクサした気持ちで帰ってきた大和を迎えた八雲さん。
彼の気持ちを察したか否か、今日はいつも以上にガッツリした飯を用意していた。
ザ・チキン南蛮(笑)。

・チキン南蛮×2枚
・わかめの味噌汁
・大根おろししらすのせ
・玉ねぎサラダ
・アジの南蛮漬け
・ブロッコリーの肉そぼろ

「…めっちゃイイっすね!」「めっちゃイイでしょ!」
というすばらしい会話が交わされた後、さっそく食事開始(笑)。
そして食べてるうちに嫌な気持ちが消えてくる大和は、それがコンビニ弁当とかじゃなく、手作りで出来立てのあたたかい料理だからということもわかっていて、あらためて八雲さんにすごさと感謝を覚える。


そんな彼の気持ちまではわからない八雲さん、なぜかチキン南蛮の「戦争」について熱く語り始める(笑)。
それは「もも肉派」と「胸肉派」の長きに渡る戦いの歴史。
よりガッツリのもも肉と、衣とタルタルソースの脂っ濃さを少しでもさっぱりできる胸肉。
まるできのこたけのこ戦争のように、その言い分はどちらも正しい(笑)。
スポーツ選手の大和には高タンパク低カロリーの胸肉の方がいいというのもわかる。
それでも成長期の大和には、脂分たっぷりのもも肉で白米ガッツリいってほしい!


ということでもも肉にしたとのこと(笑)。
軽く唖然としている大和に我に返り、少し照れ笑いをする八雲さんだけど、いろいろ調べたり考えた上でのことというのは大和にも伝わり、彼の中で一つの整理がきちんとつく。


次の日からも大和は木製バットを使い、やっていくことを決めて、この回終わり。


★第43膳 母、来(きた)る!

部屋でくつろぐ八雲さんのところへさくらから電話。
と、ちょうどそこへ訪問者もあり。
さくらへ謝りながら電話を切り、のぞき穴から見てみると、そこには一人の中年女性。
バリバリのキャリアウーマン風である彼女の顔は、どう見ても大和兄妹とそっくり。
そこへさくらから「母がそちらへ行くと言ってました」というメールが届き、確定(笑)。
八雲さん、急いで多少身なりを整え、ようやく玄関のドアを開ける。
と、その八雲さんを見た大和母、話に聞いてた通り(あるいは以上)のかわいらしさに大感激(笑)。


大和母は海外(アメリカ)で活躍する、バイタリティーあふれたキャリアウーマンで、基本、日本にはいません。
それだけに大和の食事を世話してくれる八雲さんにはひとかたならぬ恩と感謝を感じている。
これまでも高級肉とか素麺などを送って感謝の意を示していたが、一時帰国するにあたって、ちゃんと顔をあわせて礼を言いたかったとのこと。
八雲さんとしては好きで勝手にやっている(それどころか救ってもらっている)ところもあるため、大変恐縮。
それだけじゃなく、基本無職で、のんびり生きていくことに慣れている八雲さんには、大和母のような人とは接点がないため、苦手とまでは言わずとも、どう接していいかやや戸惑うところもあるのかもしれません。


とはいえそれは八雲さんの事情であり、大和母の方はけっこうグイグイ来る(笑)。
八雲さんへのお土産にと、アメリカのブランド化粧品を大量に並べる(笑)。
お礼も兼ねてという大和母に、食費ももらっているのに悪いと遠慮する八雲さんだけど、そこはさすが母親で主婦。
「アホほど食べる」(原文ママ(笑))息子の食事を作ること自体がそもそも大変で、献立を考えるなどの手間もあり、食費だけの問題じゃないとわかっていて、それも含めてのお礼とのこと。


そう言われては八雲さんも断りきれず、ブランド物などわからないまま戸惑いつつ(普段はドラッグストアや100円ショップのものを使用)、なんとか一つを選ぶが、そんな八雲さんに大和母はキョトン。
「これ全部八雲さんに買ってきたものですよ」
この豪気さに愕然とする八雲さんだけど、「稼いでますから」とアッサリ笑う大和母(笑)。
これが嫌味に見えないところが器と徳の大きさか(笑)。


もっとも大和母には「自分が思い切り働けてるのは周囲の人のおかげだから、せめて稼いだ金はまわりに還元したい」という信条を持っていて、それを聞いた八雲さんは素直に受け取ることにします。


その後は女性同士、お茶を飲みながらの井戸端会議(笑)。
八雲さんも大和母に慣れてきて、会話も楽しい。

その中で少し、大和の過去の話もしてくれる。
中学で野球は辞めるつもりだった大和。
その理由は一緒にやってきた親友が、別のチームに移るかららしい。
大和は手は抜いていないけど、一途なほどには野球に打ち込んでおらず、それなのにレギュラーの自分が友人たちの夢を打ち砕いていると考えたのかもしれない。
だけど自分に期待してくれる人も応援してくれる人もたくさんいることを母親に指摘される。
その人たちの想いを抱えきれないなら好きにしなさい、とも言われて。


その後はルイの土下座なんかもあり(笑)、結局最後まで推薦を待っててくれた桐聖へ進学、もろもろあって今に至る。


そんな話を八雲さんにしながら、実はアパートを訪ねる前に、息子の練習風景を見てきた大和母。
あのころと違い、戦う人間の顔になっていた彼に安堵し、それが周囲の人のおかげともわかっていて…八雲さんに「これからも翔平をよろしくお願い致します」と頭を下げる――


帰り際、八雲さんは大和母に、冷凍していたスイートポテトを手渡す。
それは当然、この前さくらが掘ってきた芋で彼女と一緒に作ったもの。
受け取った大和母は、息子だけでなく娘にも、母親として自分ができていないことを八雲さんが変わりにしてくれていると知り、あらためて感謝し、去っていきます。


昼間、母がやってきたことは知っていた大和。
八雲さんのところで夕食を食べさせてもらいながらも「なんか変なことしませんでした?」と、大変警戒しているご様子(笑)。
この辺なんだかんだで大和も思春期だし、あの母親ではこの反応も無理からぬところかもしれない(笑)。
もっともそれはお互い様でもあるけれど(笑)。

似た者親子であることをひそかに苦笑する八雲さんは「パワフルで魅力的で嵐みたいな人だったよ」と、あくまで好意の表現として印象を伝えるが、比喩がまずかったか「やっぱり何かやらかしたんすか」と息子の警戒心を煽るばかり(笑)。
あわてて訂正する八雲さんで、この回終わり(笑)。


★第39.5膳〔番外編〕それぞれの日々

タイトル通り、それぞれのキャラの日常の一コマを、2〜3P程度で描いたショートストーリーです。


●由梨×大和 〜多摩川爆走編〜

自主練で近所の多摩川沿いを走っていた大和。
10km40分を切ったことに充実感を得ていたところ、同じように走っていた由梨に偶然会う。
多摩川沿いを走るのは初めてという由梨に、どこから走ってきたか尋ねた大和への彼女の返事は「品川駅」(笑)。
彼と八雲さんが住んでるのは(おそらく)世田谷区(最寄り駅は下高井戸)あたりで、品川からは30kmほどあり、さすがの大和も軽く引く(笑)。
しかもそれだけでなく、由梨に引きずられて一緒に走るハメに陥ってしまう。


その夜、部屋にやってきた大和の息も絶え絶えの様子に驚く八雲さん。
理由を尋ねるがゼーゼー言う大和の単語しか聞き取れず、なにがなんだかわからない。
解読すると「由梨さんと河口の川崎まで走って、そしたら由梨さん急に泳ごうって言い出して、あわてて止めて…」ということらしい(笑)。


由梨さんは彼氏がなかなかできず、できてもすぐに別れることが多いらしいですが、さもありなん(笑)。


●ルイ×ダイゴ 〜熱血ヘッドコーチ就任編〜

大和にはまったく相手にされないが、他の男子からは人気がありまくるルイ。
大和とチームメイトの一年生、ダイゴも例に漏れず、なんとか必死に、勇気を出してルイをデートに誘う。


が、ルイの返事(?)は「打率は?」(笑)
戸惑いつつも3軍の練習試合での成績を答えるダイゴ(直近5試合・13打数3安打・打率2割3分。内訳:単打1・二塁打2・三振6・外野フライ2・内野フライ2)。


それを聞いたルイ。
短く熟考した後、
「三振は多いが外野まで飛んでるのは良い」
「カウントで打ち方を変える意識を。2ストライクまではマン振りでいいがその後は当てるイメージで」
「パワーがあればバットを短く持ってもボールは飛ばせる」
「自分の武器を活かすも殺すもあんた次第」
というアドバイスを残し、クールに立ち去る(笑)。

彼女のその後ろ姿にダイゴは「トクン」となり、デートのための休日を自主練に当てることを誓う(笑)。


いささか聞きかじったウンチクのような雰囲気もなきにしもあらずですが、でもこういうところがむしろルイちゃんの真骨頂(笑)。
デートに誘われたのがめんどくさくて、うやむやにするためだったかもしれないが、だとすれば逆効果だったかも(笑)。


ただこのダイゴくん。
3巻の人物紹介では、ダメもとで受けた入部試験で2年生投手からホームラン級のマグレ長打をかっ飛ばし、それで名門校の野球部に入部できたとのこと。
マジメに練習すれば三年時には大和と並んでクリーンナップを打ってる可能性もあるからな。
そうじゃなくても「代打の一発屋」としてベンチに入るくらいにはなれるかもしれない。
これはこれで長打力だけじゃなく勝負強さも必要で、チームにとって頼もしい存在であり、カッコよくもある。
酒しぶきはアカンだろうけどね(笑)。


●ラン×さくら 〜花咲く女子会編〜

学校から帰宅途中のさくら。
西原家の前で手持ちぶさたに座っているランを見かける。
久しぶりのオフに実家へ帰ってきたが誰もおらず、カギも忘れてしまったとのこと。
そんなランに自分の家で待つよう誘うさくらと、こころよく受けるラン。

大和家でくつろぎつつ、スタイリストからもらったジュニアブランドの服をさくらに振る舞うラン。
女の子らしい服に憧れるところがあるさくらは目を輝かせ、そんな彼女にランはコーディネートも申し出る。

他愛ない恋バナ(半ばさくらをからかう態だが)をしながら、仲良く過ごす二人。


年は10歳くらい離れてるのかな。
幼なじみとはいえ世代は完全に違いつつ、それだからこそか、意外とウマが合う二人のようです(笑)。

ところでランさんはモデルもやってたりするのかな?
どこかでそんな設定を読んだような気もするけど、どこで読んだか忘れてしまった(汗)。


●律子×コウタ 〜キス疑惑真相編〜

休日、部屋でゲーム(スプラトゥーン?)をする二人。
と、急にコウタが「キスしたい」と律子に頼んでくる。

突然のことに動揺する律子だが「ねーちゃんたちに大人になって恥かかないように若いうちにキスくらい済ませとけ」と言われたからだという理由に、さすがに「誰が相手でもいいというのはよくないよ」と、少しマジメにコウタを諭す。

が、「リツがいーんだよ」と食い下がってくるコウタに、さらなる動揺を見せる律子。
だが次の瞬間「エロ漫画を隠して持ってるムッツリスケベのリツならキスくらいヨユーだろうと思って」とアッケラカンと笑ってくるコウタにブチ切れ、本気で一発カマして終わり(笑)。


「第39膳 ホントのキモチ」での「律子キス未遂事件」の真相ですが、これを「少しだけ変な空気になって」という律ちゃんもかわいいJKだということで(笑)。
この二人は本当に何もないまま終わるか、結婚までいっちゃうかのどっちかなんだろうなあ(笑)。


★マリア先生は妹ガチ勢!宣伝マンガ

文字通り、里見U先生のもう一つの連載作品「マリア先生は妹ガチ勢!」の宣伝マンガ。
「スーパージョッキー」の熱湯CMそのまんまの内容ですが(笑)、半田くんのきわどい部分が見えたとき、マリア先生は半ば目を隠し、八雲さんは赤面しつつも目はそらさずというのは、処女と非処女の差かなあとも思ったり(笑)。
マリア先生、マンガの設定からすれば男とつきあったことすらなさそうだけど、八雲さんはさすがにある程度は見慣れてるはずだからね(笑)。


★「とらのあな」特別描き下ろし小冊子
 「未亡人が寝ている間にあられもない恰好にさせられてしまう本」

ある日、異世界で勇者のような恰好で目を覚ます八雲さん。
戸惑っているところに案内役の妖精イル(ルイちゃん)があらわれる。
「救世主ヤクモとなって悪い魔王を倒しにいくため召還された」というベッタベタなお約束のもと、まずはステータスの確認を指示されるが、軒並み数字が低いことに不安をおぼえる八雲さん。


だがイルは「スキルが強ければ問題ない」と確認すると、その名に驚く。
スキル名「究極給餌(ストマック・ドミネイション)」は「物を食べさせる」ことを条件に、相手を無条件で支配できる最強スキルの一つとのこと。


この能力で手始めに、馬鹿力を持つ獣人族の一人、ヤマティットを仲間に引き入れることを決めるイル。
なんだかわからないまま、それでも魔王を倒すための旅に出発することを決意するヤクモ=八雲さん…続く?(笑)。


小冊子が目的で「八雲さん」は毎回とらのあなで買ってます(笑)。
今回はいつもと毛色が違ったけど、このシリーズが続くか否かは7巻以降を買わなければわからないな(笑)。



最後の宣伝マンガにもあるように、今回は「マリア先生は妹ガチ勢!」第1巻との同時発売だった「八雲さんは餌づけがしたい。」第6巻。
マリア先生はぼくも読んでます。
おもしろいですが、購入まではいかなかったかな、すいません里見先生(苦笑い)。
「とらのあな」でも同時購入特典があると勧められたんですけどね(苦笑い)。

しかしああいう特典って、一つ二つだったらともかく、あの手のお店じゃいくつもあるはずだし、しかも同じマンガでも組み合わせや「豪華版」「通常版」などで変わってくることもしょっちゅうだ。
だのに店員さんはちゃんと覚えてて、すごいなあとあらためて思うよ。


この作品は女性が作者のためか、女性キャラへ容赦がない(笑)。
今回はルイだったけど、八雲さんも相当「変顔」させられるからな(笑)。
だがそれがいい(笑)。
男だとどうしても女性に夢見がちなところがあって(少なくとも自分にはある(笑))、ここまで思い切れないからね。


あと「第38膳」で「眠れねえ〜〜」があり、「第40膳」で「ノリさん?」というセリフがあったけど、里見先生は「とんねるずのみなさんのおかげです」で「仮面ノリダー」観てたかもしれないな(笑)。
「眠れねえ〜〜」はノリダーこと木梨猛(木梨憲武)が夜行バスで眠れないときに出してた一発ネタで、やたらツボに入ったため覚えてるもんで(照)。
もっとも、そこまで珍しいセリフでもないし、単なる偶然の可能性の方が高いか。


今回やたら長くなってしまった。なんでだろう(苦笑い)。
しかし書きたいことは書けたからOK!(笑)
第7巻も楽しみにしてますっ!

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