あらすじ
東京の小さな書店で、個性的な店員に囲まれながら働く橘奈津。
文庫文芸担当の彼女は、新人バイトの沙和とともに膨大な仕事に埋もれていた。
ある日、某出版社から持ち込まれた新人デビュー作のゲラを呼んだ奈津は衝撃を受け、全店フェアを提案する。
だが、「なぜ新人の作品を?」「情熱だけで売れるわけないだろ」と周囲から猛反発を受ける。
「私が売りたいと思ったんですよ。売れてほしいと思った。それじゃいけないんですか!」
果たして、奈津の想いは報われるのだろうか?
書店員て、日々こういう思いを持って仕事しているのか、としみじみ。
何だか憧れるなぁ、と思った。
奈津の「私が売りたいと思った。それじゃいけないんですか!」と啖呵を切るところは清々しささえ感じた。
そうだよ、書店員てこういう気持ちが大事だよな、と。
印象深く残った作品であった。
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