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2018年10月21日01:05

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《いつかの健康診断》《横槍》《ちー+! 15》

《いつかの健康診断》

昨日思い出した、前職でのいつかの健康診断のお話。
俺は中出(15:00〜23:00)勤務だったため、早めに出社して混まない内に診断を終了させるのだが…。
その日のてぃーの、運命の一番乗り採血…。

案内『次は採血の方へお願いします』
てぃ『はい』

椅子に座る。

担当『…はっ…、ど、どうも…(ペコペコ)』
てぃ『? あ、はい、…お願いします』
担当『えと、手、腕を…』
てぃ『(…?)。はい。…右腕でいいですか?』
担当『はい、…あ、ちょっと待って下さい。先輩!』
先輩『どうかした?』
担当『右腕でいいんでしたっけ?』
てぃ『(…えっ!?)』
先輩『特に問題無ければ右腕でいいよ〜』
てぃ『初めてなんですか?』
担当『いえ…、そうじゃないんですけど、まだ不慣れで…』
てぃ『(えぇーーー!?)。はは…、いつも通りで、…気楽に…』
担当『はい、ありがとうございます!』

針が近付く。血管に針が到達した時、担当の動きが止まる…。どうやら狙いを定めているらしい…。

てぃ『慎重ですね。…なんか角度が深いような…(目測25度)』
担当『そう思いますよねぇ…?』
てぃ『(怖ぇええええぇぇええぇぇーーーっ!!)あはは…(血管、突き抜けないよな?)』
担当『…………』
てぃ『(どきどき…)』
担当『…………』
てぃ『ドッキンコドッキンコ…』
担当『………! 先輩っ!』
てぃ『(ビクゥっ)!?』
先輩『どうしたの? なにやってんのアンタ?』
担当『なんか感覚忘れました。手本お願いします!』
てぃ『(助かった…。なんか知らんが、きっと助かった…!)エヘヘ…』

その後は『先輩』の手ほどきにより痛みすら感じずに採血終了。
とある健康診断が思わぬトラウマになるところだった。

ちなみに、後続の仲間に聞いた感じ、以後20分くらいは『先輩』がやっていたと思われ、30分後辺りから採血の話題が急上昇。
痛いだの下手だの血が止まらないだの…。

まあ、……………やっぱりな。

それにしても心臓に悪いお方だった…。あれで手がプルプルしてたら………。女といえども顔面掴んで押し戻してただろうなぁ。


《横槍》

なんだろう? なんかのメディアの話かな?
どこかのタイミングで政府の本音みたいな内容を耳にしたのだが、その内容が『消費税10%じゃ足りない』というモノ。

…まあ、足りんだろうなぁ。だから既に何年も前から段階的に18%まで上げる話を俺みたいな一般人が知っている訳だが、どうして今さらそんな悩みが政府サイドから出てくるのかが全く不明だ。報連相してるのか? メディアに目を通してるのか? ちゃんと会議に出ているのか? 本当に政府の関係者なのか? 疑問は色々だ。
何も考えていないよい証拠で、全てが右から左の性格なんだろうなぁ。
椅子に座ってあくびをかいて、パーティーに参加してれば給料貰えるんだから、羨ましいね。


《ちー+! 15》

第一章 チータス・レジエン1-14

【ベレーレルの村】

 楽しい時間だろうがつまらない時間だろうが、過ぎた後に振り返れば、それはあまりにも呆気なく過去の出来事と化しており、どれもこれもが一瞬であった事を今更に考えさせられる。
 ナルミとの毎日にはそれなりの喜怒哀楽があり、そのどれもが今となれば掛け替えのない出来事と化しているのだ。

―――『懐かしい』。

 そんな一言では済まされない、もはや言葉にすら出来ない重みというものが、それぞれの時間帯で確かに存在していた。
「―――で、まぁ、遠目にもすぐに判ると思うの。立ち寄る時には必ず来てね!」
「『クルーデュラ・フルール』ね! 噴水の公園から見える、茶色の旅館。…『旅館』?」
「大きな宿屋の事よ。…必ず、だよ?」
 それまでの明るい声を維持する事が出来なくなり、それでは駄目だと理解しつつもトーンが落ち込んでしまうナルミの表情は、いつの間にか『困った』ような笑顔になり始めていた。
 こういった声のナルミの表情は今さら確認しなくても判る。チータスはわざと視線を空に向け、少しばかり考え込むような表情を作り上げると、なかなか繋がらない言葉をどうにか放つ。
「…わかったよ。必ず行くから。…まあ、あと何年後の話になるか分からないけど。…何十年後…かな?」
「…うふふ、わたしの方が先にベレーレルに舞い戻ってきちゃったりして」
 ナルミの声のトーンが戻る。チータスは視線をナルミに戻す。
「あはは、そうなるかも。…でも、その時は今のナルの家が使えないから、あたしの家の部屋使いなよ! お母さんとお父さんに頼む。…っていうか、そうさせる!」
 ぐっと右手を握り、根拠のない約束を交わすチータスに対し、ナルミはこれまでと変わらない対応に心底安心し、純粋な笑顔を維持する事が出来た。

 今日、ナルミはベレーレルを離れ、おぼろげな記憶しかない、それでも生まれ故郷のペナ・リノに戻る事になる。
 表向き、突発的なゲリラ暴動の影響で危険を感じたクレーデル家は、当時の幼いナルミを守る意味でベレーレルに身を移したが、実はゲリラ暴動の発生はベレーレルに身を移した数年後の話であって、長年の移住には、実はこれとは異なる理由が存在していた。
 しかし、当時のナルミにその内容が理解出来るとは到底考えられず、偶然にも発生した暴動による治安悪化を理由にここまで滞在させていたのだ。
 それらの話は現実を理解する大人の世界の話であり、未だ『少女』という立場にあるナルミやチータスに理解しろというのが根本的に無理な話でもあった。当然、幼少の頃の話となれば尚更だ。
 しかし、時は過ぎ、そして満ちた。
 試練の年は目標を掲げる人物に対し、国が可能な限り協力する事を惜しまない。
 ナルミが目標を掲げる魔道追求が試練の年を利用するに値し、それがペナ・リノでこそ実現の可能性を秘めるというのであれば、国はそれに応えるだけの話である。…例え、ペナ・リノに滞在出来なくなった理由をナルミ・クレーデル自身が持っていたとしても。
 ナルミが試練の年を終えたその後、魔法都市ペナ・リノに滞在できるかどうかはナルミ自身に降り掛かる答えとなる。ナルミの成長を認められ改めて迎え入れられるか、それとも、長年の月日が過去を払拭しているか、はたまた追い出される運命にあるのか…。
 全ては未来の出来事であり、まだ見える結果ではない。
 ただし、ナルミは自分の過去を知らされておらず、気難しい話の全ては両親を含めたペナ・リノの一部関係者が知る話に過ぎず、現在のナルミにとっては『生まれた土地でありながら、ほとんど初めて訪れる地』でしかない。
 ナルミにとってのペナ・リノとは、憧れる魔道への挑戦の地なのだ。


 色々と会話を交えながら、それでもチータスはどこかぼんやりとした気持ちを抱えていた。
 これからの別れに直面し、仮に『寂しいか?』と尋ねられれば、恐らくチータスは『寂しい』と答えるだろう。
 だが、その『寂しい』という言葉の裏に、どこか実感出来ないものも感じていた。
 毎日のように顔を合わせ、今日もこうして会話するナルミの姿がすぐ後から見る事が出来なくなると思うと、全てが夢のような…、そんな曖昧な思いが浮かんでしまう。
 ナルミの姿のいつもとの異なりは、少なくない手荷物と、その背景に見えるキャラバン隊の馬車群…。
 いつもキャラバン隊が見えればナルミと2人で走って向かい、ペナ・リノやネメス城下町から持ち込まれる美味しそうな食べ物を物色し、それこそ目を輝かせながら買い込んだものだが、今回は2人並んで行商に向かう事はなく、こうして向こう側の馬車群に背を向けたナルミが中央に佇んでいる…。
(なんだか不思議な感じ…)
 初めて対面した『別れ』に対し、チータスはその明確な答えを見出す事は出来なかった。


「向こう側が騒がしくなってきたね」
 目に付いた岩に並んで腰を掛け行う、覚え切れないほどの雑談は周囲のざわめきに打ち切りを知らされた。
言いながら振り向くチータスの視線の先では、今回のキャラバン参加者が村のアーチ周辺に集結を始める様子が見て取れ、毎度のように広げられていた販促物である雑貨の収納や、村から買い取った穀物をまとめ上げる姿が忙しさを思わせる。
ナルミを含めたクレーデル一家3人も、このキャラバンに混ざって魔法都市ペナ・リノに移動を開始する事になる…。
「…ねぇ、ちぃ?」
 心なしか遠い目でアーチに集められる馬を目で追うチータスに、別れを感じさせない明るい声のナルミが袖を引っ張った。
「…ん、なに?」
「わたし、試練の年を終えるまでの目標を作ったの!」
 一時とはいえ、先ほど見せた寂しげな表情はどこに行ったのか、ナルミは目を輝かせながら『目標』を伝えようとする。
 ただ、前置きに『試練の年』と付けば、その内容は魔道関連に他ならないとチータスは察知し、同時にナルミの前向きさに感心するばかりだ。
 …とはいえ、チータス本人には何の興味も無ければ何の足しにもならない内容という事も、伝えられる以前に理解できてしまう所が苦しい限りではあるが。
「どんな目標なの?」
 一応、話くらいは合わせる。
「えへへ〜♪ 誰にも言わないでね…」
 喜びの限りを笑顔に変え、それでいて急に周囲を伺い、小声になって顔を近付けるナルミ。
「3つの新しい魔法と、最低でも1つの禁術(きんじゅ)を覚える事…」
「禁…」
 言葉を失うチータス。小声になるわけだとも理解した。
 一般的に『魔法・魔術・呪法』など、魔道分野の用語知識は幅広いが、中には行使はもちろん、体得・解読・復活の全てを禁止された魔道関連の総称が『禁術』とされる。
 禁止の理由は高過ぎる威力、多過ぎる犠牲、大気に影響を与え過ぎる等と様々だが、いずれにしても一度の行使の代償が大き過ぎるというのがもっともな理由となる。禁止されているが故に伝書による理解が多く、今の時代では簡単に目にする事が出来ないため、実際の威力を知る術が基本的に存在しないわけだが、ナルミはそんな『禁術』を最低1つ、復活させるというのだ。
 もちろん、禁止されている魔道関連なので、その主な記述となる魔道書のほとんどは見付けられ次第、処分されるなり城の書斎最深部なりに保管されるのだが、長い時間を掛けても全ての発見には至らず、ごく稀に一般の手によって回収されてしまう事もある。
 ナルミはその『ごく稀』に縁があるらしく、趣味との相乗効果もあり既に幾つかの体得にも至っている『生きた重罪人』でもあるのだ。
「……まあ、練習とかで派手にぶっ放して見付からないようにね…」
 精一杯の呆れ顔でナルミに返答する。『覚えるな!』と叫んだところで素直に聞き入れる訳が無い事は既に重々承知であり、チータスの意見を唯一、真っ向から無視する分野でもあるのだ。
「えへへ」
 決して励ましや褒めの意味は含めていないつもりだったが、照れるように下を向いて笑うナルミの姿は昔と変わらぬ無邪気さが伺える。…まあ、その無邪気が時に恐怖を生むのだろうが。


「ナル、そろそろ行くよ。ちぃにお礼を言って」
 ナルミの父親の声で再びアーチの方に目を向けると、すっかり出発の準備を終えていたキャラバン隊が目に入る。
 どちらともなく手を繋ぎ、幼かったひと昔を思い出すかのように、2人はキャラバン隊に向かってゆっくりと歩き出した。
 今思えばたどたどしい自己紹介から始まった、『あの頃』からの全ての出来事が夢のようで、それがここで終わってしまうような、何とも言えない感情が込み上げてくる。
 柄にもない。そう思いつつも、チータスは目の周囲の熱さを感じて止まなかった。今のナルミは自分の将来を見据えているようで、その目には活力が満ち溢れているようだ。

やがて馬車が目前となり、ナルミの父親は気を遣ったのか、軽くチータスに会釈をすると先に馬車に乗り込み姿を消してしまった。
ナルミは最後に振り返る前に呼吸を整え、やや不自然な時間差を置いてからこちらを向き直った。
「それじゃ、ちぃ…」
「うん…」
『笑顔の別れ』を意識するチータス。
 ナルミは一瞬、下を向き、そして囁くように、それでも確信を秘めたような声色で言った。
「頑張って禁術覚えるから!」
「そっちかい!? 別れの挨拶じゃないの!?」
 あくまで意表を突くかのようなナルミの言葉に、チータスに寄り添いつつあった『悲しみ』は勢いよくどこかに吹き飛ばれてしまったようだ。
「えへへ…。別れじゃないもん。また会えるもん」
「お? そ、そうか。…そうだよね! えーと、魔道士志願、がんばれよ!」
「うん! ちぃも勇者志願、頑張ってね!」
「お? …お…おぅ…。ま、任せろ…。はは…」
 多くの主導権限は自分にあった。そう思っていたが、最後の最後で一本取られた。そう感じて止まないチータスだった。

ナルミを乗せたキャラバン隊は、そろそろ近付く夕方の空の下、その姿を小さくしていった。


《あとがき》

どんな物事を行うにしても、誰だって最初は初心者だ。
医療関係も当然同じ。
でも、大勢を相手にする前提で時間に追われる職務、しかも、相手の体に傷を入れる仕事なのに、明らかに『不慣れ』と判る人材を投入するって…、どんな状況なの?

下手に神経を傷付けるなどして不随にでもなったら、…どうするつもりなんだろう?
どれだけ窮地的な人材不足であっても…アレは…。


徐々にパーセンテージを上昇させる消費税。
年月を経るほどに短い間隔で率を上げてしまう判断は既に図々しいとも表現できるねぇ。
次第に大胆になるイジメ。次第に大胆になる強盗。次第に大胆になる痴漢。人間らしい、悪の道筋だが、その一方で税金の使い道がどんどん大胆となっていて、不足分の補い説明も大胆不敵になっている。まさに『あっさり増税主義』だ。
犯罪者と政治家。どちらが生活を脅かす存在かが既に分からなくなってきているが、どちらの存在が広範囲に悪影響を及ぼしてしまうかは…まあ、判る。
ついでに犯罪が増加する理由に繋がっている事も、…まあ、判る。
誰だって食わなきゃ生きられない。
でも、食う金が無く、それでも生きるためには奪うしかないでしょう。
実に単純なメカニズムだ。

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