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2018年10月27日23:41

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2018年シーズン 独立出身NPB選手の一軍成績【投手編】

2018年シーズンも、日本シリーズを残すのみ。
年の瀬を感じますなぁ。
で、日本シリーズに進出した福岡ソフトバンク・広島の両球団には独立リーグ出身の現役選手が居ませんので、一足お先にシーズン総括モードに入ろうと思います。
今日は、今季一軍で数字を残した独立出身投手を概観しましょう。
まずはパ・リーグから……。(球団の順番は恣意的です。)

【埼玉西武】
D・ヒース(広島→BC富山)
 42試合登板(39回2/3)4勝1敗13S9H、防御率2.50
伊藤翔(四国IL徳島)
 16試合登板(26回1/3)3勝0敗、防御率2.73
松本直晃(四国IL香川)
 24試合登板(24回)0勝0敗1H、防御率6.75

【オリックス】
岩本輝(阪神→BC福井)
 17試合登板(14回2/3)1勝2敗5H、防御率4.30

続いてセ・リーグです。
【中日】
又吉克樹(四国IL香川)
 40試合登板(41回1/3)2勝5敗9H、防御率6.53
三ツ間卓也(BC武蔵)
 4試合登板(5回2/3)0勝0敗、防御率11.12
木下雄介(四国IL徳島)
 14試合登板(16回2/3)0勝0敗1H、防御率5.40

【阪神】
藤川球児(阪神→MLB→四国IL高知)
 53試合登板(54回1/3)5勝3敗2S21H、防御率2.32
福永春吾(カンドク/BFL06ブルズ→四国IL徳島)
 2試合登板(2回)0勝0敗、防御率22.50

【東京ヤクルト】
沼田拓巳(米マイナー→BC群馬→BC石川)
 1試合登板(1回)0勝0敗、防御率9.00

【讀賣】
篠原慎平(四国IL香川) ※10/26に戦力外通告
 7試合登板(10回)0勝0敗、防御率6.30

【DeNA】
E・バリオス(カンドク神戸サンズ→ソフトバンク→BC富山)
 14試合登板(54回)2勝5敗、防御率3.33
笠井崇正(BC信濃)
 2試合登板(3回)0勝0敗、防御率0.00
※中後悠平(千葉ロッテ→BC武蔵→米マイナー)
 8試合登板(7回1/3)0勝0敗1H、防御率3.68

最後の中後投手はオマケです。ロッテ退団直後のオフシーズンに在籍したのみで、すぐに渡米しちゃいましたからね。

さて、今季目を引くのは、何と言っても「NPB復帰組の台頭」です。その筆頭は今季途中に西武に移籍したヒース投手!
2014・15年の二年間の広島在籍中に、通算6勝4S10Hを挙げ、今季はBC富山でスタート。5月5日までの7試合に登板して1勝4S、防御率0.00(!)と格の違いを見せつけました。同15日に西武に支配下登録され、すぐに2試合に登板。いったん二軍降格したものの、一軍復帰後は勝利の方程式に組み込まれ、後半戦では抑えとして西武のパ・リーグ制覇に大きく貢献しました。BCで開幕を迎え、NPBで優勝チームの守護神として閉幕。半年の間に底辺から頂点まで駆け上がったワケで、まさにジャパニーズ・ドリームですね。

ヒース投手ほど派手ではないものの、開幕前にDeNA入りしたバリオス投手や、7月頭にオリックスに移籍した岩本輝投手も、一軍で活躍できました。バリオス投手の場合は、好投するも味方の援護が無かった、とか、打球が軸足を直撃した、等の不運が重なったので、内容は上記の数字以上のものがあったと思います。既に来季の残留も決定したそうで、日本で長くプレーしたいと常々口にしていますし、数少なくなった旧・関西独立リーグ出身のNPB選手として頑張って欲しいものです。岩本投手も、シーズン中盤での加入とは言え、「年俸二百万円」とかいう、ワーキングプアみたいなギャラでしたから、暮れの更改でガッツリ上げてもらいたいですね。
阪神復帰3年目にして、往年のJFKを彷彿とさせる本格復活を果たした藤川球児投手も含め、「NPBで実績のある独立の投手を急遽、補強」という流れは、NPB各球団サイドも「既定路線」として認識してくれた感じがあります。嬉しいことです。

あと、数字だけ見ると地味ですが、育成上がりの木下(中)・笠井(De)両投手や、新人の伊藤(西)・沼田(ヤ)投手など、苦労してきた人たちが夢のスタートラインに立てたのも、嬉しかったですね。
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